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立山自然保護センターブログ

R8年10月253日 立山室堂ライチョウ各所に出没中!

昨日(10月24日)から天気が悪くなり、濃霧&雨が続いています。

一昨日(快晴日)は、ほとんど出没していなかったライチョウたちですが、昨日からそこかしこで出没しています。

しかも、5羽、6羽、9羽と家族合併やオス合流など集団化が進んでいるようです。目撃ポイントは、ミクリガ池周回コースなどで、散策道を歩いていたりしますので、すぐに見つけることができます。※散策道は“ライチョウファースト”ですので、散策者(人間)は、ライチョウに近づき過ぎないよう距離を取ってください。

日中は、強風&雨にて写真撮影に出かけられなかったのですが、早朝の濃霧&小雨時に単独オスと単独若鳥の写真を撮ってきました。

今朝の観察やお客様の投稿写真から判断すると、どうやら、今年生まれた若鳥たちのほうが、冬羽根(白い羽根)への換羽が進んでいるようです。遠くから離れていても、白いと目立っていましたので、天敵に襲われないのか心配になるぐらいでした。

単独成鳥オス(足輪:赤青、通称アカオ君)ここ2日間、今朝もミドリガ池手前周辺で目撃されています。

アカオくん。いつも血の池横の下り階段や、血の池対岸のミドリガ池散策道に出没しています。

アカオくん。今朝は、ミドリガ池方向に散策道を歩いていました。秋羽根が冬羽根に換羽中でまだらになっています。

アカオくん。ちょっと背伸びしてミヤマハンノキの冬芽を食べていました。

ミドリガ池園地の単独若鳥。足環が付いていたので成鳥?と思ったのですが、先週に足環をつけられた個体か?

残っている秋羽根の模様が、若鳥の羽根模様でした。目の上の肉冠がクッキリとしていてリリシイですね。

背中の羽根模様。もう、7割ほどが冬羽根仕様ですね。

この個体がオスなのかメスなのか、現在ち調査中です。

すぐに、岩陰に隠れました。それでも白くて、遠くからでも目立つので心配です。

R8年10月16日 夕刻のミクリガ池&ライチョウ

最終バスがPM4:20(富山側)orPM4:30(扇沢側)なので、夕方4時近くになるとバスターミナルや当センター周辺の人影が無くなってきます。

最近は、ゴミ拾いを徹底していますので、昨日(10月16日)の夕方には、2回目の室堂平巡回に行ってきました。

袋いっぱいになるほどのゴミを拾いながら、夕刻のミクリガ池や立山の秋景色を楽しみ、ミドリガ池のライチョウを観察してきました。

立山の頂上付近に雲がかかってきました。

深い蒼い色のミクリガ池

水面に湖岸の風景が映しこまれたようす。

ミクリガ池展望広場の対岸からの風景。

湖岸に夕陽が差し込んできたミクリガ池(剱御前方向)

ミドリガ池の風景

室堂山荘下からのミクリガ池・奥大日岳

今日もミドリガ池でたくさんの目撃情報が報告されたオス個体(足輪:藤藤、橙)

側面からみた秋羽根のようす。

後姿。尾羽根がチョコンとかわいいですね。成鳥(オス・メスとも)の背中の白点は、横に短い白線が特徴

この個体は、ここ1カ月ほど、ミドリガ池園地周辺で目撃が続いています。

R8年10月9日 立山室堂秋探し散策

先ほど、立山室堂の紅葉状況の写真などをUPしましたが、美しい自然風景などを“秋探し”として撮影してきましたので、みなさんに公開いたします。

なお、お天気が良すぎるのでライチョウの出没・目撃数が激減しています。ここ2~3日では、ミドリガ池周辺に単独オスが目撃されている程度で、その他のライチョウさんたちは、そこかしこに隠れているようです。天気がいいですけれど、残念です!

ウラジロナナカマドの実と紅葉 背景は大日岳

紅い実がシワシワになってきていました。もうすぐ冬です。

チングルマの果穂も日に日に少なくなって(飛んで行って)います。

燃えるような赤。チングルマの紅葉

ドライフラワーになってまで、まだ咲いていたヤマハハコ。

タテヤマアザミの種穂

ススキのように秋風に揺れるイワノガリヤスの種穂

コバイケイソウと枯れ草の湿地帯

コバイケイソウ。今年は、何十年に一度の大量一斉開花の年でした。

ミドリガ池湖面の秋風による“さざ波”

10月5日撮影。ミドリガ池のナナカマド。今年は紅くならないで、このまま散っていきました。

秋羽根のオス(10月5日撮影)ミドリガ池のこのオス(足環:藤藤、橙橙)個体は、毎日目撃されています。探してみてね。

 

 

R8年10月3日 ライチョウ情報(みかんファミリーⅢ)

昨日(10月3日)の朝散歩にて、エンマ台~雷鳥荘の階段途中でライチョウ親子(母鳥1羽,若鳥4羽)に逢いました。

9月29日の愛称:みかん(足環無無,橙緑)のファミリ-情報Ⅰ・Ⅱの続きとして、早朝時のみかん親子の様子をみなさんにお伝えします。

やはり、立山室堂では、10月に入っても好天時の出没は少ないようです。また、見つけることができても、早朝時では動き回ることなく、じっとしていることが多いようです。

それでは、岩陰や草むらでじっと隠れている若鳥たちの、かわいい様子をどうぞ。

母鳥のみかん(愛称)。ガンコウランの樹の上で休んでいました。

子育て上手のみかんの背中。現在、4羽の母です。

お母さんのそばに、また若鳥が近寄って気ました。

じっと休んでいる若鳥。丸くてかわいいですね。

若鳥がヌックリと立ち上がって、歩き始めました。

正面から見た若鳥の様子。

若鳥。岩影に隠れて一休み。

秘技① “岩隠れの術” ※自分が岩になりきっているようです。

秘技② “まばら草陰隠れの術” ※全く隠れていませんよ。

秘技③ “草陰隠れの術” ※1羽、はみ出ていますよ。

ビッグ・ママ ファミリーストーリー(R8年10月3日ライチョウ紹介)

快晴続きの立山室堂にて、昨日(10月2日)、数少ないライチョウ目撃報告の中で、通称:ビッグ・ママ(足環:赤黒,灰黄)と呼ばれている母鳥と子の目撃報告がありました。

“ビッグ・ママ”の由来は4年前に、我が子以外の雛(3家族分)を最大12羽引き連れて育雛していたことで、その肝っ玉母さんぶりに敬意を表して付けられた愛称です。

今年も、ビッグ・ママは幾多の苦難を乗り越えながら子育てを続けてきています。(現在進行中ですが・・。)

今回は、春から見守ってきた大好きなビッグ・ママのファミリーストーリーを紹介をさせていただきます。

ビッグ・ママの伴侶は、ライムと呼ばれるオス(足環:黄50,緑緑)です。ライムは、他の大半のオスとは異なり、母鳥が抱卵期に入っても巣から離れることなく「見張り」を続け、母鳥の採餌活動時には母鳥を“エスコート”するなど“育メンパパ鳥”として知られています。そのライムも春先からずっと、ミクリガ池周辺でビッグ・ママと仲睦まじく暮らしていましたが、6月1日に、足を引きずるような仕草を見せ、たくさんのお客様から保護を求める報告やお願いがありました。

私たちスタッフも、毎日、捕獲保護等を検討しながらヤキモキしていたのですが、1週間ほどで、ライムが普通に歩けるように自然回復し、安堵したところでした。(なお、怪我の原因は、他のオスとの縄張り争いによるものと推定しています。)

6月14日には、ビック・ママが巣に戻る帰巣行動が確認できたため、産卵→抱卵が推定されました。しかしながら、6月17日には、巣に戻らず砂浴びを続けていたことから、何らかの理由で1回目の繁殖活動は失敗したと判断されました。

7月に入ってから、ビッグ・ママの目撃が極端に減ったのですが、7月中旬頃から、再び帰巣行動が確認され、2回目の抱卵活動が期待されるようになりました。

7月21日に、慰霊塔先のミクリガ池散策道付近にて、6羽の“ヒヨコ”を連れて歩くビッグ・ママが確認されました。

ビッグ・ママは今シーズン2回目の産卵ながらも6個以上の卵を産んでいたことと、育メンパパのライムも、度々、近辺で目撃が続いていたことに感動させられました。

以降、ビッグ・ママは、育雛に追われる夏を迎えることとなりました。

今年の夏は、8月中旬頃から天候不順が続いていましたが、餌となる高山植物の生育は十分で、雛から幼鳥へスクスクと生育していきました。しかしながら、目撃報告される雛数は、6羽が5羽に、5羽が4羽にと減っていきました。キツネやオコジョ、チョウゲンボウなどの天敵に襲われることが多いのですが、残酷なようですが、「弱いものから死んでいく」という自然界の掟には、ビッグ・ママも抗えないものです。

9月中旬には、とうとう、ビック・ママの雛数報告の大半が3羽となってしまいました。それでも、今年は“我が子を全て失う”母鳥が大半(推定で6~8割?)なことを思うと、ビッグ・ママがビッグ・ママである所以を感じていました。

そうして、昨日(10月2日)、久しぶりのビッグ・ママファミリーの4羽家族の目撃報告がありました。私も居ても立っても居られず、報告場所の慰霊塔近くのミクリガ池展望台近くに急行しました。

遠く離れた水辺近くの岩場に、階段から望遠レンズで確認できたのは4羽。母鳥のビッグ・ママの他に、数えて3羽。でも何か、黒くて大きなライチョウが1羽混じっていました。足環を確認すると、なんと、育メンパパのライムが家族として同伴行動していました。(※育雛中の母子パーティーにオスが加わることは滅多に見られない珍しい事例です。)

そうすると、雛数が1羽足りないのですが、余りにも遠くて確定はできませんでした。

とにかく、しばらくは、ビッグ・ママファミリーを見守っていくしかありません。

立山室堂では、初氷・初霜が観測され、厳しい冬が近づいてきています。今年生まれた若鳥たちが無事に冬を越せる割合が7割程度と言われています。

若鳥たちが初めての冬を乗り切れますよう、しっかりと採餌して1羽でも多く、立派に育っていくことを祈っています。

みなさん、ビッグ・ママファミリーほかの立山室堂のライチョウさん達を応援してくださいね。

(今年も、懸命に生きているライチョウたちを見てきましたので、つい、筆に力が入りました。長々とすみませんでした。)

ライムとビッグ・ママのツガイショット。R7年5月19日

ビッグ・ママ。大きくはありません。普通の大きさです。かわいいですね。R7年5月20日

育メンパパのライム R7年6月2日

R8年5月19日 今シーズンの繁殖期に入ったビッグ・ママ。すぐ隣には、ライムがいました。

待望の雛(6羽)誕生。2回目の産卵で6羽はすごい!R8年7月23日(きのこ様投稿写真)

孵化直後の雛(6羽の内の1羽)。R8年7月23日(ふじ様投稿写真)

昨日(R8年10月2日)確認した母鳥のビッグ・ママ

親子グループの中にオス鳥(伴侶のライム)が居ました。どれだけ、妻(ビッグ・ママ)が好きなのか。

2か月半でも、大きく育っていた若鳥(雛)

母鳥(手前)と若鳥

幼鳥に近い若鳥です。1羽を見落としていて3羽いればうれしいのですが・・。もっと、大きくならなければ・・・。

フワフワで愛らしく、かわいい若鳥。