BLOG

立山自然保護センターブログ

R8年8月5日 立山室堂平のライチョウ親子情報

現時点(8月7日現在)で、室堂平で確認されているライチョウ親子は、下記①~⑦の7家族です。

6月末~7月上旬に孵化した第1期の家族は、4家族出現しましたが1家族の雛7羽が3日目に食害全滅していますので、現在は、①血の池の親子(母鳥1、雛5→4)、②ホテル立山横⇔慰霊塔・センター横の親子(母鳥1、雛4)、③ミドリガ池上部の親子(母鳥1、雛2)の3家族となっています。

1回目の繁殖活動に失敗して二回目の産卵→孵化による第2期(7月下旬~8月上旬に孵化)での出現家族は、5家族確認されていますが、血の池の親子が7月26日に4羽の雛が全滅しており、現在は、④ミクリガ池展望ベンチ手前~地獄谷側の親子(母鳥1、雛6)、⑤ミクリガ池上流側~室堂山荘手前の親子(母鳥1、雛6→2)、⑥ミクリガ池温泉下~地獄谷通行規制箇所の親子(母鳥1、雛6)、⑦8月5日確認されたばかりのミドリガ池広場横の親子(母鳥1、雛6)4家族となっています。

特に、立山室堂地区にて雛が一番大きく成長していて、連日みなさんに目撃されているのが②の親子です。おおよそ3週間前に確認した時より更に4羽の雛が4羽ともスクスクと成長している様子を8月5日に確認することができました。

以下のとおり写真紹介いたします。(この親子の以前にブログ紹介したのは、R8年7月18日のライチョウ親子Ⅰ、Ⅱのとおりです。比較すると大きく育っています。とても、うれしいです。)

R8年8月5日AM8:00 センター横の園地内散策道横に出現した母1、雛4の親子。※個人的には、18日ぶりの再会です。

この親子(母1、雛4)は、ホテル立山の横の天狗平へ下る散策道周辺とターミナル前園地内を行ったり来たりしています。

【参考写真】 18日前の7月18日にホテル立山横で確認した雛。

上記の写真から、18日経過した8月5日の雛の写真。大きくなったね~! 祝、幼鳥さんですね。

チングルマ畑で、雛3羽横並び。 もう1羽は、草むらの中です。

朝陽を浴びて輝く母さん鳥、周辺を警戒しています。7月中旬から4羽の雛を引き連れて、毎日毎日、守り育てている姿に感動です。

お母さん鳥の顔アップⅠ。 気のせいかな、なんか痩せていない? 育雛は大変ですから・・・。

たくましい母さん、チングルマ畑の中から、ヒョッコリさん! 雛たちを守るため、常に周囲を警戒中

顔アップⅡ。母鳥(メス)は、ほっぺちゃんが膨れてかわいいですね。

 

R8年8月5日 別山のライチョウ親子 (1年ぶりの再会) 

先日(8月4日)に立山縦走を行いましたが、別山頂上付近の硯ガ池にて、親子ライチョウ(母鳥1羽,雛2羽)に出会いました。

実は、昨年の7月18日に、この別山頂上付近にて、硯ケ池で母鳥1羽,雛4羽、頂上直下で母鳥1羽,雛5羽の2組の親子に出逢っており、今年もこの母鳥たちに逢えるかも・・・?と期待しての山行調査でした。(過去のブログは、R7,7,26特集!ライチョウ雛たちの成鳥特集!で昨年の別山の親子を紹介しています。)

残念ながら、確認できたのは1組だけの親子でしたが、たぶん、昨年に逢えた母鳥の1羽であって、2羽ながらもたくましく&必死に母鳥に連れ添う雛たちに逢えることができたのが、何よりの収穫でありました。

2羽の生き残っているライチョウの雛たち、なんとか無事育ってください。別山の神様に、祈らずにはいられませんでした。

硯ガ池の雪渓上を歩く親子。親子ともしきりに雪上の虫をついばんでいました。

雛2羽。室堂平だけではなく、山頂・稜線区域のライチョウたちも、生き残り戦略は大変なようです。

雪上の虫の死がいを探しながら歩く雛鳥たち。

雪の段差も、鋭い爪で引っかいて、ヨイショ!

周辺を警戒する母鳥。山頂や稜線付近では、ハヤブサが一番の天敵と言われています。

雪渓上を横切ると、今度はお花畑での採餌です。

今食べているのは、イワカガミの花です。

今度は、アオノツガザクラの花をついばんでいます。

母鳥の不思議なしぐさ。首を傾げて、「何だかな~、も~! クーッ!」

母鳥は、絶えず、地上(オコジョ)、上空(ハヤブサ&チョウゲンボウ)を警戒しています。

 

 

R8年8月4日 夏山情報立山縦走Ⅲ(真砂岳~別山・剱御前編)

昨日(8月4日)縦走した夏山情報の第3弾ブログです。立山縦走Ⅰ、Ⅱの続きでⅢ(真砂岳から別山・剱御前)としてご紹介いたします。

真砂岳からは、一度、緩やかな稜線を下りますが、別山への上り返しは急峻で、特に頂上直下の登りが苦しいです。

別山は、立山三山(雄山・浄土山・別山)の一つで、立山一帯では、山頂に祠がある数少ない山の1つとなっています。

何度か心が折れそうな登山道を登りきると、左手に頂上(標高2,874m)の別山祠が現れ、前方には、剱岳と剱沢の険しくも雄大な風景が拡がってきます。右手には、なだらかな2重山頂となっている北東峰(2,880m)が見えます。

この別山頂上~硯ガ池では、1親子(母鳥1、雛2)を観察することできました。(次回ブログで紹介します!)

この後は、剱御前小舎までの夏山縦走を楽しみ、雷剱御前小舎からは、雷鳥坂と呼ばれるコースをひたすら下りきり、雷鳥坂野営場経由で室堂平に帰りました。

別山への登りは山頂手前が一番急峻です。

やっと、たどり着いた別山頂上には、立山三山としての“証”の祠があります。

なだらかな別山北東峰方向の景色。北東峰からの剱岳・剱沢の風景は絶景です。

雲の間から剣岳が見えてきました。

剱岳と剱沢の風景

剱沢野営場の遠望。建物は、野営管理所・診療所と富山県警山岳警備隊剱沢派出所です。

剱御前小舎までは、風景が美しい爽快な縦走路です。

剱御前小舎は、もうすぐ!

剱御前小舎。

剱御前小舎前の公衆トイレ横には、見たことのないような大株のトウヤクリンドウが・・。

雷鳥坂。ひたすら下る(又は上る)登山道ですが、浮石除去や階段整備などが徹底されています。

稜線が雲に隠れてしましましたが、雷鳥荘からの剱御前からの雷鳥坂、雷鳥沢野営場の遠望。

 

R8年8月4日 夏山情報立山縦走Ⅱ(雄山~真砂岳編)

先ほどの夏山情報立山縦走Ⅰ(室堂~雄山編)を公開させていただきましたが、続きのブログです。

立山は、雄山(標高3,003m)から大汝岳(標高3,015m)、富士ノ折立(標高2,999m)の3峰から成り立っています。

この3峰を巡る登山は、中級者以上の標高3,000mを縦走するスリリングで爽快なコースとなっています。

昨日は、団体登山者(約50名)が先行しており、要所要所にて、立ち休み待ち時間が発生していましたが、岩稜区間での浮石や岩上での“砂滑り”による転倒・転落事故が多いコースですので、ゆっくりと歩けてかえって良かったのかもしれません。

大汝山&大汝休憩所からは、先行する団体もなくなり、自分のペースで馬力をあげながら夏山縦走を楽しむことができました。富士ノ折立の山頂は、山頂への登山道のマーカーがありませんので、人の通った跡を追いかけての登攀です。岩が濡れて滑りやすくなっているときは、慎重に登る必要がありそうです。

富士ノ折立から真砂岳へは、予想通りの急峻なガレ場の登山道を下りきって、なだらかな斜面の真砂岳へ登り直します。

真砂岳近辺の稜線では“高速飛行”で有名なアマツバメが、ブーメラン型の翼で風を切りながら頭上を行き交っていました。

真砂岳頂上は、丘上の開けた場所です。晴天時は爽快そのものですが、強風や雷などからの逃げ場がないので注意が必要です。

雄山神社の真下。ここから、岩稜区域の登山道です。

大汝へ続く縦走登山道。

大汝山の山頂

大汝山から雄山を振り返った風景。ピークが雄山神社峰社。

大汝休憩所でホット一息。有料トイレあり。軽食事もOKです。

富士ノ折立の山頂。いつも、室堂平から見上げている頂端岩がこの岩!

富士ノ折立から真砂岳への登山道。上りも下りも「膝泣かせ」急峻登山道。ここが意外と難所!

なだらかな真砂岳への上り返し。

真砂岳の頂上(標高2,861m)

真砂岳から振り返って仰ぐ、富士ノ折立。ここを下ってきました。

 

R8年8月4日 夏山情報立山縦走Ⅰ(室堂~雄山編)

昨日(8月4日)、北陸地方もやっと梅雨明けし、個人的にも1日お休みが取れましたので、登山道の状況及び稜線上のライチョウ棲息の調査を兼ねて、雄山から別山にかけて縦走してきました。

室堂から一の越の区間は、雪渓が残っている箇所は1か所(10m)のみでステップ切りされていました。途中の祓い堂から上部は、登山道(石畳)の改修工事が始まっていましたので、資材置き場や工事関係機械(モノレール)に近づかないこと、誘導されている迂回歩道の通行注意をお願いします。

一の越の有料トイレは、1回100円のチップ制。雄山への登山道は、登りは赤色ペンキ、下りは黄色ペンキのマーキングがしっかりしてありましたので、混雑防止&安全確保のため、片側通行を守ってください。8月に入り、学校登山などが増えてきています。時間帯によっては“登山道渋滞”することもありますので、山行計画は余裕をもってください。

また、山頂(雄山神社峰社)への入山は、祈祷料込みで700円ですので、お忘れなく。神主さんからのありがたいご祈祷

後、万歳三唱するので雄山登頂の充実感が倍増いたします。

室堂山荘横から一の越を望む。すっかり雪渓の雪が消えています。

20分ほど歩くと、10m程度ですが1か所のみ雪が残っていました。

祓い堂付近の休憩広場。登山道改修工事の資材置き場・運搬機械り類には近づかないでください。

一の越の有料トイレ。(1回100円です。)

登りは赤ペンキ、下りは黄色ペンキのマーカーどおりに歩いてください。

逆進行方向or危険個所ですので、✖のマークの方向には進まないでください。

辛いのぼりでも、チシマギキョウが励ましてくれます。

休日・御盆や、学校登山団体と鉢合わせると“大渋滞”いたします。

室堂平を見下ろした風景。緑の大地が拡がっていました。 ミドリガ池(手前の小さいほう)にも水があります。

雄山神社社務所が見えてきたら、頂上はもうすぐ!(標高2,885m道標箇所)

雄山頂上の風景。峰本社での祈祷受付は、社務所ではなく、鳥居下の受付小屋にて。

峰本社での祈祷状況。「楽しい山行であって、無事、下山できますように・・。」