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立山自然保護センターブログ

ライチョウは飛べますか?

当センターの受付によく、「ライチョウって飛べるんですか?」という質問や、「ライチョウって飛べるんですね?」っていう“感激”の報告が寄せられてきます。

もちろん、ライチョウも立派な“鳥”です。結構、飛べます。グライダーのような滑空飛行だけではなく、2018年の数十km離れた北アルプスから中央アルプスに“移住”した伝説の『飛来メス』のように、ライチョウも“やればできる子”であることをみなさんにその都度、お伝えしています。

ということで、今回は、ライチョウの飛びっぷりをみなさんに堪能していただきたく、当センター秘蔵&過去ブログ写真などから、再公開させていただきます。

※ライチョウの飛翔を見たい方は、繁殖期最盛期の5月がお勧めです。立山室堂をオス達が飛び交っています。

2017年4月24日 3-1 勢いつけて

2017年4月24日 3-2 ジャーンプ!

2017年4月24日 3-3 力いっぱい羽ばたく!

2017年5月18日 見張り岩から力いっぱいジャーンプ!

2018年6月13日 谷に向かってジャーンプ!

2018年6月13日 “天使の羽根”のような美しい羽根。

2018年6月13 スカイハイ。対岸に向かって飛翔中!

2018年6月5日 緊急発進! 縄張り内でのディスプレイフライト

2018年5月28日 縄張り争い。オス同士の空中バトル中!

2017年4月24日 当センターホームページTOP採用写真です。

撮影日時不明  鳴きながらの飛翔。※よく見ると脱糞していますよ。

撮影日不明 当センター50周年記念シール採用写真

過去ブログ執筆の諸先輩方の写真使わせていただきました。ありがとうございました。

 

ライチョウの天敵とは?(キツネに食べられた母鳥の死から)

昨日(6月21日)、『羽根が歩道に散乱している。ライチョウが食べらたのでは?』というお客様からの報告がありました。

急いで職員に確認に行ってもらうと、ミドリガ池園地手前の散策道にて、ライチョウのメスの食害被害痕が確認されました。

現地では、羽毛が散乱し、内臓(おそらく盲腸)も残っていました。食べられたのは、春からこの場所でツガイを形成していたメス(足環:赤・橙・赤・赤)で、富山県雷鳥研究会の確認では、抱卵中の卵も全て食べられていたそうです。

ミドリガ池周辺では、4月頃からキツネが確認されており、今朝(6月22日)みくりが池展望台近くで、ライチョウの羽根交じりのキツネの糞が発見されたことから、母鳥を食害したのはキツネに間違いないと考えれています。※ちなみに、卵の方は、『母鳥の死後、オコジョに食べられたのでは?』と推測しています。

立山室堂では、これまでキツネはごく稀にしか確認されない動物でしたが、数年前頃から、厳冬期以外の3月~11月頃でしたら、いつでもその姿や足跡・糞などの痕跡が“普通”に見られるようになってきています。地球温暖化などの気候変動などが影響しているのかもしれませんが、『人間による高山地帯でのゴミ捨て横行→ネズミの繁殖→カラスやキツネなどの平野・山地帯の動物の高山地帯への移行』によるものでしたら、ライチョウの真の天敵とは、いったい誰なのでしょうか?

たった1羽の食物連鎖の結果であったかもしれませんが、今一度、深く考えさせられました。

ライチョウ(メス)の食害跡。(ミドリガ池近くの散策道脇 令和8年6月21日)

令和8年5月4日にお客さんから投稿していただいたキツネの写真(血の池・ミドリガ池稜線にて)

令和8年6月22日確認されたキツネの糞(みくりが池展望台(慰霊塔近く)のベンチ上)

上記キツネの糞を分解するとライチョウの羽根の付け根がたくさん出てきました。

食べられたライチョウ(足環:赤・橙・赤・赤のメス個体)(令和8年5月19日撮影)死体などの足環の確認はできていないので、被害個体は巣の場所からの推定です。

食べられたライチョウ(R8年5月16日撮影)数日前の6月中旬頃から抱卵していたと推定されています。

食べられたライチョウ(R8年5月16日撮影)とてもカワイイ子で、いつも楽しみでしたが残念でした。

食べられたライチョウ(R8年5月19日撮影)いつも臆病で、すぐにハイマツや笹薮の中に隠れていましたが・・・。

(R8年5月16日)春から、ずっとこの“仲良しツガイ”を見守ってきたのですが・・・。悔しいですが、残されたオスもガンバレ!

 

 

 

R8年6月14日 雄山の花々&ライチョウ

先ほどの雄山登山ブログの続きです。

今朝(6月14日)の雄山登山にて、観察してきた高山植物とライチョウの写真をUPします。

室堂平では見かけることのない、または、まだ咲いていない可憐な植物たちを楽しんできました。

室堂より標高の高い雄山付近でも、いつのまにか冬から、(春を飛び越して)夏に変わろうとしているんですね。

また、産卵間近(もう産卵中?)のライチョウ達(アブレオスのコージローを含む)にも逢えましたのでご紹介いたします。

開花したばかりのハクサンイチゲ(一の越)

ミヤマキンバイ(雄山)

ミヤマキンバイ(一の越)

コメバツガザクラ。葉が三輪生(上から見ると3枚の葉が三菱状に開いている)することが特徴。(一の越)

ほとんどがまだツボミだったイワウメ。米粒状の小葉が密生している。(一の越)

まだツボミが多いハクサンシャクナゲ。室堂平では、まだツボミもでていません。(一の越)

ハクサンシャクナゲ。6月11日の降雪で花がダメージを受けていました。(一の越)

祓い堂手前のハイマツ林内にいたライチョウ(オス)。姿は見えませんでしたが、近くから「クゥークゥー」という、かわいいメスの鳴き声が聞こえました。

宿舎横の雪融け地で採餌していたライチョウ(オス単独)。もちろん、いつものコージローです。

コージローの換羽(白羽→黒羽)が遅い(まだら)のが少し気になります。

 

 

R8年6月13日 立山室堂早朝散歩

今朝(6月13日)は星空観察に続いて、一休みの後、早朝から氷が張って冷え切っている室堂平一帯を散策してきました。

立山室堂のライチョウ達は、そろそろ産卵を始めているようですが、まだツガイ行動で私たちの目の前に姿を現わせてくれていました。(さすがに6月下旬頃からは、メスは抱卵期に入り、人目につかなくなるようですけれど・・・。)

日に日に、雪融け跡から高山植物達が芽吹き始め、白銀一色だった室堂平が色づき、生命の息吹で賑やかしくなってきています。

立山の峰々は、朝日に照らされて輝く雲に包まれていました。

雲の中の雄山頂上(雄山神社・社務所)。

立山室堂での今日の日の出は真砂岳頂上付近から。AM5:34

日の出の斜光が差し込む別山の峰々。

冷え込んだみくりが池。今朝も氷点下になっていたので、水面には薄氷が張っていました。

浄土山とみくりが池。

湖面に浮かんでいる大きな氷の塊。北海道の知床ではありません。富山の風景です!

この時期咲いている数少ない花、ミツバオウレン。

ミドリガ池の仲良しツガイのオス①

ミドリガ池の仲良しツガイのオス② 昨年から、たくさんの写真撮影ありがとう!

ミドリガ池の仲良しツガイのメス。この個体もそろそろ産卵を始めているようです。

 

R8年6月10日 薄氷のみくりが池散策

立山室堂のこの何日間は、悪天候の日が続いていました。特に、昨日・一昨日は、霧のため、『雪の大谷』の散策が中止となっていました。

今朝(6月10日)は、起きてみてビックリ!晴天なのは、天気予報のとおりでしたが、屋外の雪面がバリバリに固まっていて、水たまりには氷が張っていました。

ひょっとして・・・。と、みくりが池まで行ってみると、水面に薄氷が張っており、2週間ぶりのぐらいの“全面凍結!”になっていました。今朝は、-3℃ぐらいまで冷え込んでいたのでしょうか?

太陽が上ってくると、日差しが暖かく、今まで“鳴き声しか聞くことができなかった”、『ウグイス』や『メボソムシクイ』が藪の中から出てきてくれて、目の前の樹上で囀ってくれました。カワイイ!

ライチョウを数匹確認しながらの帰路では、暖かい陽ざしで、水たまりの氷も解け始めていました。

今朝の室堂平・立山三峰。雪面が凍って固くしまっていました。

今朝の天狗平・富山平野方向の雲海は、モコモコと厚く広大でした。

今朝のみくりが池。背景は、剱岳・剱御前

久しぶりに水面が凍結したみくりが池。

みくりが池に浮かぶ巨大な氷の塊。まるで氷山のようですね。

現在、立山黒部貫光(株)と協賛で『みくりが池を見に行こう』イベント実施中。受付で記念シール配布しています。

室堂山荘付近から一の越山荘までの登山道の積雪状況。雄山登山の方は、雪面歩行に注意してください。

昨日までツボミだったハクサンイチゲも開花してきていました。

エンマ台下で見張りをしていたオスを望遠レンズで撮影。背景は地獄谷の噴煙。

今朝のカヤクグリ。今の時期、室堂平で一番多い小鳥です。

珍しい、樹上のウグイス。いつもは、ハイマツ・ミヤマハンノキ林の中。

これも珍しい、樹上のメボソムシクイ。いつもチリチリと鳴き声だけですが・・。※目の上の白ライン、樹に隠れていました。すみません。