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立山自然保護センターブログ

R8年10月9日 立山室堂秋探し散策

先ほど、立山室堂の紅葉状況の写真などをUPしましたが、美しい自然風景などを“秋探し”として撮影してきましたので、みなさんに公開いたします。

なお、お天気が良すぎるのでライチョウの出没・目撃数が激減しています。ここ2~3日では、ミドリガ池周辺に単独オスが目撃されている程度で、その他のライチョウさんたちは、そこかしこに隠れているようです。天気がいいですけれど、残念です!

ウラジロナナカマドの実と紅葉 背景は大日岳

紅い実がシワシワになってきていました。もうすぐ冬です。

チングルマの果穂も日に日に少なくなって(飛んで行って)います。

燃えるような赤。チングルマの紅葉

ドライフラワーになってまで、まだ咲いていたヤマハハコ。

タテヤマアザミの種穂

ススキのように秋風に揺れるイワノガリヤスの種穂

コバイケイソウと枯れ草の湿地帯

コバイケイソウ。今年は、何十年に一度の大量一斉開花の年でした。

ミドリガ池湖面の秋風による“さざ波”

10月5日撮影。ミドリガ池のナナカマド。今年は紅くならないで、このまま散っていきました。

秋羽根のオス(10月5日撮影)ミドリガ池のこのオス(足環:藤藤、橙橙)個体は、毎日目撃されています。探してみてね。

 

 

R8年10月3日 ライチョウ情報(みかんファミリーⅢ)

昨日(10月3日)の朝散歩にて、エンマ台~雷鳥荘の階段途中でライチョウ親子(母鳥1羽,若鳥4羽)に逢いました。

9月29日の愛称:みかん(足環無無,橙緑)のファミリ-情報Ⅰ・Ⅱの続きとして、早朝時のみかん親子の様子をみなさんにお伝えします。

やはり、立山室堂では、10月に入っても好天時の出没は少ないようです。また、見つけることができても、早朝時では動き回ることなく、じっとしていることが多いようです。

それでは、岩陰や草むらでじっと隠れている若鳥たちの、かわいい様子をどうぞ。

母鳥のみかん(愛称)。ガンコウランの樹の上で休んでいました。

子育て上手のみかんの背中。現在、4羽の母です。

お母さんのそばに、また若鳥が近寄って気ました。

じっと休んでいる若鳥。丸くてかわいいですね。

若鳥がヌックリと立ち上がって、歩き始めました。

正面から見た若鳥の様子。

若鳥。岩影に隠れて一休み。

秘技① “岩隠れの術” ※自分が岩になりきっているようです。

秘技② “まばら草陰隠れの術” ※全く隠れていませんよ。

秘技③ “草陰隠れの術” ※1羽、はみ出ていますよ。

ビッグ・ママ ファミリーストーリー(R8年10月3日ライチョウ紹介)

快晴続きの立山室堂にて、昨日(10月2日)、数少ないライチョウ目撃報告の中で、通称:ビッグ・ママ(足環:赤黒,灰黄)と呼ばれている母鳥と子の目撃報告がありました。

“ビッグ・ママ”の由来は4年前に、我が子以外の雛(3家族分)を最大12羽引き連れて育雛していたことで、その肝っ玉母さんぶりに敬意を表して付けられた愛称です。

今年も、ビッグ・ママは幾多の苦難を乗り越えながら子育てを続けてきています。(現在進行中ですが・・。)

今回は、春から見守ってきた大好きなビッグ・ママのファミリーストーリーを紹介をさせていただきます。

ビッグ・ママの伴侶は、ライムと呼ばれるオス(足環:黄50,緑緑)です。ライムは、他の大半のオスとは異なり、母鳥が抱卵期に入っても巣から離れることなく「見張り」を続け、母鳥の採餌活動時には母鳥を“エスコート”するなど“育メンパパ鳥”として知られています。そのライムも春先からずっと、ミクリガ池周辺でビッグ・ママと仲睦まじく暮らしていましたが、6月1日に、足を引きずるような仕草を見せ、たくさんのお客様から保護を求める報告やお願いがありました。

私たちスタッフも、毎日、捕獲保護等を検討しながらヤキモキしていたのですが、1週間ほどで、ライムが普通に歩けるように自然回復し、安堵したところでした。(なお、怪我の原因は、他のオスとの縄張り争いによるものと推定しています。)

6月14日には、ビック・ママが巣に戻る帰巣行動が確認できたため、産卵→抱卵が推定されました。しかしながら、6月17日には、巣に戻らず砂浴びを続けていたことから、何らかの理由で1回目の繁殖活動は失敗したと判断されました。

7月に入ってから、ビッグ・ママの目撃が極端に減ったのですが、7月中旬頃から、再び帰巣行動が確認され、2回目の抱卵活動が期待されるようになりました。

7月21日に、慰霊塔先のミクリガ池散策道付近にて、6羽の“ヒヨコ”を連れて歩くビッグ・ママが確認されました。

ビッグ・ママは今シーズン2回目の産卵ながらも6個以上の卵を産んでいたことと、育メンパパのライムも、度々、近辺で目撃が続いていたことに感動させられました。

以降、ビッグ・ママは、育雛に追われる夏を迎えることとなりました。

今年の夏は、8月中旬頃から天候不順が続いていましたが、餌となる高山植物の生育は十分で、雛から幼鳥へスクスクと生育していきました。しかしながら、目撃報告される雛数は、6羽が5羽に、5羽が4羽にと減っていきました。キツネやオコジョ、チョウゲンボウなどの天敵に襲われることが多いのですが、残酷なようですが、「弱いものから死んでいく」という自然界の掟には、ビッグ・ママも抗えないものです。

9月中旬には、とうとう、ビック・ママの雛数報告の大半が3羽となってしまいました。それでも、今年は“我が子を全て失う”母鳥が大半(推定で6~8割?)なことを思うと、ビッグ・ママがビッグ・ママである所以を感じていました。

そうして、昨日(10月2日)、久しぶりのビッグ・ママファミリーの4羽家族の目撃報告がありました。私も居ても立っても居られず、報告場所の慰霊塔近くのミクリガ池展望台近くに急行しました。

遠く離れた水辺近くの岩場に、階段から望遠レンズで確認できたのは4羽。母鳥のビッグ・ママの他に、数えて3羽。でも何か、黒くて大きなライチョウが1羽混じっていました。足環を確認すると、なんと、育メンパパのライムが家族として同伴行動していました。(※育雛中の母子パーティーにオスが加わることは滅多に見られない珍しい事例です。)

そうすると、雛数が1羽足りないのですが、余りにも遠くて確定はできませんでした。

とにかく、しばらくは、ビッグ・ママファミリーを見守っていくしかありません。

立山室堂では、初氷・初霜が観測され、厳しい冬が近づいてきています。今年生まれた若鳥たちが無事に冬を越せる割合が7割程度と言われています。

若鳥たちが初めての冬を乗り切れますよう、しっかりと採餌して1羽でも多く、立派に育っていくことを祈っています。

みなさん、ビッグ・ママファミリーほかの立山室堂のライチョウさん達を応援してくださいね。

(今年も、懸命に生きているライチョウたちを見てきましたので、つい、筆に力が入りました。長々とすみませんでした。)

ライムとビッグ・ママのツガイショット。R7年5月19日

ビッグ・ママ。大きくはありません。普通の大きさです。かわいいですね。R7年5月20日

育メンパパのライム R7年6月2日

R8年5月19日 今シーズンの繁殖期に入ったビッグ・ママ。すぐ隣には、ライムがいました。

待望の雛(6羽)誕生。2回目の産卵で6羽はすごい!R8年7月23日(きのこ様投稿写真)

孵化直後の雛(6羽の内の1羽)。R8年7月23日(ふじ様投稿写真)

昨日(R8年10月2日)確認した母鳥のビッグ・ママ

親子グループの中にオス鳥(伴侶のライム)が居ました。どれだけ、妻(ビッグ・ママ)が好きなのか。

2か月半でも、大きく育っていた若鳥(雛)

母鳥(手前)と若鳥

幼鳥に近い若鳥です。1羽を見落としていて3羽いればうれしいのですが・・。もっと、大きくならなければ・・・。

フワフワで愛らしく、かわいい若鳥。

 

R8年9月29日 ライチョウ情報(代替歩道親子編)

9月29日のライチョウ探索の公開写真は、第4弾のこれが最後です。

先ほどの代替歩道の単独オスの近くで、散策道脇の草むらから親子のかける鳴き声が聞こえてきましたので、この親子2羽を見つけることができました。

室堂園地からちょっと離れているこの場所(代替歩道周辺)では、あまり人間と関わるのが好きではない家族が棲息していると言われています。

今日も、10分ぐらいの遠くから離れての望遠レンズでの観察だったのですが、母鳥にとても“いやそうな顔”をされたので、親子2羽の生活を邪魔しないよう、早々に退散させていただきました。お母さん、どうもすみませんでした。

おまけに、この親子の近くで久しぶりに、イワヒバリにも逢えたので写真UPします。

母鳥

母鳥。草むらの中から我が子を呼ぶ声が聞こえてきました。

ちょっと、お怒りモードのお母さん鳥。ごめんなさい、もう帰ります。

幼鳥。ちょっと小さいので7月下旬孵化組かも?

幼鳥。兄弟がいなくなり1羽になった最後の子。もっと大きくなって、冬を乗りきってもらいたいです。

幼鳥さんのお顔アップ。

イワヒバリ

イワヒバリ

イワヒバリ。冬越しの準備中なのでしょうか?そろそろ“下山”です。

 

R8年9月29日 ライチョウ情報(単独オス編)

9月29日のライチョウ探索では、久しぶりに単独のオス達にも逢えました。

場所は、エンマ台近くの火山ガス監視ステーション前のハイマツ林下と室堂山荘近くの代替歩道の草原でした。

ライチョウ(オス)達の表情もお楽しみください。

①火山ガス監視ステーション前の単独オス。

①のオス 背中の色・模様はメスとソックリ!

①目の上の肉冠はうっすらと細い赤線程度です。

①正面からのお顔どアップ!

①側面からのお顔どアップ!レッドアイラインがオシャレさんですね。

②室堂山荘近くの代替歩道での単独オス

②単独でじっとしていました。

②なんだか、ご機嫌斜めそうなお顔していました。「ジロジロ見てんじゃねーよ!」てな感じ。