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立山自然保護センターブログ

五色ケ原花情報Ⅰ(一ノ越~ザラ峠編)

先日(7月21日~22日)、休暇が取れたので、五色ケ原に高山植物とライチョウの観察に行ってきました。

まずは、一ノ越~鬼岳~獅子岳~ザラ峠~五色ケ原入口までの花々の写真を整理セレクトしましたので公開します。

天候は、大半が霧中山行となりましたが、お花畑が満開の箇所が多く、室堂平では数が少ない花々、ハクサンフウロ、イワギキョウ、トウヤクリンドウ、イブキジャコウソウ、ミヤマクワガタなどたっぷりと観察することができ、大変と満足できる花旅となりました。

次回は、(五色ケ原編)です。

何故か室堂平に少ない、ハクサンフウロの花畑。

もう、咲き始めていたミヤマトリカブト

お花畑の主役!クルマユリ

色とりどりの花のお花畑

稜線のあちこちでハクサンシャクナゲが満開でした。(獅子岳周辺)

美しいハクサンシャクナゲ

このコースは、日本有数の岩稜と花畑の対比が美しい登山コースです。

ハクサンイチゲとシナノキンバイが主役のお花畑。

もう咲き始めていたトウヤクリンドウ(獅子岳)

霧の向こうに広がるお花畑。(鬼岳東面)

オオツガザクラの大規模な群落。

室堂平ではあまりみかけないオヤマソバ。(ザラ峠近く)。

何故か、浄土山から五色ケ原の間は、ほとんどがイワギキョウ。※浄土山周辺は、チシマギキョウと半々ですが・・。

ザラ峠から五色ケ原の上りは、イワギキョウが主役。

ザラ峠だけで見つけたイブキジャコウソウ。“ジャコウ”のいい匂いがしました

これも、ザラ峠だけで見つけたミヤマコゴメグサ。

晴れてきたので、美しいハクサンフウロの花をパチリ。

地味ですが、コケモモの花。

講演・観察会「立山の高山植物を探る」開催しました。

本日(7/18)、当センターの本年度3回目の自主事業(講演・観察会)を開催しました。

今回は、「立山の高山植物を探る」として富山県中央植物園の吉田めぐみさんを講師に招き、当センター1Fレクチャールームにて、高山帯植生などの説明の後、実際に高山植物が咲き乱れる立山室堂平を受講生(25名)と一緒に散策しました。

吉田先生からは、チングルマの成長速度やイワイチョウの異形花柱性による生存戦略、コバイケイソウの両性花&雄花の違いなどなど・・・・。たくさんの興味ある事項を専門的な内容でありながら、わかりやすい解説にて高山植物たちの隠された秘密をご教授していただきました。

受講生のみなさんは、吉田先生の話術に引きこまれつつ、高山植物の美しさやその生命力の強さに感動し、立山室堂の休日を満喫されているようでした。

まずは、たくさんの花々を育む、立山の山々の解説から始まりました。

散策道脇にも可憐な花たちが・・・。高山植物の1番のマナーは、高山植物を踏みつけないこと!

チングルマ、イワイチョウ、タテヤマチングルマ、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲのお花畑の解説。

雪融け後の雪田草原(イワイチョウ-ショウジョウスゲ群集)の説明。

雪融け直後のこの箇所は、お花畑はこれからが本番。

高山植物各種の名前・特徴などを丁寧に説明。

ベニバナイチゴやノウゴウイチゴの花&実、ミヤマキンバイの湿原型⇔稜線型の形態の違いを説明。

 

 

R8年7月13日 立山室堂のお花たち

今日(7月13日)の立山室堂は、深夜から朝にかけての突風&大雨、お昼現在でも、雨を伴う深い霧に包まれています。

それでも、天気の悪い中、たくさんのお客さんにご来所いただき、ライチョウ目撃情報などをいただいております。

特に一昨日(7月11日)から、室堂山荘前の石垣にて、1匹の親オコジョ(母?)と5匹の子オコジョが朝から晩まで出没しまくり、オコジョ目撃情報が集中しています。(オコジョ目撃報告数:7月11日:6件、7月12日:20件、7月13日:2件)

話は変わって、立山室堂では、ライチョウやオコジョの他、高山植物もこれからがシーズンです。ここ2~3日で撮り試していたお花の写真がありましたので、みなさんに“立山室堂の夏花”をご紹介します。

もうそろそろ終盤です。矮小樹木のミネズオウ。(R8年7月12日 室堂平)

室堂平では、みくりが池周辺で見られます。ベニバナイチゴ(R8年7月12日 天狗平)

ミヤマダイコンソウ。“大根の葉に似ているから”といわれていますが、全く似ていない葉です。(R8年7月12日 国見)

室堂平ではこれからの花。ウサギギク。葉がウサギの耳に似ている?から。(R8年7月12日 国見付近)

ミヤマリンドウ(R8年7月12日 国見)花茎の葉が開出(90度)するのが特徴。タテヤマリンドウの葉は茎に平行。

ミヤマダイモンジソウ 花びらが大の字!(R8年7月12日 国見)

ユキワリソウ。弥陀ヶ原周辺で植生するものが、室堂ターミナル駐車場に進出してきた個体。(室堂)

ユキワリソウ。在来種であっても、室堂ではこれも一種の“外来種”か?

ハクサンフウロ。室堂では希少種?かも(R8年7月12日 国見)

美しい紫。ハクサンフウロ(R8年7月12日 国見)

タヌキモ科のムシトリスミレ(R8年7月12日 国見)

珍しいムシトリスミレの大群生!(R8年7月12日 国見)

小さく可憐な釣鐘花。ツガザクラ(R8年7月12日 室堂平)

珍しいオオツガザクラとチングルマの混群。(R8年7月12日 国見)

 

 

 

R8年7月12日 タテヤマチングルマ特集

自分で、表題に使いながら何なのですが、「タテヤマチングルマ」という種名の植物は存在しません。

一部の図鑑には、「薄いピンク色の花弁のものをタテヤマチングルマと呼ぶ。」と記載されているものもありますが、植物分類学上は、全て「チングルマ」で同一種とされています。※そもそも、花茎単位で、こっちの白い花は「チングルマ」、隣のピンクの花は「タテヤマチングルマ」と同一株の生物を別種扱いすることに無理があったのですが・・・。

では、これまでみなさんに愛され親しまれてきた「タテヤマチングルマ」の扱いをどうすればいいのか・・・?

当センターとしましては、「薄いピンク色の花弁」を“愛称”として『タテヤマチングルマ』と呼び続けることとします。

※あくまで、分類種名ではなく“愛称”や“あだ名”として“タテヤマ”という名前を大切にしていこうと思います。

これまでどおり、数千花茎に1花の希少性から「タテヤマチングルマに逢えたら、きっと、いいことがある。」という、立山室堂に伝わる“謎の伝承”も、室堂散策の楽しみの一つとしてPRしていきたいです。

では、本日(7月12日)、室堂平や天狗平で集めてきたタテヤマチングルマの花をお楽しみください。

※(以下7月13日追記) なお、本年は、例年の何倍ものタテヤマチングルマが、室堂周辺のそこかしこで見つけることができます。よく、「今年は赤雪(赤い色素を持った雪氷藻類)のせいで、タテヤマチングルマが多くなったのですか?」との質問を受けますが、赤雪が全く無い年でもタテヤマチングルマは出現していますので、赤雪とはあまり関係は無いと考えられています。やはり、白色の花びらのピンク化現象(タテヤマチングルマの出現)は、紫外線や冷雨などによる色素障害であると考えられていますが・・・・、詳細はまだまだ不明となっています。やはり美しいものには“謎が多い”ですね。

タテヤマチングルマ (室堂平 R8年7月12日)

タテヤマチングルマ (室堂平 R8年7月12日)

タテヤマチングルマ (室堂園地 R8年7月12日)

タテヤマチングルマ (室堂平 R8年7月12日)

チングルマ&タテヤマチングルマ (天狗平 R8年7月12日)

タテヤマチングルマ&チングルマ (室堂園地 R8年7月12日)

チングルマ&タテヤマチングルマ (天狗平 R8年7月12日)

チングルマ (室堂平 R8年7月12日)

タテヤマチングルマ (室堂園地 R8年7月12日)

チングルマ (天狗平 R8年7月12日)

チングルマ (天狗平 R8年7月12日)

チングルマ (室堂平 R8年7月12日)

チングルマ (天狗平 R8年7月12日)

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R8年7月12日 室堂~天狗平散策道 コース情報

昨日は室堂山展望台コースを紹介させていただきましたが、今日は室堂平から天狗平に下りていく「室堂~天狗平散策コース」の現状などについて紹介いたします。このコースは、一部の愛好家さんに「チングルマ街道」とか「チングルマロード」と名付けられているほど、チングルマ観察の人気コースとなっています。

今朝(7月12日)の散策でのコース情報ですが、危険な個所の雪渓はほとんど融けて夏道が通れるようになっており、3か所のみ雪渓を歩くルートとなっていました。この雪渓上も“雪切り”がされており、安心して歩けるようになっていました。※それでも雪上面が凍っていたところもありましたので、スリップ転倒しないよう慎重に歩いてください。

チングルマは、雪融け箇所がまだまだ花芽の状況で、早くから雪融けした箇所から順次咲き誇っていました。

みなさんからお問い合わせの多い“タテヤマチングルマ(ピンク色のチングルマ)”は、2~3か所で見かけましたが、室堂平と変わらない出現率のようでした。

※次号ブログにて、チングルマ写真特集を行います。こうご期待!

天狗平へは、ホテル立山横のこの場所から、下っていきます。

室堂平に近いこの下り個所が、現在のチングルマ満開個所。

途中から急こう配地形となり、木製階段のコースとなります。

河川の渡渉橋まで、下り階段となっていますので、つまづき事故など注意してください。

雪融けにて、この渡渉橋を安心して通行できます。

橋を渡った先に残雪がありましたが、雪庇を踏み抜かないよう、夏道上の雪面を歩いてください。

夏道から再び雪渓トラーバースです。

この雪渓は、雪切りされていましたので安心してトラバースできます。

途中、樹林帯を通り抜けます。熊対策などお忘れなく。

2か所目の渡渉橋も雪融けしており、に通れます。

この先でアルペンルートを横断します。この辺は雪解けしたばかりで、チングルマのお花はまだまだでした。

終点の天狗平山荘手前の状況です。お客さんがオスのライチョウの撮影をされていました。