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立山自然保護センターブログ

R8年7月11日 立山室堂ライチョウ情報

立山室堂では、ほぼ例年と同じ時期である7月3日にエンマ台→血の池付近にて、今シーズン初めてのライチョウ母子(母1,雛5)が確認されました。また、翌日の7月4日は、同じく地獄谷→血の池にてライチョウ母子(母1,雛7)が追加確認されました。※当センターブログ特集(7月5日ライチョウ母子特集、7月6日ライチョウ母子特集追加版のとおり。)

しかしながら、残念なことに、7月6日以降、2番目の母子の7羽の雛が全く目撃されなくなり、母鳥だけが空しく我が子を呼び続けている様子が目撃されていました。

どうやら、雛をロストした時間帯や数、これまでの血の池周辺での食害状況などから、“キツネ”による食害であると推定されています。

現在、みくりが池周辺のツガイの大半(5~7ツガイ)が1回目の繁殖に失敗しているようで、室堂平での母子確認は、血の池の母子(母1,雛5)だけとなっています。まだ、2回目の繁殖にチャレンジ中(ひょっとしたら2回目の産卵→抱卵中?)のツガイもいるかもしれないので、室堂平一帯でパトロール巡回しながら温かく見守ってあげようと思います。

なお、室堂平以外での雛情報は、雷鳥沢野営場周辺で2家族(母1,1,雛3,6)、室堂山周辺で2家族(母1,1,雛4,7)、新室堂乗越から奥大日岳~大日岳周辺、及び浄土山山頂付近で数家族のも目撃情報が寄せられています。

とりあえず、今朝(7月11日)に室堂山にて自分で確認してきましたライチョウ2家族の写真を公開いたします。

浄土山登山道分岐点前の母子(母1,雛4)

浄土山登山道分岐点前の母子(母1,雛4)母鳥の周りで雛達が餌をついばんでいました。

4羽の雛の内の1羽。※遠くてピンボケすみません。

浄土山登山道分岐点から上部の母1,雛7

母鳥のお腹の下から、一斉に7羽飛び出してきました。(もうびっくり!)

岩の上からジャーンプ。しっかりと足指で岩をつかんでいます。

しきりに若草をついばむ雛鳥

周辺の雛達を見渡す母鳥。

雛鳥の顔は、トラ模様?

今、7匹の雛達が母鳥のお腹の下に帰還しました。

おまけ。ターミナル正面の室堂平で現在一番のお花畑。今朝(7月11日)の写真です。

 

 

 

R7年7月7日 立山自然保護センターのイワツバメ

昨日(7月6日)、天気が悪かったので立山自然保護センターの建物で営巣しているイワツバメの観察をしました。

図鑑には「夏鳥としてツバメより早く渡来する。」とありますが、まだまだ、最低気温が氷点下10度以下で猛吹雪が続いている4月上旬にも、私たち職員より先にすでに、立山自然保護センターに“入所”されていました。(当センターブログ:R8年4月11日ツバメと雪掘り作業のとおりです。)

4月4日の立山室堂の入山以来、毎日、センター周辺を飛び交い・巣の補強修復作業を行っているイワツバメたちを眺めていたのですが、6月上旬頃から、巣の下に卵の殻が落ちていたり、糞の落下量が急激に増加してきたことなどから、雛の孵化を推定していました。

これまで“この同居人たち”と距離を取って見守ってきていたのですが、昨日、望遠レンズで観察&撮影してみて、もうビックリ!です。雛鳥というより、すっかり幼鳥と思えるぐらいに成長し大きな口を開けて親(兄弟ヘルパー?)たちから餌をもらっていました。

ということで、今回は、ライチョウとはことなる、ヤクルトスワローズの“ツバクロー”そっくりないイワツバメの子供たちを紹介いたします。※注意:写真のキャプションは、空想コメントです。

立山自然保護センターの建物に約20個の巣がつくられています。※毎年、前年度の巣を改築しているようです。

親鳥?ヘルパー?巣に出入りする成鳥は、常に数匹以上いるようです。

雛A「誰?」 雛B「何だか誰か見ているね」

親鳥「危ない人は、どこ~!」

雛A「あっっち、あっっち!」、雛B「下だよ、下、下!」

雛A「なーんだ、センターのおっさんだ。」雛B「何もしないでね。」

雛A「あー、お腹すいた。おじさんバイバーイ。」

 

 

 

R8年7月6日 ライチョウ母子特集!(追加版)

今日(7月6日)は、朝から冷たい雨がシトシトと降り続いています。先週末に孵化したばかりのライチョウの雛たちも、凍えないようお母さんの羽根の下でじっと我慢しているのでしょうか?

※悪天候のせいか、今日の目撃報告(50件:170名のお客様)は、大半がオス単独か、オス&メスのツガイでした。雛関係は1件のみでした。

・・・ということで、今日は、自分で写真を撮りに出かけられずにいましたが、お客様から、7月5日に撮影されたかわいい雛写真の追加投稿がありましたので、母子特集の追加版として公開させていただきます。

生後3日(推定)ながら、必死に生きようとしている雛たちからの“元気”のおすそ分けです。どうぞ。

羽ばたく雛Ⅰ(R8年7月5日 血の池) ※きのこよさん投稿写真

羽ばたく雛Ⅱ(R8年7月5日 血の池) ※きのこよさん投稿写真

羽ばたく雛Ⅲ(R8年7月5日 血の池) ※きのこよさん投稿写真

R8年7月3日 立山室堂 初雛デビュー!

6月中旬より、立山室堂平では、徘徊キツネによる抱卵中のライチョウ母鳥の食害被害(ミドリガ池近く)や尾羽の食いちぎり被害(室堂ターミナル前)、オコジョなどによる卵の食害などにより、約5ツガイの1回目の繁殖失敗が観察されてきていました。[富山県雷鳥研究会による調査観察結果から]

今年のライチョウ繁殖は、厳しい状況かな?と思っていたところでしたが、とりあえず、昨年と同様の本日7月3日、ライチョウの母子(母1羽、雛5羽)の目撃報告がありました。※昨年の初雛確認はR7年7月4日です。

私自身は、確認に出向けないので、ライチョウ見守りネットにご投稿いただいたお客様からの写真を公開させていただきます。

(投稿及びブログ等への転用許可をいただきました、お客様のきのこよ様、ナチュラリスト解説員のようこ様、ご協力ありがとうございました。)

令和8年7月3日エンマ台 (母鳥の足環:緑橙、緑橙、雛5羽) (ようこ様投稿写真)

R8年7月3日エンマ台にて (母鳥の足環:緑橙、緑橙、雛5羽) (きのこよ様ご投稿写真)

 

R8年6月30日 奥大日方面(室堂乗越)高山植物&ライチョウ情報

先ほどのブログに続いて、3日前(R8年6月30日)の奥大日岳方面の高山植物&ライチョウ情報です。

奥大日岳手前(雷鳥沢野営場側)の室堂乗越は、立山室堂にあるような高山植物と弥陀ヶ原などの亜高山帯の植物が混在して観察できる面白いスポットです。また、稜線上付近は、立山室堂より、1週間~10日間程度早く雪融けしていますので満開の花々を観察することができます。開花確認は、アオノツガザクラ、ミネズオウ、チングルマ、クロマメノキ、ベニバナイチゴ、ウラジロナナカマド、ツマトリソウ、マイヅルソウ、イワカガミ、イワイチョウ、シナノキンバイ、キジムシロ、ミツバオウレン、ミツババイカオウレン、ゼンテイカ、コバイケイソウ、キヌガサソウ、オオバキスミレなどでした。

また、標高2,400mの霧の中の登山道にて、ライチョウ(メス)に遭遇しました。よ~く、耳を澄ますと、「ピィー、ピィーッ」という1年ぶりのうれしい鳴き声が、ハイマツの藪の中から聞こえてきました。(姿確認で3羽。声確認で1羽。合計雛4羽か?)

雛鳥は、孵化後1~3日ぐらいでしょうか?母鳥も「クークー」とわが子が離れないよう呼び続けており、登山道に出てきた雛鳥は、母鳥に一目散に逃げ込んでいました。立山室堂のライチョウ達と違ってか、人馴れしておらず、周囲への警戒を強めている母鳥の写真を1枚撮らさせていただき、雛鳥の写真撮影は自重しその場を即座に離れることとしました。

室堂平でも、かわいい雛たちに会えることが待ち遠しい限りです。

※このブログ入力中に、今シーズン初となるお客様からの雛目撃情報が入ってきています!

明日早朝は、立山室堂での初雛デビューの確認にいってきます!

雪融け後の湿原に真っ先に咲くイワイチョウ。

ツマトリソウ。

亜高山帯の森林植生。キヌガサソウ。※ゾウムシ♂♀も写っています。

亜高山帯での黄色いスミレ。オオバキスミレ。葉っぱが特徴。

大輪の花。シナノキンバイ。

今年は一斉開花のお花畑が“当たり年” コバイケイソウ

コバイケイソウの両性花と雄花

ベニバナイチゴ。クマも大好きな甘いイチゴが実ります。

室堂乗越では、チングルマが満開でした。

クロマメノキの花。この液果もクマ大好き!

地面に散らばる星のように、一面に開花するミツバオウレン。

ミツバオウレン。特徴は、花弁がやや細長い。おしべが白い。花柄が細く緑色。

ミツババイカオウレン。特徴は、花弁が倒卵形。おしべが青っぽい。花柄がやや太く褐色。

数十年に一度開花して枯れる“笹の花” チシマザサ。

今年初めて確認できた親子ライチョウ(母1羽&雛4羽)。登山道で出逢っても、追いかけないでください。