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立山自然保護センターブログ

R8年9月15日 立山室堂ライチョウ出没情報

今朝(9月15日)は、秋雨前線の影響を受けて、立山室堂は朝から濃い霧に包まれ、時折雨も降っています。

ということで、絶好のお天気条件が揃ったので、今日は“ライチョウ出没注意報”が発令されました。(笑。もちろん嘘です。)

現在のところ、午前中だけで6家族21羽(母鳥6,若鳥15)とオス2羽が目撃されています。

立山室堂のお天気はあいにくですが“ライチョウ祭り”開催中です。

・慰霊塔周辺:1家族4羽(母鳥1,若鳥3)

・玉殿の湧き周辺:1家族2羽(母鳥1,若鳥1)

・立山センター横:2家族8羽(母鳥1,若鳥1)・(母鳥1、若鳥5)

・室堂山荘前:1家族3羽(母鳥1,若鳥2)

・ミドリガ池園地:1家族4羽(母鳥1,若鳥3)+オス2羽

本日AM11時頃に撮影した、立山センター横の6羽家族の写真を下記のとおり公開いたします。

突如、立山センター横に出現した6羽の母鳥の写真

現時点で、室堂平にて5羽の子供を連れている親子は確認されていないので、室堂山の親子が下りてきたのかも?

まあるいお母さん鳥。周囲を警戒しています。

羽根づくろい中の母鳥。秋羽根への換羽で風切り羽根が抜け替わっているようです。

母鳥にそっくりな模様の幼鳥(そろそろ若鳥)。

背中の羽根の白い模様が親鳥との区別点です。

若鳥。周囲をキョロキョロ。胸羽根模様が母鳥とそっくり。

若鳥。

母鳥・若鳥・若鳥の3羽並び。大好物のクロウスゴの実をついばんでいました。

今度は、若鳥・若鳥・若鳥の3ショット。

兄弟5羽中、3羽が同じ動作をしていました。ガンコウランの実をついばみ中。

兄弟5羽中、3羽が同じ動作中Ⅱ。同時羽根づくろいシンクロ中。

若鳥の正面の羽根模様。

5羽兄弟は、仲良しこよしで癒されます。母さん鳥、子育て頑張ったね。

 

 

 

R8年9月14日 立山室堂朝散歩

今日(9月14日)は、朝から久しぶりの晴れ空。朝の気温は13℃、日中でも14℃でお昼ごろから天気が崩れ始め、午後2時頃から小雨模様となりました。

昨日は、1日中霧の中でしたが、お陰様でたくさんのライチョウを観察することができました。

「今朝も逢えるかな~」との期待を持って、朝散歩に出かけたのですが、やはり、お天気の良い日はだめなようで、成果はノーライチョウ目視ゼロ匹でした。

ただし、お天気が崩れたPM2時以降では、慰霊塔・ミクリガ池展望広場の周辺に、3家族11羽(母鳥1・幼鳥4、母鳥1・幼鳥3、母鳥1・幼鳥1)が突然、出現していました。※私は、小雨が上がったPM3時に急遽、目撃集中地に出向いたのですが、もう1羽もいませんでした・・・・。残念。いったい、短時間でどこに隠れたのやら・・・。忍者ライチョウなのか・・・・?

ということで、ライチョウの親子写真を撮ることができなかったので、今朝の立山室堂平の初秋の風景を公開いたします。

大日岳の山頂に朝陽が当たっていました。

こちらは、奥大日岳。山肌が“秋色”に色づいてきています。

東の方(ミクリガ池方面)には、毛勝三山が遠望できました。

富山平野方面の風景。今朝は、雲海・霧無し、眺望良し。建物は天狗平山荘です。山は尖山。

蒼色のミクリガ池。湖面に風が吹いて立山の映り込みは無し。

ここ数日、霧に包まれていた浄土山が、久しぶりに頂上まで見渡せました。

室堂山荘下からミクリガ池・奥大日岳を望む。

室堂山荘前の園地内風景。枯れコバイケイソウがヒョロヒョロと立っていました。

秋めいてきた空と雲。国見岳方面。

室堂山荘周りのイワイチョウの黄葉状況。最近、ここら周辺にて、ライチョウ親子・グループが出没多発しています。

大日岳・奥大日岳を望む。日に日に、チングルマの葉が紅くなってきています。

AM6:52 ようやく大汝山付近から朝日が上ってきました。

ヤマハハコ。花の少ない時期なので、貴重な彩りの花です。

朝陽に輝いていたチングルマ群落。紅葉の見頃は9月末ごろからです。

 

 

R8年9月13日 霧の中のライチョウ雌雄混成グループ

昨日(9月13日)は、朝から深い霧で、見通しも20mぐらいでした。

午前中の室堂山展望台散策道の外来植物除去作業の帰路、室堂山荘横の園地内にて、メス2羽・オス3羽の成鳥雌雄混成グループがいるのを見つけました。

お盆過ぎ頃からずっと「晴れていれば姿を隠し、天気が悪くなれば人前に出てくる。」という目撃状態が続いていましたが、出没するライチョウのユニットは、『母子ファミリー』、『オスメスカップル』、『オスグループ』の3パターンだけでした。

この時期での成鳥メスのユニット化は、ちょっと珍しく、6~8月の産卵・抱卵・育雛のどこかの段階で失敗して、繁殖活動から集団生活へ移行し始めたものと推定されます。

観察した5羽の内、足環を付けた個体は2羽で、メス(足環:黄黄・黄黄※通称レモン。繁殖活動の中心がみくりが池温泉周辺)と、オス(足環:橙黒・橙橙※通称コージロー。立山センター周辺に単独で出没多い)で、4~5月の残雪期に頻繁に観察していた個体でした。

レモンは、今年は子孫を残すことができなかったのが残念でしたが、通年の伴侶オスとは行動を共にしておらず、また、みくりが池温泉周辺から室堂山荘周辺まで移動していたという情報を得ることができました。

コージローは、6月からセンター裏の室堂山から「鳴き声はすれど、姿は無し」の状態が3か月ほど続いていたので、何はともあれ『生きていてくれてありがとう。』という気分です。※でも、来春こそ“いいお嫁さん”が見つかりますように・・。

以下写真は、個体区分のため、便宜上A~Eに区分命名してあります。

9/13PM2時頃 ライチョウ観察にたくさんの人が集まっていました。(室堂山荘横の園地)

この時期珍しい、メス2羽オス3羽の雌雄混成ユニット。昨日は、早朝からここにいました。

A(メス、足環:黄黄・黄黄、レモン)2023年頃(推定)から繁殖。今年は雛連れが見られなくて残念。

A(メス、足環:黄黄・黄黄、レモン)レモンを室堂山荘横で見たのは初めてでした。

A(メス、足環黄黄・黄黄、レモン)胸羽根に残った夏羽の“トラ縞模様”が秋羽根成鳥メスの区別点です。

B(メス、足環なし)このメスも、今年は繁殖活動に失敗したようです。

B(メス、足環無し)成鳥メスの秋羽根の特徴(胸羽根トラ縞模様)がよく見えます。

C(オス、足環:橙黒・橙橙、コージロー)コージローは、秋でも何故か?肉冠目立っていました。

C(オス、足環:橙黒・橙橙、コージロー)生きていたのね、久しぶりです、コージロー。

C(オス、足環:橙黒・橙橙、コージロー)立派なオスになったね。来年こそ縄張り(嫁)が持てるといいね。

成鳥オスの秋羽根オスの背中。羽根の白い模様は、横に短く一線状。※幼鳥は縦に流れる白線。

D(オス、足環無し)時たま、コージローを追いかけていました。集団生活、仲良くしてね。

D(オス、足環無し) まん丸君ですが、なんだか強そうなオスです。

D(オス、足環無し)足の羽毛もフワフワです。

D(オス、足環無し)深い霧中でしたが、念のため周辺を警戒中。

D(オス、足環無し)このオスも迫力あります。強そう。

D(オス、足環無し)この時期のオスは、目の上の肉冠は全く目立ちません。メスじゃないですよ!

 

R8年9月12日 弥陀ヶ原 初秋の湿原木道散策

昨日(9月12日)、美女平調査の帰路、お客様からのお問い合わせの多い、弥陀ヶ原(標高1,930m)の紅葉状況なども見てきました。

弥陀ヶ原は、室堂より標高が500m以上も低い所ですが、夏を謳歌していた湿原の花々が、既に種穂などの秋の様相に変わっていました。一部のミネカエデやクロウスゴなどの灌木は、紅葉(黄葉)が始まっていました。

弥陀ヶ原にて、ナナカマドの紅葉や“草もみじ”の風景が楽しめるのは、9月下旬ごろからが見頃でしょうか?

今年も楽しみですね。

弥陀ヶ原の自然解説ツアーは10月25日までです。開催日・出発時間などは、このホームページで確認してください。

弥陀ヶ原ホテル下の散策木道の様子。

湿原の草本類が、少し色づいてきていました。

「餓鬼の田」に生えているのはミヤマイです。(深山イ)※イ=イグサのイ

天狗の鼻(標高2,120m)からの弥陀ヶ原湿原の眺望 ※散策後の室堂への帰路途中で撮影したもの。

まだ湿原に、イワショウブの花が風になびいていました。(特徴は、1枝に花3つ。)

花が終わった後のイワショウブの実。種も美しいですね。

花の終わったあとのワレモコウ。

“気の早“”一部のクロウスゴの葉が紅葉し始めていました。

ミネカエデの葉も、黄葉し始めていました。

今年、一斉開花していたコバイケイソウの両性花→果穂

ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)の花の終わったあと。中に種が入っています。

弥陀ヶ原は湿原のほか、原則、オオシラビソを中心とした亜高山帯の森林です。

オオシラビソの松ぼっくりがたくさん実っていました。※白いのは松ヤニです。

矮性化した松は、弥陀ヶ原ではハイマツでは無くキタゴヨウです。室堂のハイマツと同じ、松ぼっくりの豊作年です。

黄金の縁取り!キベリタテハが、ヒラヒラと飛んできて、目の前に止まってくれました。

R8年9月12日 美女平巨木の森散策

今日(9月12日)は、朝から小雨。徐々に天候が回復し、お昼前から曇り空となってきたので、以前から気になっていた、美女平(標高約1,000m~1,500m:ケーブルカーから高原バスに乗り換える場所)の散策道倒木調査に行ってきました。

散策道をふさいでいた倒木は、それほど危険な状態では無かったのですが、2箇所ほど、倒木の下をくぐったり、乗り越えたりする場所があったので、頭部打撲やスリップ転倒などの事故をおこさないよう注意してください。

倒木調査のついでに、久しぶりに美女平の周遊コースを歩いてきました。霧の向こうに浮かび上がる幻想的なブナとタテヤマスギの巨木の森は、いつ来ても、何度来ても感動です!ブナやウダイカンバの紅葉(黄葉)は、まだまだこれからですが、数百年~千年の巨木に逢いに行くだけでも価値のある森です。

ただし、美女平は、熊出没の多い所ですので“熊対策”の準備と“熊に出逢う覚悟”を決めて散策してください。

散策道は、タテヤマスギの巨木の間を縫うように整備されています。

散策道からは、名前もつけられていない数百年生の巨木がたくさん観察できます。

タテヤマスギの巨木とブナの大木が混在しています。ブナは、100~200年生ぐらいでしょうか?

タテヤマスギ(200年生ぐらい)の幹。美女平では“小杉”でしょうか?

タテヤマスギの特徴は、枝が幹のように太いことです。

森林管理署により愛称がつけられています。「火炎スギ」(幹回り7.0m、樹高22m)

「不老樹」(幹回り10.5m、樹高34m)※年は取っても“不老”樹です。

スギの幹股からウダイカンバが寄生するように生えています。

数年前に雪折れ枯損した「おんばスギ」(枯損前の幹回り6.9m、樹高22m)

枯損した大木の株から更新してきた広葉樹。株上更新といいます。※景気の良さそうな名ですね。

オオバクロモジの実も熟していました。

アルペンルート沿いにある国有林。富山県で最古のスギ人工林(約120年生)