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立山自然保護センターブログ

五色ケ原ライチョウ親子情報Ⅰ

前回、前々回の五色ケ原の花情報に続いて、今度は、五色ケ原で観察してきたライチョウ親子の写真を2回に分けて公開します。まず、最初は五色ケ原野営場入口付近で出会った、母鳥1雛鳥2の親子です。

雛の大きさは、室堂平の雛たちの大きさからのき比較推定で、孵化後3~4週間といったところでしょうか。残念ながら、時間をかけて丁寧に探しても、雛数は2羽のままでした。兄弟たちは4~5羽、孵化早々に、食害か衰弱死したのでしょうか?

やはり、五色ケ原も厳しい自然界に変わりはないようです。

五色ケ原山荘のスタッフさんにお聞きしましたところ、野営場周辺や野営場から山荘までの登山道沿いの池塘近くに、ライチョウ親子の目撃が集中しているそうです。聞き取りでは、現時点で、母鳥1雛7匹、母鳥1雛5の2親子が目撃されているとのことですが、私が確認できたのは、この母鳥1雛2と、母鳥1雛5の2親子のみでした。

この母鳥1雛2については、AM9頃に五色ケ原ヒュッテ跡地付近で観察していたものが、PM2時頃には、野営場近くまで移動しており、PM6時過ぎには、更に五色ケ原山荘近くの雪渓まで移動していました。これは、1日で1.5km近く移動していたことになりますが、小さな雛にとっては相当のカロリー消費が必要だったでしょう。

それにしても、子育ては過酷で“母は強し”を再確認させられました。

雛2羽の母鳥。頭に珍しい模様があったため、個体識別&追跡観察が容易でした。

「クゥックーウ」と雛たちに声をかけている母鳥。よくみると、口中の舌までが写っていました。

雪融け直後の湿原を歩く雛。ちょっとでも遠くを見るため、だいぶん、背伸びしていますね。

湿原のイワイチョウの葉っぱ林の中に入っていった雛

2羽しかいない兄弟ですが、母鳥と離れないよう絶えず声を掛け合っていました。

ハクサンコザクラの花畑に突入!

どうやら、ハクサンコザクラの花びらは食べないようです。

かわいい雛の後ろ姿。プリプリ、フリフリと歩く姿は可愛さ120%

大きなイワイチョウの葉っぱの影からコンニチワ。

親子3羽で、野営場近くの雪渓を移動中。雪渓上は上空から狙われやすいので、雛たちも必死にすばしり!

3度目の観察は、夕食後の6時過ぎ。親子3羽が山荘近くまで移動してきていました。

五色ケ原花情報Ⅱ(五色ケ原編)

先ほどのブログの続き、パートⅡで、五色ケ原周辺のお花畑の様子です。

五色ケ原は、なんといっても、ハクサンコザクラが有名です。そのほか、今年は、チングルマやハクサンイチゲ、その他いろんな高山植物の開花の“当たり年”のようで、夢のような極楽浄土を満喫することができました。(生きているうちに、天国に行けたような気分になりました。)

 

ザラ峠から登りきると、木道が出現し、お花畑が拡がってきます。

分岐点を曲がって、五色ケ原野営場に向かう木道。

木道の両側に広がるチングルマ、イワイチョウほか

野営場近くのなだらかな丘陵草原。

五色ケ原山荘を通り過ぎて鳶山途中から振り返った風景

鳶山周辺のお花畑

色とりどり=五色 の草原

山荘手前の湿原のハクサンコザクラ群落

何故か、室堂に無いハクサンコザクラ。

花弁をアップ。美しい花びら。

ミヤマリンドウ。五色ケ原周辺では、タテヤマリンドウを見つけることができませんでした。

何故か、五色ケ原では、テガタチドリが見当たらず、ほとんどがこのハクサンチドリでした。

鳶山では、キバナシャクナゲもありました。(花は白でも、葉っぱの特徴がキバナでした。)

シナノキンバイでのカミキリムシの交尾中。

キバナノコマノツメの群落

クロユリの群落

五色ケ原花情報Ⅰ(一ノ越~ザラ峠編)

先日(7月21日~22日)、休暇が取れたので、五色ケ原に高山植物とライチョウの観察に行ってきました。

まずは、一ノ越~鬼岳~獅子岳~ザラ峠~五色ケ原入口までの花々の写真を整理セレクトしましたので公開します。

天候は、大半が霧中山行となりましたが、お花畑が満開の箇所が多く、室堂平では数が少ない花々、ハクサンフウロ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、イブキジャコウソウ、ミヤマクワガタなどたっぷりと観察することができ、大変と満足できる花旅となりました。

次回は、(五色ケ原編)です。

何故か室堂平に少ない、ハクサンフウロの花畑。

もう、咲き始めていたミヤマトリカブト

お花畑の主役!クルマユリ

色とりどりの花のお花畑

稜線のあちこちでハクサンシャクナゲが満開でした。(獅子岳周辺)

美しいハクサンシャクナゲ

このコースは、日本有数の岩稜と花畑の対比が美しい登山コースです。

ハクサンイチゲとシナノキンバイが主役のお花畑。

もう咲き始めていたトウヤクリンドウ(獅子岳)

霧の向こうに広がるお花畑。(鬼岳東面)

オオツガザクラの大規模な群落。

室堂平ではみかけないオヤマソバ。(ザラ峠近く)。

何故か、浄土山から五色ケ原の間は、ほとんどがイワギキョウ。※浄土山周辺は、チシマギキョウと半々ですが・・。

ザラ峠から五色ケ原の上りは、イワギキョウが主役。

ザラ峠だけで見つけたイブキジャコウソウ。“ジャコウ”のいい匂いがしました

これも、ザラ峠だけで見つけたミヤマコゴメグサ。

晴れてきたので、美しいハクサンフウロの花をパチリ。

地味ですが、コケモモの花。

R8年7月20日 浄土山登山道情報&ブロッケン現象

これまで、浄土山~室堂山の急坂登山道コースが雪渓に覆われており、上級者向けのコースとなっていました。

この区間の雪渓が消えて、アイゼン&ピッケルなどの装備が不要になったとの情報により、7月20日に一の越からの入山により、下山ルートとして確認してきました。

ただし、夏道としてもこのルートは、巨石群の岩の上を一歩一歩、足の置き場を確認しながら歩くコースなので、非常に緊張するコースとなっていました。

ただ、浄土山の頂上付近では、美しい高山植物を堪能しながらライチョウの親子を観察したり、カルデラ側にブロッケン現象が現れたりと、大変と楽しめる魅力的なコースでした。

一の越山荘の横を通ってしばらくすると、急坂になってきます。

浄土山の上部は、南峰から北峰へ比較的になだらかな稜線が続いています。

浄土山北峰へは富山大学研究小屋まで進まないで、この標柱の右に入ります。五色ケ原方面へは、この小屋の先へと進みます。

浄土山北峰は、ここから下っていきます。

多少のアップダウンが楽しい稜線登山道。

カルデラ側に現れたブロッケン現象。

この“後光”により、極楽浄土の阿弥陀如来様の信仰が信じられるようなったとか・・。

北峰のすぐ横から、室堂山への急坂のルートがあります。

急峻な坂の大きな石を乗り越えながら進みます。

急な坂を下りきると、室堂山展望台との分岐点にたどり着きます。室堂平へは、右に曲がります。この先にも、もう雪渓は消えて夏道となっていました。

R8年7月20日 室堂~一の越 登山道雪渓情報

最近、学童登山などを計画されている学校関係者などから、雄山や浄土山の途中となるの室堂~一の越の雪渓状況の問合せが多いので、今朝(7月20日)現在の登山道の雪渓状況を写真でお伝えします。

室堂平一帯の積雪はほとんど融けている状態で、室堂山荘横から急登となる一の越までの区間内には、5箇所ほど雪渓が残っていました。各雪渓は、雪切りが施工されており、多少、氷面などが露出している場所はスリップ転倒の注意が必要ですが、谷側への滑落の心配は無さそうで、ビブラムソールなどの靴底がしっかりした靴であれば、上りも下りも歩きやすいかな?と思いました。(人によって対応装備は変わりますのでご注意を。)

室堂山荘横から、急登の登山道が始まります。

最初の雪渓は、比較的勾配が緩いので、まずは雪面歩行の足慣らしを。

しばらく歩くと2番目の雪渓が現れます。夏道との乗り換え箇所の空洞雪面の踏み抜きに注意!

3番目の雪渓。ここも区間が短いので、8月頃には消えているかも?薄い氷面が滑りやすいので注意を!

浄土沢を横断する手前の休憩ベンチ箇所。

4番目の雪渓は浄土沢の横断箇所。

浄土沢を横断して、夏道を登ると祓い堂にたどり着きます。

祓い堂前の休憩広場の様子。

祓い堂の先の5番目の最後の雪渓を登ります。ここが一番の急斜面ですので、ステップを切りながら注意して上ってください。もうすぐ先に、一の越山荘が見えてきています。

一の越山荘前から雄山登山道を望む。チップ制有料トイレ(100円)はオープンしています。水栓・トイレットペーパー付のきれいなトイレです。

一の越から先の雄山頂上までは、例年どおりの夏道です。これからは、登山者が増加する夏休みシーズンですので、落石や浮石に注意してください。