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立山自然保護センターブログ

R8年9月12日 美女平巨木の森散策

今日(9月12日)は、朝から小雨。徐々に天候が回復し、お昼前から曇り空となってきたので、以前から気になっていた、美女平(標高約1,000m~1,500m:ケーブルカーから高原バスに乗り換える場所)の散策道倒木調査に行ってきました。

散策道をふさいでいた倒木は、それほど危険な状態では無かったのですが、2箇所ほど、倒木の下をくぐったり、乗り越えたりする場所があったので、頭部打撲やスリップ転倒などの事故をおこさないよう注意してください。

倒木調査のついでに、久しぶりに美女平の周遊コースを歩いてきました。霧の向こうに浮かび上がる幻想的なブナとタテヤマスギの巨木の森は、いつ来ても、何度来ても感動です!ブナやウダイカンバの紅葉(黄葉)は、まだまだこれからですが、数百年~千年の巨木に逢いに行くだけでも価値のある森です。

ただし、美女平は、熊出没の多い所ですので“熊対策”の準備と“熊に出逢う覚悟”を決めて散策してください。

散策道は、タテヤマスギの巨木の間を縫うように整備されています。

散策道からは、名前もつけられていない数百年生の巨木がたくさん観察できます。

タテヤマスギの巨木とブナの大木が混在しています。ブナは、100~200年生ぐらいでしょうか?

タテヤマスギ(200年生ぐらい)の幹。美女平では“小杉”でしょうか?

タテヤマスギの特徴は、枝が幹のように太いことです。

森林管理署により愛称がつけられています。「火炎スギ」(幹回り7.0m、樹高22m)

「不老樹」(幹回り10.5m、樹高34m)※年は取っても“不老”樹です。

スギの幹股からウダイカンバが寄生するように生えています。

数年前に雪折れ枯損した「おんばスギ」(枯損前の幹回り6.9m、樹高22m)

枯損した大木の株から更新してきた広葉樹。株上更新といいます。※景気の良さそうな名ですね。

オオバクロモジの実も熟していました。

アルペンルート沿いにある国有林。富山県で最古のスギ人工林(約120年生)

 

 

R8年9月11日 雨の室堂園地

今日(9月11日)は、霧or小雨。午後の気温が12℃ですので、雨具を羽織っても少々肌寒いです。

特に、雨中での素手活動では手がかじかみますので、手袋が必要なシーズンとなってきました。

本日も、天気が悪いせいか、お客さんが少ない平日なのに、35件ものライチョウ目撃が寄せられています。

先ほど、紅葉状況報告用の写真撮影のため、雨具をつけてバスターミナル周辺を散策してきましたので、現在の立山室堂の写真をUPします。

ナチュラリストさんの自然解説ツアー状況。このぐらいの雨ですと、普通にやっています!

PM2:00。玉殿の湧水前広場のようす。

ミクリガ池園地散策道の様子。先ほど、この近くで、ライチョウ親子と単独オスが飛びまくっていたそうです。

チングルマの葉も、日に日に紅葉し始めています。

チングルマ、蘚苔類、イワイチョウのモザイク模様。

今一番きれいなのは、イワイチョウの黄葉かも?

今朝からの雨のせいで水たまりができていました。

散り際の美しさ、雨に打たれるタカネマツムシソウ

 

R8年9月7日 立山室堂 ライチョウ同時多発出没!

ここ2~3日、天候が悪く、外を歩くお客さんが少なく、ライチョウ目撃情報が少なかったのですが、昨日(9月7日)の午後2時から4時の間に時間を作って、ライチョウ捜索に出向いてきました。

昨日は、午前まで晴れていて目撃情報も少なかったのですが、午後から雄山方面から霧が下りてきて、室堂平一帯が霧に包まれたとたんに、そこかしこでライチョウたちが活動が活発となり、人前に出てきてくれました。以下、私とナチュラリスト3名がこの時間帯に目撃した場所・数などを整理しましたので公表します。

【R8年9月7日PM2時~4時】

・室堂展望台散策コース:①母鳥1・幼鳥3、②オス1、③オス1鳴き声のみ、④オス1鳴き声のみ

・玉殿の岩屋展望コース:⑤母鳥1・幼鳥1

・室堂山荘北側草原:⑥母鳥1・幼鳥3、⑦オス1鳴き声のみ

・ミドリガ池~ガスステーション前:⑧オス1

・雷鳥荘下~雷鳥沢野営場斜面:⑨オス1、⑩母鳥1・幼鳥4

・みくりが池温泉下:⑪オス1

以上、見通しが悪くなっただけで、同時に11組22羽(メス4、オス7、幼鳥11)ものライチョウたちが出没していたようです。

やはり、この時期のライチョウたちは、秋羽根への換羽中につき、警戒心を強めて積極的な行動を控えているようです。

天気がいいと景色が良く、天気が悪いとライチョウさんたちに逢えるので、立山室堂はいつでも幸せです。

以下、①の家族、②オスの写真です。現在のライチョウの様相を見てください。

3羽の幼鳥の母鳥。23年9月に足環(緑緑・黒黄)がつけられた個体。室堂山展望台散策道。

母鳥が周囲を警戒しながらブルブルっと羽根をばたつかせました。

“チングルマの雲”の上の母鳥

3羽の幼鳥の内の1羽。もう、立派なライチョウシルエット。

幼鳥の風切り羽が1枚抜け残っていました。新しい白い風切り羽根に生え変わると若鳥と呼ばれます。

幼鳥。レッドアイラインが素敵です。

幼鳥。秋羽根の母鳥との違いは、白い羽根の部分が多くて縦に流れるように見えること。

幼鳥の頃から“まん丸ちゃん”

正面から見た幼鳥。たくましくてリリシイです。

幼鳥の顔アップ。「フンッ!なんだよ!」

幼鳥頃の肉冠。色的には、しっかりと赤くなっています。

幼鳥。基本的には肉冠の赤が発達しているようですが、赤ラインが目立たない時もあります。

声だけではなく、久しぶりに姿まで見えたオス。ひょっとして「コージローさん?」すぐに飛んで行ったので、足環確認できませんでした。

 

 

R8年9月6日 立山室堂 赤い空

前回のブログ(一昨日9/5)で白虹&夕日の写真をUPしましたが、今回は昨日(9/6)の日の入後の“赤い空”です。

昨日は、午前中は晴れ、午後からお天気が崩れ始め、夕方近くからは強風が吹き荒れていました。

夕日は、昨日は“高雲(室堂より高い場所での雲)”で、天狗平下に雲海が形成されず、太陽は富山湾の向こうの能登半島に沈んでいきました。

吹き飛ばされそうな強風と小雨のなか、カメラを取り出して屋外に出てみると、怖いぐらいに富山平野の上空が赤く染まっていました。

PM6:20 太陽が沈んだ後の夕焼け空。

沈んだ太陽の上部の雲が耀いていました。

東側(魚津市方面)の空も“グラディエーション焼け“していました。※毛勝岳山の頂上だけが雲の上に出ていました。

PM6:24 雲が赤から金色に変わってきました。

富山平野の街に灯りがともされてきました。

R8年9月5日 白虹と夕日の競演 美しい立山室堂の夕刻

昨日(9月5日)の夕食後、食堂にて団欒飲食していますと「外に白い虹がでているよ~」との声。

急いで、外にでてみましたが、もう、「白虹(しろにじ)」は終わっていました。それでも、写真撮影に成功した宿舎スタッフに写真をお借りできましたのでUPします。

※白虹は、別名、霧虹(きりにじ)とも呼ばれています。通常の虹は太陽光が雨粒に反射して七色に分光して見えることに対し、白虹は太陽光が霧に反射し、雨粒より粒子の細かい霧では分光されず白く輝いてみえる現象です。

白虹を直接見ることができませんでしたが、久しぶりの夕日を楽しむことができたので、昨日の美しい室堂の風景を公開いたします。

宿舎(立山センター)横にかかった白虹。白虹のアーチの向こうに立山が見えます。(提供:キヨさん)

少し焼けてきた雄山山頂 PM6:05

剱岳も少し焼けてきました。

大日岳~奥大日岳方向の景色です。

日毎に、太陽の沈む位置は西(大日岳の反対側)に移動しています。PM6:10

いつものとおり、天狗平の下部に発達した雲海。天狗平山荘のシルエット。

黄金タイム突入。一度、雲の中に隠れた太陽がまた顔を出してきました。 PM6:09

太陽が雲海に沈んでいきます。PM6:13

天狗平山荘。雲の海原。湖畔のホテルのよう。一日がゆっくりと終わっていきます。

太陽が雲海に沈み、空が黄金色に輝いていました。 PM6:16

雲海の輪郭だけが耀いています。 PM6:17

沈み切った夕刻。風が無くても、もう寒いです。 PM6:17

黄昏時。夕日が沈んだあとの立山自然保護センター PM6:30

白虹がかかっていた立山センターにも“夜のとばり”が下りてきました。