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立山自然保護センターブログ

快晴立山室堂 見所情報(R8年9月25日)

先ほど、立山室堂の紅葉情報をブログアップしましたが“秋を楽しむ見所情報”(※筆者のお薦め風景))として、今度は本日(9月25日)の快晴室堂の景色(ミクリガ池、山岳風景、秋の植物など)を公開いたします。

追記 なお、本日は快晴につき、ライチョウ目撃情報は、数件のみでした。ライチョウ観察は、絶景堪能とは真逆で、天気の悪い日が期待大です。

慰霊塔横ミクリガ池展望台から眺めた風景。剱岳も前衛の山脈の後ろから顔を出しています。

水面に映った湖畔の風景(慰霊塔横ミクリガ池展望台)建物は、みくりが池温泉と火山ガス監視ステーション。

背景の山脈は、10月にかけてもう少し秋色(黄葉)に染まってきます。(慰霊塔横ミクリガ池展望台)

立山三峰や真砂岳も遠望できます。(慰霊塔横ミクリガ池展望台)

湖面に映し出された立山三峰と浄土山(みくりが池温泉下「ミクリガ池展望台」)

爽やかな秋晴れの空と立山の峰々(エンマ台から浄土沢越し)丘の上に室堂山荘が見えます。

枯れコバイケイソウと地獄谷噴煙(エンマ台)

ミクリガ池上部にあるミドリガ池。立山三峰を映し出す湖面と秋の風景。

エンマ台下の散策道から血の池・浄土山を望む。

ライチョウさんの大好物Ⅰ 矮性樹木ガンコウランの実。

ライチョウさん大好物Ⅱクロマメノキ(矮性樹木)これから気温が下がると紅葉してきます。

ライチョウさん大好物Ⅲ シラタマノキ(矮性樹木)

連休記念 ライチョウのお食事特集

シルバーウィークの連休を記念しての特集記事です。

頻繁に、お客様から「ライチョウは何を食べているの?」という質問を受けます。

いつも植物名でお答えしているのですが、やはり写真等での説明が必要かな?と感じていたので、今回は、ライチョウさんのお食事中の生態写真と植物写真を組み合わせて説明いたします。

最近の写真に加え、長年、当センターHPブログ等に貯めこんでいた“貴重な生態写真”も含めて、再公開いたします。

春先の雪融けあと地では、よくガンコウランの葉を食べています。口の中にガンコウランの葉が見えます。(R8,4,17血の池、メス)

エサの少ない冬や春には、ミヤマハンノキやナナカマドなどの樹木の冬芽を食べています。(R84,17血の池、メス)

ガンコウラン。ライチョウは葉(春夏)も実(秋)も大好物です。

高山植物の花が咲き始める頃からは、柔らかい葉や花を好んで食べます。(R8,7,18室堂平、母鳥)

母鳥と同じように雛たちも花が大好き。写真はチングルマの花(R87,20室堂山、雛)

ライチョウは、いろんな花びらを食べています。写真はオオツガザクラ(2018,7,13室堂平、雛)

この雛もイワカガミやアオノツガザクラの花びらを夢中についばんでいました。(R87,20別山、雛)

幼鳥3羽がしきりに、ガンコウランやクロウスゴの樹の実を食べていました。(R8,9,15室堂平、幼鳥)

大好物のクロウスゴの葉と実。似た樹木のクロマメノキも大好物。

クロウスゴの実を食べたあとは、この“紫ウンチ”が排泄されます。

意外にも、湿布薬の臭いがするシラタマノキの実も大好物です。(2024,10,13ミドリガ池、オス)

シラタマノキ“白玉の木“”の実。葉・枝・実には“サロメチール臭”があります。

 

ハイマツの実も栄養価が高いのでよく食べます。実を取り出しています。(2018,9,29室堂平、オス)

ハイマツの松ぼっくりの中には、おいしい実がたくさん詰まっています。

そのほか、甘いコケモモの実も大好物です。

クモマヒナバッタなどのバッタ類も、親や雛の貴重なタンパク源として採取しています。

ウラジナナカマドの実も食べるそうです。

貴重な、樹に登ってウラジロナナカマドを食べている生態写真。(2017,10,25ミクリガ池、メス)

 

R8年9月18日 立山室堂初秋の風景Ⅰ

立山室堂は、一昨日(17日)から3日間、晴天の日が続いています。

日中の気温も12℃~15℃と、ヒンヤリとした空気が心地よく爽やかな秋風がそよいでいます。

昨日(18日)は、立山センターの給水管修繕工事の現場立ち合いのついでに、秋晴の室堂平を散策してきましたので、みなさんに立山室堂の現在の風景をご紹介いたします。

なお、今朝も散策してきましたので、次回ブログ「立山室堂初秋の風景Ⅱ」でご紹介いたします。

さっきまで頂上が見えていたのに・・・。あっというまに雲に隠れた雄山。

たくさんの登山者・観光者が秋晴の立山室堂を満喫されていました。

今日のミクリガ池。蒼く澄みきった火山湖です。

ちょっとした風が吹いていたので、山々の映り込みはボンヤリでした。

雷鳥荘と剱御前。

エンマ台から雷鳥荘への下り道。立山三峰の紅葉はまだまだのよう。

秋めいてきたミドリガ池のようす。

ミドリガ池園地付近の散策道のようす。

室堂山荘前から室堂バスターミナル方向を望む。チングルマが紅葉してきました。

昨年に受粉した雌花が、2年越しでたくさんのマツボックリに成長していました。豊作年です!

散策道で拾ったハイマツの実。種はもう成熟しているようです。

オヤマリンドウの花の終わったあと。

 

 

R8年9月12日 美女平巨木の森散策

今日(9月12日)は、朝から小雨。徐々に天候が回復し、お昼前から曇り空となってきたので、以前から気になっていた、美女平(標高約1,000m~1,500m:ケーブルカーから高原バスに乗り換える場所)の散策道倒木調査に行ってきました。

散策道をふさいでいた倒木は、それほど危険な状態では無かったのですが、2箇所ほど、倒木の下をくぐったり、乗り越えたりする場所があったので、頭部打撲やスリップ転倒などの事故をおこさないよう注意してください。

倒木調査のついでに、久しぶりに美女平の周遊コースを歩いてきました。霧の向こうに浮かび上がる幻想的なブナとタテヤマスギの巨木の森は、いつ来ても、何度来ても感動です!ブナやウダイカンバの紅葉(黄葉)は、まだまだこれからですが、数百年~千年の巨木に逢いに行くだけでも価値のある森です。

ただし、美女平は、熊出没の多い所ですので“熊対策”の準備と“熊に出逢う覚悟”を決めて散策してください。

散策道は、タテヤマスギの巨木の間を縫うように整備されています。

散策道からは、名前もつけられていない数百年生の巨木がたくさん観察できます。

タテヤマスギの巨木とブナの大木が混在しています。ブナは、100~200年生ぐらいでしょうか?

タテヤマスギ(200年生ぐらい)の幹。美女平では“小杉”でしょうか?

タテヤマスギの特徴は、枝が幹のように太いことです。

森林管理署により愛称がつけられています。「火炎スギ」(幹回り7.0m、樹高22m)

「不老樹」(幹回り10.5m、樹高34m)※年は取っても“不老”樹です。

スギの幹股からウダイカンバが寄生するように生えています。

数年前に雪折れ枯損した「おんばスギ」(枯損前の幹回り6.9m、樹高22m)

枯損した大木の株から更新してきた広葉樹。株上更新といいます。※景気の良さそうな名ですね。

オオバクロモジの実も熟していました。

アルペンルート沿いにある国有林。富山県で最古のスギ人工林(約120年生)

 

 

R8年6月23日 黒部平Ⅱ【植物編】

先ほどのブログに続いて、黒部平~黒部湖畔周辺で見てきました植物を紹介いたします。

標高1,828mの黒部平駅周辺では、ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)が咲き始めていました。これからが見頃です。また、黒部平駅周辺の整備された高山植物園には、室堂平ではまだ咲いていないイワイチョウやマイヅルソウが咲いていました。

その他の亜高山帯性の植物では、登山道脇各所にて、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、アカモノ、エンレイソウ、ツクバネソウの花や開花後の実を観察することができました。

黒部湖畔への途中、ブナ、クロベ、コメツガの巨木林を通過しますが、苔むした岩々を取り込んで株立ちするその荘厳な樹々に圧倒されましたが(前号ブログで紹介)、その樹々たちの足元でヒッソリと咲いていた、ギンラン、ギンリョウソウ(ユウレイタケ)も見つけることができ、黒部平の奥深さを堪能することができました。

黒部平駅周辺で咲き始めていたゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)

黒部平駅周辺のゼンテイカ。開花率40%ぐらい。室堂側では、弘法~追分周辺(標高1,500~1,800m)が最盛期です。

黒部平駅周辺のゼンテイカ(ニッコウキスゲ)

黒部平駅の高山植物園で咲いていたイワイチョウ

黒部平駅周辺のウラジロナナカマド。今が満開。

ツマトリソウ(✖妻と理想、✖妻取りそう、〇つま(端)とり(ふちどり)草)

ゴゼンタチバナ 樹林下で可憐に一株咲いていました。

 

ゴゼンタチバナ 目立つ4枚の“白い花状のもの”は花でなく総包片。花は中心部で、4枚花弁で10数個あります。

エンレイソウ(花の終わった後)

ツクバネソウ(羽付きのツクバネのような形の実がなります。)

ツクバネソウの群落(ロッジくろよん周辺)

ギンラン(黒部平のブナ林) 2株だけ確認できました。

ギンリョウソウ(黒部平のブナ林)葉緑素を持たない半寄生植物です。その色・風貌から別名ユウレイタケ。