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立山自然保護センターブログ

立山室堂 クマはまだ出没していない情報Ⅲ(R8年9月22日)

7月17日、8月16日に、このブログにて「立山室堂 クマはまだ出没していない情報Ⅰ・Ⅱ」を公開させていただきましたが、9月22日現在までの第3弾のクマ情報です。

昨年(令和7年)は、立山室堂一帯にて62件の熊目撃通報がありましたが、今年(令和8年)は4件(弥陀ヶ原1件、奥大日方面2件、天狗平方面1件)だけとなっています。※なお、室堂平(ミクリガ池含む)に限定すると熊目撃通報は0件です。

近辺情報としては、以下のとおり、前回までにお知らせした6件(①~⑥)に加え、以下の⑦~⑧の目撃1件と痕跡1件の情報を追加公表いたします。

【R8,8,16までのお知らせ済み情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

①令和8年6月22日目撃 弥陀ヶ原~立山カルデラ展望台の散策路の入口:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

②令和8年7月1日目撃 奥大日岳~室堂乗越の稜線登山道の立山川側50m下:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

③令和8年7月10日足跡 大日岳近くの雪渓上:通報のみで未確認。

④令和8年8月6日痕跡(糞) 一ノ越手前の祓い堂浄土沢付近の登山道横:現地確認済。以降痕跡・目撃は無し。

⑤令和8年8月10日目撃 新室堂乗越→浄土沢→下流に移動:現地確認・警戒対応済み。⑥の個体と同じか不明。

⑥令和8年8月16日目撃 奥大日岳手前のピーク→移動ロスト:目撃報告のみ。未確認。⑤の個体と同じか不明

【R8,9,22今回お知らせ情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

⑦令和8年9月1日目撃 大谷付近アルペンルート→天狗平に移動:県警ヘリ目視確認。以降痕跡・目撃は無し。

⑧令和8年9月14日痕跡(糞) みくりが池展望台近く散策道脇:現地確認済。以降痕跡・目撃は無し。

現在のところ、今年の立山室堂平内でのクマ目撃は0件・痕跡確認1件だけですが、昨年のクマ出没が10月上旬まで続いていましたので、まだまだ、早朝や夜間の活動の自粛など、注意警戒が必要です。

登山・散策される方は、最新のクマ出没情報(富山県クマッぷ 以下のアドレスや、環境省が室堂園地内3箇所に設置した『クマ目撃位置注意案内板』)を入手していただきますようお願いします。

富山県ツキノワグマ出没情報地図【クマっぷ】(公開中)

R8年9月21日現在(4月~9月21日)のクマっぷ情報 ※奥大日岳手前の新室堂乗越の緑〇2個は、どちらも⑤の情報です。

R8年8月6日一の越手前の祓い堂付近の熊の痕跡(糞)

R8年9月14日ミクリガ池展望台散策道脇の熊の痕跡(糞)

環境省クマ目撃情報注意案内板① 玉殿の湧き水近く

環境省クマ目撃情報注意案内板② 慰霊塔近く

注意案内板には、クマ目撃情報の位置が明示されています。

環境省クマ目撃情報注意案内板③ 室堂山荘・室堂山展望台散策路分岐点近く

 

 

 

 

 

 

立山室堂 クマはまだ出没していない情報Ⅱ(R8年8月16日)

先月の7月17日にこのブログにて「立山室堂 クマはまだ出没していない情報」を公開させていただきましたが、以降、たくさんのお客様から、「立山室堂にも、クマが出ているんじゃないか?」というお問合せがたくさん寄せられています。

結論からいいますと、現時点では、室堂平でのクマ情報は0件となっています。

近辺情報としては、以下のとおり、前回にお知らせした3件(①~③)に加え、以下の④~⑥の奥大日岳での目撃2件と一ノ越手前の祓い堂でのクマ糞の確認1件のみとなっています。

【R8,7,17お知らせ済み情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

①令和8年6月22日目撃 弥陀ヶ原~立山カルデラ展望台の散策路の入口:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

②令和8年7月1日目撃 奥大日岳~室堂乗越の稜線登山道の立山川側50m下:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

③令和8年7月10日足跡 大日岳近くの雪渓上:通報のみで未確認。

【R8,8,16今回お知らせ情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

④令和8年8月6日痕跡(糞) 一ノ越手前の祓い堂浄土沢付近の登山道横:現地確認済。以降痕跡・目撃は無し。

⑤令和8年8月10日目撃 新室堂乗越→浄土沢→下流に移動:現地確認・警戒対応済み。⑥の個体と同じか不明。

⑥令和8年8月16日目撃 奥大日岳手前のピーク→移動ロスト:目撃報告のみ。未確認。⑤の個体と同じか不明

ということで、現在のところ、立山室堂平内でのクマ出没はまだのようですが、これからいらっしゃる方は、最新のクマ出没情報の入手(富山県クマッぷ 以下のアドレス)や見通しの悪い登山道を走り抜けたり、クマを寄せ付けるゴミのぽい捨てなど止めていただきますようお願いいたします。

 

富山県ツキノワグマ出没情報地図【クマっぷ】(公開中)

 

R8年8月16日現在(4月~8月16日)のクマっぷ情報 ※新室堂乗越の緑〇2個は、どちらも⑤の情報です。

今年の特徴は、称名滝地区での出没多発です。

 

【参考】R7年度(4月~10月)のクマっぷ情報 ※昨年度(R7年度)は室室堂平での目撃情報は20数件ありました。

R7年度(昨年度)は、6月末から室堂平に出没していました。

 

 

立山室堂 クマはまだ出没していない情報!

表題でクマ情報と言っていますが、今年度のお伝えする立山室堂での熊目撃情報は、まだ1件もありません。

毎日数件、観光客、登山者、学校関係者の方々から「今年も立山室堂でクマが出没しているのか?」とのお問合せの電話&メールをいただいています。しかしながら、毎回「今年は、まだ出ていません。いつから出てくるのか、出てこないかもわかりません。」とお答えさせていただいております。

特に、マスコミ関係者からも「立山室堂でも、もうそろそろ、出てるでしょう?」といった、“誘導尋問的な”問い合わせも多いのですが、「出ていないものは、出ていない。7月1日から環境省の熊監視委託員が毎日、巡回監視業務を行っており、また何千・何百人の人々が往来している立山室堂において、目撃情報が無いので出没していないと考えられます。」と“期待に反した”お答えをしています。

7月15日の朝刊にて「雄山山頂でクマか 人の可能性も」と“ライブカメラ視聴者”からの目撃情報が報道されていましたが、当日中に、環境省・山岳警備隊・当センターの3者が雄山神社職員・山頂登山者の目撃者の有無の確認及びライブカメラでのクマに似た黒い服の社務所従業員の写り込みを確認した上で、緊急対応配備を解除していた経緯があったのですが・・・。結果として、新聞報道を機に「立山にクマが出没している」というウワサが広まっているようです。

(同新聞社朝刊の7月16日の報道にて、雄山山頂のクマ出没は社務所職員だったと修正報道がありましたが・・・。)

なお、当センターが今シーズン把握しているクマ情報(立山室堂区域外を含む)は、今のところ下記の3点のみです。

①令和8年6月22日目撃 弥陀ヶ原~立山カルデラ展望台の散策路の入口:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

②令和8年7月1日目撃 奥大日岳~室堂乗越の稜線登山道の立山川側50m下:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

③令和8年7月10日足跡 大日岳近くの雪渓上:通報のみで未確認。

以上が全てで、立山室堂でのクマ出没はまだです。ただし、これからいらっしゃる方は、最新のクマ出没情報の入手(クマップ)や見通しの悪い登山道を走り抜けたり、クマを寄せ付けるゴミのぽい捨てなど止めていただきますようお願いいたします。

 

希少! 自然解説ツアー参加者にのみ配布の50周年ステッカー ※R7年度に一の越途中の祓い堂近くで出没したクマ

当センターのホームページからダウンロードできます熊ステッカー

室堂の謎Ⅱ いなくなったクマ達

この夏、室堂平や一ノ越・祓堂、浄土山・室堂山

近辺で頻繁に出没していた“クマ達”も、9月15日

を最後に、その目撃情報は全く無くなりました。

室堂平から2時間ほど離れた場所の、室堂乗越から

雷鳥沢にかけての山腹斜面の成獣クマも、10月2日

の目撃情報を最後に、新たな目撃情報もありません。

室堂で長年仕事をしている職場や山小屋関係者等の

皆様からの聞き取りによると、

『毎年、室堂近辺のクマは9月末にはいなくなる。

餌も豊富で、冬ごもりできる標高1,000~1,500

mぐらいの山中に下りて行っているのでは?』

とのことです。

最近、富山県も含め全国的にたくさんのクマが、平

野地の居住区域に出没し、重大な人身事故などが発

生しています。樹の実の凶作による餌不足やクマ自

身の個体数の増加などの原因があるのでしょうが、

少なくとも、国立公園内の立山室堂においては、

“野性の尊厳をもって、人との関わりを持たない”

クマ達と

“自然公園を利用する一方、クマの棲息地を保全し、

クマ生態への影響を最小限に限定制限させる”

人間が

共存できる方策を模索していくことが重要と考え

ています。

以下、9/8、9/16、9/30のクマ特集ブログでも紹

介させていただいたクマ達の写真ですが、クマの

顔ズームアップでトリミング処理しました。

ボケボケの写真ですみませんが、室堂のクマ達の

いろいろな表情などお楽しみください。

R7,8,25室堂園地南①

R7,8,25室堂園地南②

R7,8,25室堂園地南③

R7,8,25室堂園地南④

R7,8,25室堂園地南⑤

R7,9,6一ノ越祓堂室①

R7,9,6一ノ越祓堂室②

R7,9,6一ノ越祓堂室③

R7,9,15ミクリガ池上部①

R7,9,15ミクリガ池上部②

R7,9,23雷鳥坂①

R7,9,23雷鳥坂②

 

立山雷鳥沢のクマ

これまで(令和7年7月~9月)、室堂平や一ノ越・

祓堂、浄土山・室堂山近辺で30回以上も出没して

いたクマも、9月15日以降は、その目撃情報も皆無

となっています。

ただ、代わりに9月8日頃から、室堂平から2時間ほ

ど離れた場所ですが、室堂乗越から雷鳥沢にかけて

の山腹斜面に2頭の成獣クマが“滞在”するようになっ

ています。(※9月19日に1頭が尾根向こうの立山川

上流域に移動したので、現在は1匹のみです。)

時たま、このクマ達は、雷鳥坂や室堂乗越付近の登

山道を横切ることがあったため、クマの監視と登山

者の安全確保・誘導のため、山岳警備隊員と環境省

・富山県の職員が、毎日のように『雷鳥沢』まで

“出動”していました。そうした中、9月16日のブロ

グ記事写真「立山室堂のクマは何を食べているのか

?」で、ご紹介していたように、雷鳥坂のクマも、

当初、しきりに“草穂の実”をしごき採っていたので

すが、9月23日の監視出動時にて、これまでと異な

った“樹の実”(クロウスゴというブルーベリー)を

一心不乱に食べ漁っていた様子を、観察・撮影する

ことができました。これまで、

「こういった小さな樹の実を、大きな手でどうやっ

て摘み取って食べているのだろう?」

と疑問に思っていたのですが、9/23の熊監視では、

「手で樹の実がなっている枝を手繰り寄せて、顔を

左右に振って、枝葉ごと樹の実を口の中に落とし

入れて食べている。」

ということを観察することができました。

とにかく、雷鳥沢のクマ達も室堂平のクマ達と同じ

ように、人間に興味を示したり、キャンプ場に近づ

くこともなく、ただひたすら“生きるために”野生の

営みを行っているだけのようでした。

この期間、雷鳥沢では、冷静さを失った登山者が、

過度に反応して『爆竹を鳴らしたり、大声を出した

り』する混乱が生じましたが、人間の方からクマを

威嚇して興奮させるようなことは、絶対にやめてく

ださい。全く人間に敵意を向けていないクマであっ

ても、『自己防衛本能』で人を襲うこともありま

す。

クマ生息の特別保護地区である立山では、人間の方

から、節度をもって『クマとの距離』を保つ関係が

大切ではないでしょうか?

※以下は、9月23日に、安全を確保した200m以上

離れた場所から望遠レンズ越しで観察・撮影した

写真です。ブレブレのボケボケですみません。)

室堂乗越の登山道近くでのクマ(R7年9月19日)

クマが度々近づいたり横断した室堂乗越の稜線(登山道)

筋肉の塊。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

採餌のため、雷鳥沢の上部から下部を行ったり来たりしていたクマ(R7年9月23日撮影)

雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

『クマの顔』では、個体識別は無理か?雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

この日はしきりに、低木に首を突っ込んでいました。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

体長1.5m以上?の大きな成獣。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

食べていたのはクロウスゴというマメ科高山植物(低木)の液果でした。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

首を振って、口の中に樹の実を落とし込んでいました。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)

採餌中に、オシッコしていました。雷鳥沢下部でのクマ(R7年9月23日撮影)