BLOG

立山自然保護センターブログ

R8年6月9日 ライチョウ産卵開始?

立山室堂のライチョウは、例年7月上旬頃から孵化が始まり、室堂平各所で母鳥と数匹の雛たちの愛らしい姿を見ることができます。立山では2日に1卵を産卵することが多いとのことで、また、抱卵日数は全ての卵(5~8個)を産卵してから21~22日間といわれています。逆算すると、6月の第1週目ぐらいから卵を産み始めていることとなり、現在は、抱卵直前の産卵期間であると推定されます。

昨日(6月9日)、各所にポイ捨て散乱していた散策道のゴミ拾いを兼ねて、ライチョウたちを見て回ってきました。

各所にて縄張りやツガイのメスを見守っていたオスや、産卵を始めたであろうメスを観察してきました。

近今回は、立山室堂のライチョウたちの現在の様子を紹介させていただきます。

エンマ台から血の池・リンドウ池の稜線登山道のツガイ。4月からたくさんの方が見守ってきているカップルです。

一時的にメスが離れていて、カップル解消?と心配されていた時期もありましたが“取り越し苦労”のようでした。

このメスも産卵を始めているかも?今年も雛たちの誕生が楽しみです。

りりしい顔立ちのツガイオス。

通称アカオ君。※2018年に右足に赤・赤、左足に青・青の足環をつけられましたが、現在は赤と青のひとつずつ。

見張り中のツガイのオス(ガンコウランの茂み)

見張り中のツガイのオス(ハイマツの樹上)

上記のツガイと30mも離れていない場所の見張りオス①。りんどう池側に毎年、縄張りをもってツガイを形成しているとのこと。

換わりがけの夏羽を気にしている見張りオス②

首を突っ込んで・・・。かゆいのかな?③

羽づくろい中は、こんな顔していました。④

 

 

R8年6月7日 雪融け進む立山室堂

今朝(6月7日)は、みくりが池周辺を散策してきました。日に日に雪融けが進み、みくりが池の氷と水の割合も逆転しつつあります。雪融けあとには、高山植物の芽ばえも出始めており、イワカガミやミツバオウレンなどの早春の花々も咲き始めていました。立山室堂も“春から夏へ”の季節移行が加速化されてきているようです。

 

今朝のみくりが池。日に日に、氷面が融けて水面の面積が増えてきています。

立山三峰と浄土山を映しこむ、みくりが池。

氷の塊も大きく、車1台分はありそう?

氷面の窪地に水が溜まっており、凸凹の氷紋も浮き出ていました。

3日前から咲き始めていたイワカガミ。(みくりが池)

 

今シーズン初確認のハクサンイチゲ。今年もお花畑が楽しみです!(みくりが池)

立山室堂では、ガンコウランの次に咲く花々の一つ。ミツバオウレン(エンマ台近く)

ミネズオウの花も咲き始めました。小さくても樹木です。“ラスボス”のような名前です。(みくりが池温泉横)

ミヤマハンノキの雄花序。ブラブラとぶら下がっています。(みくりが池)

コバイケイソウの新芽。オオバギボウシと間違って中毒を起こす毒草です。(エンマ台近く)

宿舎横の雪壁上の単独オス。(コージローと名付けられています。)室堂山の他のオスと毎日バトルしています。

まだ、冬毛から夏毛に換羽しきっていないコージロー。朝からずっと見張り中。

R8年6月6日 今朝の室堂平

昨日(6月5日)の午後からお天気が下り坂となり、夜半には雲や霧が多くなり、少々の雨も降っていたようです。

今朝は、AM5時30分頃から霧が晴れ、室堂平一帯の上空に青空が戻ってきました。

・・・ということで、今朝の室堂平の風景やライチョウなどを紹介させていただきます。

 

霧が晴れてきた、今朝の幻想的な立山室堂の風景。

真砂岳方面から、もう日が上ってきていました。

室堂平の雪原から奥大日岳・大日岳を望む

今朝の天狗平・富山平野の遠望。雲・平野・雪原・緑地の4層に分かれた彩りが美しいです。

みくりが池への最大の難所であった“雪の階段”が除雪され、夏道を普通に歩けるようになりました。

霧に包まれたみくりが池。

みくりが池の氷面もだいぶん融けてきました。

立山三峰と浄土山を映し込むみくりが池。

浄土山とみくりが池

人々も映り込む、美しいみくりが池の湖面。

今朝も元気なカヤクグリ。

ミドリガ池近くのメス。オスは、縄張り内闘争中なのか、不在でした。

R8年6月2日 今日のライチョウ

毎日、当センターには、繁殖期に入り活発に活動しているライチョウの目撃情報がたくさん寄せられています。

今朝(6月2日)は、4時過ぎに宿舎窓下での「グァガーガー」というライチョウの鳴声で目覚めてしまいました。窓の外を見てみると、単独オスのコージローが、尾羽を上げて駆け抜けていきました。

今朝の天気はあまりよくはなかったのですが、コージローのせいで目が覚めたので、そこかしこでツガイを形成したり、益々と激化する縄張り争いをしているライチョウ達を観察してきました。

個人的には、散策道を歩いて観察できる室堂平一帯で、7~9組ぐらいのツガイと数匹の単独オスが棲息していると推測しています。運が良ければ、平坦地で1~2時間程度散策するだけで、10羽近いライチョウを観察できる立山室堂は、まさしく『ライチョウ天国』と言ってもいいと思っています。

とにかく今朝は、5組のツガイと2匹の単独オスを観察することができましたので、その内、写真がうまく撮れた3組のツガイと1羽(宿舎横でのコージロー)を公開いたします。

①火山ガス監視ステーションからミドリガ池の中間地点でのツガイ

①ツガイのオス。

①ツガイのメス。

②ミドリガ池のツガイのオス。池上の雪原をメスに向かって歩いていました。

②ツガイのオス。「グルゥグルゥ」と地鳴きしながら歩いていました。

②ツガイのメス。メスは周辺を警戒しながらエサをつばんでいました。

③ミドリガ池園地~室堂山荘中間地のツガイのオス。

③ツガイのメス。オスに向かって散策道を横断中。

③ツガイのオス。なかなかの「イケメンさん」です。

③ツガイのメス。カラスの鳴き声におびえて、オスのすぐ横の笹薮の中に隠れていました。お似合いのカップルです。

早朝から他のオスに追いまわされていた単独オスのコージロー。宿舎横にて。背景は雄山頂上・峰社。

今朝のカヤクグリさん。大きな口を開けて囀っています。

先ほどから室堂平に鳴き声が響き渡っていたのは、このハシブトガラスの鳴き声!ライチョウの卵を盗む天敵です。

 

 

R8年5月31日 夕日と3羽目のライチョウ

立山室堂では、ここ3日間晴天が続いており、夕日がとても美しい日が続いています。

昨日(5月31日)の夕日も美しく、大日岳の向こう側の空をオレンジ色に染めながらゆっくりと沈んでいきました。

日没直後の宿舎への帰路、室堂バスターミナル&ホテル立山横の園地広場にて、ライチョウのオス・メスのツガイにも逢うことができました。

散策路のすぐそばで、ツガイの2羽が採餌しながら、お互いに距離を離さないよう仲睦まじく連れ添って歩く姿は、何とも言えない、「やさしい気持ちと安らぎ」を与えてくれるようです。ライチョウを観察している人々は皆、笑顔でうれしそうです。

それにしても、ツガイが一生懸命採餌している雪解け直後の園地内には、観光客に捨てられたゴミ(紙・ティッシュ・紙コップ・帽子・手袋・マスク・ナイロン袋・お菓子の袋・ペットボトル・簡易アイゼン・・・・などなど。)が散乱していてヒドイ状況でした。(一部のお客さんが、「ライチョウが3羽いる。」と言っていましたが、その内の“1羽”は、白いゴミ袋が風でなびいているものでした・・・。)

とりあえず、明日の早朝からの仕事は、『園地内のゴミ拾い』から始めることと決めました。

みなさん、ゴミを捨てないで!持ち帰ってください。

【立山自然保護センター所長&立山室堂のライチョウからの心からのお願いです。】

昨日の夕陽に染まる立山三峰、室堂山荘

剱御前・別山、真砂岳方面の夕方の風景

昨日の浄土山のようす。

みくりが池近くにて。雪原に隠れる直前の夕日。

撮影場所をちょっと移動して、大日岳に沈む夕日を撮影。

みくりが池近くでは、ちょうど大日岳の頂上に夕日が沈みました。PM:6:56

大日岳の向こう側の空が夕焼けに染まっていました。

昨日の天狗平方面の夕焼け。大気が安定しており、雲海が無い日でした。

ターミナル横の園地には、たくさんの人だかり。ライチョウのツガイが仲良く採餌していました。

ここ3~4年、ターミナル周辺のなわばりでツガイを構成しているオス。(足環がないので推定。)

ターミナル横のツガイのメス。一昨年は、建物前にて営巣が確認。昨年の営巣場所は不明。今年はどこで?