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立山自然保護センターブログ

連休記念 ライチョウのお食事特集

シルバーウィークの連休を記念しての特集記事です。

頻繁に、お客様から「ライチョウは何を食べているの?」という質問を受けます。

いつも植物名でお答えしているのですが、やはり写真等での説明が必要かな?と感じていたので、今回は、ライチョウさんのお食事中の生態写真と植物写真を組み合わせて説明いたします。

最近の写真に加え、長年、当センターHPブログ等に貯めこんでいた“貴重な生態写真”も含めて、再公開いたします。

春先の雪融けあと地では、よくガンコウランの葉を食べています。口の中にガンコウランの葉が見えます。(R8,4,17血の池、メス)

エサの少ない冬や春には、ミヤマハンノキやナナカマドなどの樹木の冬芽を食べています。(R84,17血の池、メス)

ガンコウラン。ライチョウは葉(春夏)も実(秋)も大好物です。

高山植物の花が咲き始める頃からは、柔らかい葉や花を好んで食べます。(R8,7,18室堂平、母鳥)

母鳥と同じように雛たちも花が大好き。写真はチングルマの花(R87,20室堂山、雛)

ライチョウは、いろんな花びらを食べています。写真はオオツガザクラ(2018,7,13室堂平、雛)

この雛もイワカガミやアオノツガザクラの花びらを夢中についばんでいました。(R87,20別山、雛)

幼鳥3羽がしきりに、ガンコウランやクロウスゴの樹の実を食べていました。(R8,9,15室堂平、幼鳥)

大好物のクロウスゴの葉と実。似た樹木のクロマメノキも大好物。

クロウスゴの実を食べたあとは、この“紫ウンチ”が排泄されます。

意外にも、湿布薬の臭いがするシラタマノキの実も大好物です。(2024,10,13ミドリガ池、オス)

シラタマノキ“白玉の木“”の実。葉・枝・実には“サロメチール臭”があります。

 

ハイマツの実も栄養価が高いのでよく食べます。実を取り出しています。(2018,9,29室堂平、オス)

ハイマツの松ぼっくりの中には、おいしい実がたくさん詰まっています。

そのほか、甘いコケモモの実も大好物です。

クモマヒナバッタなどのバッタ類も、親や雛の貴重なタンパク源として採取しています。

ウラジナナカマドの実も食べるそうです。

貴重な、樹に登ってウラジロナナカマドを食べている生態写真。(2017,10,25ミクリガ池、メス)

 

R8年9月12日 弥陀ヶ原 初秋の湿原木道散策

昨日(9月12日)、美女平調査の帰路、お客様からのお問い合わせの多い、弥陀ヶ原(標高1,930m)の紅葉状況なども見てきました。

弥陀ヶ原は、室堂より標高が500m以上も低い所ですが、夏を謳歌していた湿原の花々が、既に種穂などの秋の様相に変わっていました。一部のミネカエデやクロウスゴなどの灌木は、紅葉(黄葉)が始まっていました。

弥陀ヶ原にて、ナナカマドの紅葉や“草もみじ”の風景が楽しめるのは、9月下旬ごろからが見頃でしょうか?

今年も楽しみですね。

弥陀ヶ原の自然解説ツアーは10月25日までです。開催日・出発時間などは、このホームページで確認してください。

弥陀ヶ原ホテル下の散策木道の様子。

湿原の草本類が、少し色づいてきていました。

「餓鬼の田」に生えているのはミヤマイです。(深山イ)※イ=イグサのイ

天狗の鼻(標高2,120m)からの弥陀ヶ原湿原の眺望 ※散策後の室堂への帰路途中で撮影したもの。

まだ湿原に、イワショウブの花が風になびいていました。(特徴は、1枝に花3つ。)

花が終わった後のイワショウブの実。種も美しいですね。

花の終わったあとのワレモコウ。

“気の早“”一部のクロウスゴの葉が紅葉し始めていました。

ミネカエデの葉も、黄葉し始めていました。

今年、一斉開花していたコバイケイソウの両性花→果穂

ゼンテイカ(別名ニッコウキスゲ)の花の終わったあと。中に種が入っています。

弥陀ヶ原は湿原のほか、原則、オオシラビソを中心とした亜高山帯の森林です。

オオシラビソの松ぼっくりがたくさん実っていました。※白いのは松ヤニです。

矮性化した松は、弥陀ヶ原ではハイマツでは無くキタゴヨウです。室堂のハイマツと同じ、松ぼっくりの豊作年です。

黄金の縁取り!キベリタテハが、ヒラヒラと飛んできて、目の前に止まってくれました。

R8年9月5日 立山室堂 夕方散策

本日(9月5日)、エンマ台に母ライチョウ1,幼鳥4の親子目撃情報が寄せられたので、PM4時頃でしたが、急いで探しに行きました。

この場所(血の池)は、通称“みかん親子”のテリトリーですので、久しぶりにこの親子に逢えるかな・・・・?と期待してたのですが、結果としては、逢えませんでした。残念。

それでも、この慎重さ、警戒心の強さが、他の親子と違って、この親子が生き残っている理由なのでしょう。

とりあえず、霧モヤに包まリつつある室堂平の夕刻の風景を撮ってきたので公開いたします。

夕焼け前の雄山頂上。霧が晴れて頂上までが良く見えました。

室堂平のチングルマ・イワイチョウ群落。徐々に色づいてきています。

天狗平方面から霧が上がってきました。散策道から天狗平を展望するところ

今年は立山周辺一帯で一斉開花したコバイケイソウ。現在は、両性花が果穂となって秋枯れの様相です。

シラタマノキ。白玉の実がたくさんなっています。湿布薬のにおいがします。

霧の中、エンマ台から雷鳥荘方向に歩く登山者たち。昨日は、韓国の集団登山者が多かったです。

霧が出始めてきたミドリガ池。薄モヤの景色がうっすらと湖面に映り込んでいました。

ハンゴンソウ。山地性の草本ですが、立山室堂では、高山植物扱いです。

黄色くなってきたイワイチョウの葉。慰霊塔近くにて。

ヒメキマダラヒカゲ。標高の低い森林帯の蝶ですが、室堂にもよく上がってきます。

 

立山室堂平での希少高山植物の紹介

ここ2シーズンではありますが、立山室堂平を散策していますとイレギュラー的・局所的に、広い室堂平においても、1株~数株単位でしか見ることのできない植物が、何種類かあります。

それは、①種衰退での最後の生き残りの1株なのか、②新規侵入してきたパイオニアの1株なのか、③一時的に途絶えていたものが復活してきた1株なのか・・・・?その起源は謎に包まれていますが、立山室堂平において“これは珍しい!”という希少種種をピックアップしましたので、ご覧ください。※あくまで「室堂平」ではということですが・・・。

タカネザクラ 別名ミネザクラ(立山センター横 室堂山斜面 R8,7,5撮影)※室堂平での現確認はこの1本だけ。

ユキワリソウ(室堂バスターミナル駐車場のり面 R8,7,11撮影)※室堂平ではここと第2駐車場での2箇所・4株のみ。

ゼンンテイカ別名ニッコウキスゲ(慰霊塔海側R8,7,27撮影)※ここと立山センター玄関前の2箇所・5株のみ

シコタンハコベ(立山自然保護センター海側の基礎石垣R8,7,27撮影)センターと、みくりが池温泉手前のハイマツ林の2箇所のみ

イワツメクサ(R8,8,22撮影)※慰霊塔横ミクリガ池展望台ベンチ下の1か所のみ。

イワギキョウ(ミクリガ池散策路休憩ベンチ横R8,8,22撮影)※ここと国見道路のり面石垣の2箇所・5株のみ。

チシマギキョウ(慰霊塔南側散策通路脇R8,8,22撮影)※ここ1箇所にのみ5株。数年前にあったそうだが、R8に新発見。

ヒメウメバチソウ(代替歩道R8,8,20撮影)※ここ1箇所のみ。十数年前は慰霊塔近くにもあったそう。

おまけ:オヤマリンドウの白花個体(室堂山荘北側通路沿いR8,8,22)※白い花はここだけ。種はあくまでオヤマリンドウですが・・。

タカネマツムシソウ(玉殿の湧き水上部の散策道脇R8,8,24撮影)R8年に突然出現!

 

R8年8月31日 秋めいてきた立山室堂

先のブログにて、今朝(8月31日)の立山室堂の風景を紹介させていただきましたが、今度は“いつの間にか”秋めいてきた立山室堂の植物たちを紹介いたします。

イワイチョウの葉が黄色になりかけており、チングルマの葉も心なしか?赤みを帯びてきています。

下界ではまだまだ、残暑は続くようですが、明日から9月。立山室堂では、急に冷え込んでくれば、加速度的に紅葉&黄葉が進みます。

昨年は、『紅葉は、10年に一度の当たり年』と言われていましたが、果たして今年はどうでしょうか?楽しみですね。

ターミナル前室堂園地の風景。9月下旬には、チングルマの紅葉で真っ赤に染まります。

黄色くなってきたイワイチョウ。名前は、葉の形ではなく、この黄葉の色がイチョウ黄葉の色に似ているから。

シラタマノキ。葉や実には、『サロメチール臭(湿布薬のようなにおい)』があります。

まだまだ咲いています。クロトウヒレン。

ヤチトリカブトとタテヤマアザミの高茎草原群落。

タテヤマアザミの花。

ヤマハハコの群落。室堂山荘前

最近の主役はこの花。一番目立つ、ミヤマセンキュー。

かわいい小さな花。ミヤマセンキュー。花は、ハクサンボウフウとそっくり!

ミヤマセンキューの葉は、ハクサンボウフウと異なり左右整って“ペナント風”です。

もう少なくなってきたハクサンボウフウ。葉の切れ込みが深いのでミヤマセンキューと区別できます。

遠くて未確認、謎キノコ(ハタケシメジっぽいです)。ホテル前園地にて。