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立山自然保護センターブログ

R8年8月24日 立山室堂 ライチョウはどこに行った? 

今朝(8月24日)は、昨日の数少ない目撃情報のあった室堂山荘裏手の代替歩道にてライチョウ親子を観察してきました。

実は、お盆明けから毎日、室堂平でのライチョウ目撃情報が極端に減ってきています。目撃情報が寄せられるのは、雄山や浄土山・室堂山、奥大日岳の登山者からの高標高地の山岳情報ばかり・・・。

ツアーガイドさんの中には、「ライチョウは、暑いのが苦手で、夏場は涼しい高標高地の山岳に移動しています・・・。」と説明されている方もいますが、それは全く根拠の無い“人間の思い込み”のようです。

実際、富山県雷鳥研究会の生態調査では、この目撃情報の少ない時期でも、室堂平にて繁殖している個体は、室堂平にて確認されており、逆に、足環識別個体が、雄山などの頂上付近に“避暑”のために移動している事例も確認されていません。

どうやら、8月下旬のこの時期は、立山室堂平のライチョウたちは“近辺に居るにはいるけど、ハイマツ林などの中に潜んでいるらしい”です。

お盆明けから、散策道などを歩いていると、ライチョウの夏羽根をよく拾うようになってきました。どうやら、ライチョウたちの換羽(夏羽根→秋羽根)が始まっているようです。ひょっとしたら、換羽直後は、飛翔能力が落ちるらしいので、リスクマネジメントとして、「あんまりあちこち出歩かないで安全な場所でじっとしている。」のではないでしょうか?

とりあえず、今朝の貴重なライチョウ親子(母鳥1,幼鳥1)の写真をご紹介させていただきます。

代替歩道を歩いていると、母鳥の鳴き声が聞こえてきました。

やはり“私”を警戒して、我が子を呼んでいるようでした。※人通りの少ない場所にいるライチョウほど、人間を警戒する傾向があります。

代替歩道の側溝の中を幼鳥が1羽歩いていました。

幼鳥の大きさは、7月上旬孵化クラスのようです。もう、母鳥の2/3の大きさです。

かわいい、幼鳥の姿。

周辺を探してみましたが、幼鳥は1羽だけでした。※親とはぐれるとかわいそうなので、観察を最小限に打ち切りました。

幼鳥のお顔アップ。赤いアイシャドーが素敵です。※オスメス関係なく、幼鳥期はこんな感じです。

お母さんのお顔アップ。メスにも、うっすらとレッドアイラインがありますよ!

 

R8年8月15日 立山室堂 朝の散策Ⅱ(ライチョウ編)

今朝(8月15日)は風が強かったのですが、晴れていたので、久しぶりにライチョウ親子に逢ってきました。

出逢った親子は、今年7月3日に地獄谷からエンマ台を経由して、血の池一帯に引っ越してきた親子(母鳥1羽,雛5羽)です。

母鳥は、2018年に足環(無し・橙緑)をつけられた1815番(通称:みかん)で、9歳以上のベテランママさんです。

7月3日当初は、孵化したばかりの雛が5羽いましたが、7月下旬に1羽減って4羽となり、今朝の確認では、エンマ台の「山崎カール看板裏」にて、母鳥+4羽のままでした。とりあえず、元気な母鳥と幼鳥にまで成長していた雛を確認できて嬉しかったです。

今シーズンの血の池周辺(育雛で引っ越ししてきた親子を含む)では、3家族が確認されていましたが、このみかん親子以外の2家族は残念ながら、7月上旬に7羽、7月下旬に4羽の全雛が消失(食害推定:キツネorオコジョ)確認されています。

『どうして、みかん親子だけが、1羽消失だけで生き残っているのか・・・。?』、

『血の池には、一帯何が潜んでいるのか・・・?』という2つの疑問が湧いてきましたが、

①母鳥みかんの育雛経験と生命力の強さ、②春先から出現多発していたキツネ親子の存在、など推定因子が思い浮かぶだけで、

今でも確信の持てない“謎”のままとなっています。

とにかく、自然界において私的感情移入は不要なものなのですが、現在の願いは『生き残った子は、1羽でも多く育ってくれ!』のただ1つです。

母鳥の通称「みかん」。血の池一帯で子育て奮闘中のベテランママ!現在、孵化させた5羽の内4羽を育雛45日目(推定)の母鳥

雛4羽は、もう幼鳥の大きさでした。(嬉!)

寄り添う仲良し兄弟。小さなピーッピーッという声で呼び合っていました。

幼鳥は、オスメス関係なく、目の上のレッドラインが発達しています。(幼鳥のオスメス鑑別ができないので、個人的推測ですが・・。)

現在の幼鳥の大きさは、母鳥の2/3ぐらいです。まんまるな正面シルエットは、もうライチョウそのもの!

孵化から45日目。毎日、毎日、食べ続けて大きく育っています。

幼鳥の顔アップ。レッドアイラインがはっきりとしてきましたが、まだまだ、かわいい顔しています。

 

朝陽を浴びて輝く草原と幼鳥。

周囲を警戒する母鳥。9シーズン(推定)において、この警戒心が我が子を守り育ててきています。

立山三峰をバックにした親子。元気に育ってね。

 

 

R8年8月9日 立山室堂 朝の散策とライチョウ親子

立山室堂でも昨日の夜は、警報級の大雨でした。今朝(8月9日)は、高曇りながら一部に青空が拡がっていました。

気温は、11.5℃。涼しいというより、ちょっと肌寒い中、ライチョウの親子達を探しに、各棲息スポットを丹念に巡回してきました。

結果としては、早朝(AM5:30~AM7:00)は、気温が低く、昨夜の雨露で体温が上がらないのか、1親子しか確認することができませんでした。※注:9日全体としては、気温が上がり始めたAM11:00頃から、4家族+α(単独&ツガイ)で90件のお客様からの目撃情報が寄せられています。

今朝のミクリガ池&山々。立山3峰には雲がかかっていました。

美しいミクリガ池の湖面。

ミクリガ池展望台。浄土山も美しく映っていました。

室堂山荘側から見た、ミクリガ池&奥大日岳

水深は浅いですが、美しいミドリガ池。

室堂山荘下の種穂になったチングルマ群落。

初秋の花、ワレモコウも目立つようになってきました。

オニシモツケ花のクローズアップ。小さな花弁の集まりがきれいです。

ヤマハハコの葉の幾何学模様。

一昨日のブログで紹介した②母1雛4の親子。ここ数日、慰霊塔付近に“滞在”しているご一行様です。1トップ・3バックシステムを組んでます。

母鳥に寄り添う雛は、母鳥の2/3ぐらいの大きさです。もう幼鳥です。

R8年8月5日 立山室堂平のライチョウ親子情報

現時点(8月7日現在)で、室堂平で確認されているライチョウ親子は、下記①~⑦の7家族です。

6月末~7月上旬に孵化した第1期の家族は、4家族出現しましたが1家族の雛7羽が3日目に食害全滅していますので、現在は、①血の池の親子(母鳥1、雛5→4)、②ホテル立山横⇔慰霊塔・センター横の親子(母鳥1、雛4)、③ミドリガ池上部の親子(母鳥1、雛2)の3家族となっています。

1回目の繁殖活動に失敗して二回目の産卵→孵化による第2期(7月下旬~8月上旬に孵化)での出現家族は、5家族確認されていますが、血の池の親子が7月26日に4羽の雛が全滅しており、現在は、④ミクリガ池展望ベンチ手前~地獄谷側の親子(母鳥1、雛6)、⑤ミクリガ池上流側~室堂山荘手前の親子(母鳥1、雛6→2)、⑥ミクリガ池温泉下~地獄谷通行規制箇所の親子(母鳥1、雛6)、⑦8月5日確認されたばかりのミドリガ池広場横の親子(母鳥1、雛6)4家族となっています。

特に、立山室堂地区にて雛が一番大きく成長していて、連日みなさんに目撃されているのが②の親子です。おおよそ3週間前に確認した時より更に4羽の雛が4羽ともスクスクと成長している様子を8月5日に確認することができました。

以下のとおり写真紹介いたします。(この親子の以前にブログ紹介したのは、R8年7月18日のライチョウ親子Ⅰ、Ⅱのとおりです。比較すると大きく育っています。とても、うれしいです。)

R8年8月5日AM8:00 センター横の園地内散策道横に出現した母1、雛4の親子。※個人的には、18日ぶりの再会です。

この親子(母1、雛4)は、ホテル立山の横の天狗平へ下る散策道周辺とターミナル前園地内を行ったり来たりしています。

【参考写真】 18日前の7月18日にホテル立山横で確認した雛。

上記の写真から、18日経過した8月5日の雛の写真。大きくなったね~! 祝、幼鳥さんですね。

チングルマ畑で、雛3羽横並び。 もう1羽は、草むらの中です。

朝陽を浴びて輝く母さん鳥、周辺を警戒しています。7月中旬から4羽の雛を引き連れて、毎日毎日、守り育てている姿に感動です。

お母さん鳥の顔アップⅠ。 気のせいかな、なんか痩せていない? 育雛は大変ですから・・・。

たくましい母さん、チングルマ畑の中から、ヒョッコリさん! 雛たちを守るため、常に周囲を警戒中

顔アップⅡ。母鳥(メス)は、ほっぺちゃんが膨れてかわいいですね。

 

R8年8月5日 別山のライチョウ親子 (1年ぶりの再会) 

先日(8月4日)に立山縦走を行いましたが、別山頂上付近の硯ガ池にて、親子ライチョウ(母鳥1羽,雛2羽)に出会いました。

実は、昨年の7月18日に、この別山頂上付近にて、硯ケ池で母鳥1羽,雛4羽、頂上直下で母鳥1羽,雛5羽の2組の親子に出逢っており、今年もこの母鳥たちに逢えるかも・・・?と期待しての山行調査でした。(過去のブログは、R7,7,26特集!ライチョウ雛たちの成鳥特集!で昨年の別山の親子を紹介しています。)

残念ながら、確認できたのは1組だけの親子でしたが、たぶん、昨年に逢えた母鳥の1羽であって、2羽ながらもたくましく&必死に母鳥に連れ添う雛たちに逢えることができたのが、何よりの収穫でありました。

2羽の生き残っているライチョウの雛たち、なんとか無事育ってください。別山の神様に、祈らずにはいられませんでした。

硯ガ池の雪渓上を歩く親子。親子ともしきりに雪上の虫をついばんでいました。

雛2羽。室堂平だけではなく、山頂・稜線区域のライチョウたちも、生き残り戦略は大変なようです。

雪上の虫の死がいを探しながら歩く雛鳥たち。

雪の段差も、鋭い爪で引っかいて、ヨイショ!

周辺を警戒する母鳥。山頂や稜線付近では、ハヤブサが一番の天敵と言われています。

雪渓上を横切ると、今度はお花畑での採餌です。

今食べているのは、イワカガミの花です。

今度は、アオノツガザクラの花をついばんでいます。

母鳥の不思議なしぐさ。首を傾げて、「何だかな~、も~! クーッ!」

母鳥は、絶えず、地上(オコジョ)、上空(ハヤブサ&チョウゲンボウ)を警戒しています。