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立山自然保護センターブログ

雪解けが進みました。

富山平野では連日、25℃を超える夏日が続いていますが、室堂平でも

雪解けが進み石畳みの歩道も見える様になってきました。

 

立山アルペンルートもオープンして1ヶ月ちょっとですが、風景も変化を始めています。

みくりが池

 

雄山山頂付近

 

血の池付近

雪が残る場所もまだありますがポールとロープで歩ける場所がわかるように

なっているのでロープを超えて入らないようにして下さい。

もし入ると・・・・

誰かがハマった跡です、富山では「ズボル」とも言いますが、標準語

でしょうか?

クラック(ひび割れ)も多くあります。ロープから右側は地面がありません。場所に

よっては危険な場所もあるのでロープを超えないようお願いします。

あともう少しすると、花々が咲き始めてくれて、また違った風景を見せてくれることを

楽しみにしています。

 

この時期だけの風景ですが、室堂平の夕日です。

手前で白く光る部分は田植えが終わった水田です。

富山県の一部地域では散居村という集落の配置で、隣の家まで50~200mの間隔があります。

戦国時代に敵から攻め難くするため、家の脇に用水を通して屋根雪など除雪がやり易いため

など配置には色々な利点があったようです。

夕日の下で、オレンジ色に明るく光る場所は日本海です。光の後ろが能登半島

になります。

室堂平でも、田んぼに水が張られたこの時期にしか見れない景色です。

 

 

 

 

 

今週は?

室堂平では、ライチョウの動きも活発になり目撃情報や問い合わせも

多くなりました。

ライチョウもふくめて今週(5月10日~5月16日)は愛鳥週間(バードウィーク)として、

環境省による「全国野鳥保護のつどい」等の野鳥に親しむイベントが開催されています。

富山県でも、愛鳥ポスターの募集や里山での探鳥会などが行われいます。

 

室堂平では、ライチョウに人気が集まりますが、よく見てみると小鳥たちの姿や綺麗な

鳴き声を聞くことができます。

室堂平で、見かける事が多い2種が

イワヒバリです。ヒバリのように少し早口ですが、綺麗な鳴き声です。

 

 

カヤクグリ、名前のごとくカヤのようになったハイマツをくぐり抜けて、地面を

歩くことも多いですが、ライチョウ同様にあまり人間を怖がらないので、カヤ

クグリから近づいてくれることもあります。見つけやすい小鳥なので、是非とも

室堂平にお越しの際は探してみてください。

 

 

今日は、キセキレイの姿が見れました。

 

愛鳥週間ですが、毎年共通のスローガンがあります。皆さんが、鳥のヒナが地上で

バタバタとしていたらどうしますか?

スローガンでは、この様なポスターで呼びかけています。

各地の保護センターに収容されるヒナの半数近くは、保護の必要がないヒナたちです。

この様なヒナを見かけた場合は、保護する前に各県の保護施設などに相談してから

対応をお願いします。

 

 

 

我が家の近くいた、ライチョウの仲間です。

ライチョウは富山県の鳥ですが、キジは国鳥、国の鳥です。

 

 

 

 

 

 

眼の上に赤い肉冠があるのがオス?

GWが終わったばかりなので週末の快晴でも室堂は空いてます。
連日の好天により融雪が進み少しづつミクリガ池周辺の遊歩道が露出してきました。
所々に竹竿やロープ等で遊歩道の境界を設置してますが、人手が足りず雪解けに追いついてません。。。
なかなか分かり難いとは思いますがフィールドを散策する際は植生帯に踏み込まないようにお願いいたします。

 

では本題に移ります。
保護センターではライチョウの目撃情報を記入していただいたお客様に記念のライチョウシールをお配りしてます。
そして雄か雌かをお尋ねすると眼の上が赤かったから雄とおっしゃる方が大勢います。
では次の写真はオスメスどちらでしょうか?

正解は雄です。
では次のライチョウはオスメスどちらでしょう?

正解は雌です。

では次です
これは雄です。
このように肉冠は雌雄どちらにもあり、どちらも全く見えない時もあります。
なので肉冠だけで雌雄の判断をすると間違ってしまう場合があります。
雄雌の同定は羽の色、大きさ、目元、鳴き声、行動などなど色々あるので今後も見分け方のコツなどお伝えしていこうと思います。

山の生命が感じられます。

GWも今日で終わり方が多いのか、静かな室堂平になっています。

ここ最近、立山自然保護センターの入り口には、こんなモノが落ちています。

 

泥などの塊りですが、犯人は彼らです。

イワツバメが、雪が融けてわずかに顔を出した地面から巣の材料を集めています。

巣が完成するまでは、お客様にはご迷惑をお掛けするかもしれませんが、温かく見守ってください。

 

室堂平にも、少しずつ生命の息吹を感じることが出来る様になりましたが、今の時期に、春の訪れを

感じられる 美女平 では多くの「生きもの」が活動を始めています。

残念ながら、野生の動物などと直接会うことは中々出来ないので、生きものが其処にいた痕跡である

「フィールドサイン」を探すことで、彼らに近づくことができます。

ノウサギの足跡です。写真の左右、どちらに進んだかわかりますか?右側に進んでます。

 

フンも残されていました。

 

ノウサギのように見えますが、二ホンリスです。右側の二つが前足で、上下に並んでいる

のが後ろ足です。前足の指の跡がわかりますか。

解りにくいのですが、左右に2本の爪(主蹄₍しゅてい₎)の跡が残ります。ふくらみ方から

カモシカだと思われます。

大き目の足跡がありました。中央の跡には前後の足が重なっています。

 

爪の跡が確認できたので、ツキノワグマだと判断してよいでしょう。

「クマに会ったらどうしたらいいのか?」と聞かれることがありますが、「クマに合わない様に

にする」がとても大切です。基本的には、ツキノワグマは臆病なので人間の気配を感じたら、クマ

から避けてくれたケースは多くあります。一番いい方法は音を出すことで、クマ鈴などが有名ですが

建物の中等には、クマは居ないので音を消すマナーも必要です。

ツキノワグマが居るという事は、自然が豊な証拠です。美女平では、ツツドリやコルリなどの夏鳥の

声も聞こえてきています。残雪の状況を見ながら、身近な立山を楽しんでもらえたらと思います。

20190503カヤクグリ初記録

令和初日はあいにくの天気でしたが昨日、今日は晴れました。GW後半もたくさんのお客様で賑わってます。
今日は室堂でカヤクグリの今季初記録となりました。ライチョウ、イワヒバリ、イワツバメ、ウグイスに続いての登場です。あと室堂で毎年営巣する野鳥はメボソムシクイとウソですがこの2種は今季まだ室堂では確認されてません。
カヤクグリは地味な羽色だからか見つけてもライチョウみたい喜ぶ人はほとんどいませんが、海外の鳥好きな方はライチョウには無反応でカヤクグリに大喜びします。それは何故かというとライチョウは世界的にそれほど珍しくなく、カヤクグリは南千島のごく一部を除いて世界で日本の山岳地帯だけに繁殖している日本特産種の鳥だからです。(注1)
立山では当たり前のようにハイマツの上で鳴いているカヤクグリも世界的にはとても貴重な野鳥ということを意識して観察するときっと面白いと思います。
注1 参照 立山室堂・高山帯の鳥 執筆 松田勉 (冊子は保護センターで販売してます)