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立山自然保護センターブログ

R8年6月15日 立山室堂 新月の夜空

昨夜(6月15日)は新月の夜。

もともと、毎月の半ば頃は月が細く、また最近は、AM3時過ぎでないと上ってこないので、暗闇が深い日が続いていたのですが・・・。何より、昨夜は久しぶりに雲も霧もなく、満天の空が拡がっていましたし、夕方にはきれいな夕焼けも見られて気分も良かった?ので、PM10時頃から星空観察に出かけました。

この時期の立山室堂では、深夜ではなく早い時間の方が立山の峰々の上空に天の川が上ってきているので、美しい星景写真が撮影出来ます。

今回は、ちょっと、宿舎(立山センター)を星景に写し込む写真にもチャレンジしてみました。建設されて50年経過している古い施設ですが、何だか“宇宙基地のような素敵な写真を撮ることができました。

立山三峰上空のアルタイル(一番明るい星)と、いるか座(左) ※ソフトフィルター使用

この時間帯の天の川は、浄土山から剱御前方向に“流れて”いました

室堂山上空のさそり座・アンタレス ※ソフトフィルター使用。

超広角(14mm)で立山近辺の星景を撮ってみました。

天の川を挟んだ夏の大三角(ベガ、アルタイル、デネブ)が立山の上に輝いていました。

富士の折立~真砂岳~別山~剱御前の上空にも天の川が・・。右下は、室堂山荘の灯り。

天の川は、剱御前の向こうに消えていきました。

剱御前の上には、カシオペア座が。

ちょっと、場所を移動して宿舎(立山センター)を星景に入れてみました。

宇宙に吸い込まれそうな宿舎(立山センター)。今夜は、Wカップのせいで眠いので、PM11:30で終しまい。

R8年6月15日 大日岳の夕日

昨日(6月15日)は、午後から雨。夕方から雨が上がってきましたが、雲も多く、夕日は無理とあきらめていました。

pm7:00前、夕食がちょうど終わった後、窓の外をみると室堂山の斜面が焼けてきていました。『ちょっと、油断していた・・・。』と焦りながら、カメラを持って外に出てみると・・・。走って走って、息をつかせてギリギリセーフ。ちょうど、大日岳の頂上付近に夕日が沈みかけていました。

峰々を包み込むように流れる薄雲が、燃えるような夕陽に染まりながら、太陽がゆっくりと大日岳のの向こうに沈んでいきました。

PM7:00 ホテル立山横の天狗平を展望する散策路には、たくさんのお客さんが夕焼けを楽しんでおられました。

大日岳に夕日が沈む直前、薄雲がスクリーンになって燃えるような夕陽を映しこんでいました。

雲の中から太陽の輪郭が浮かび上がってきました。

PM7:04 もう半分が大日岳に沈んでいきました。

色々な色が混ざり合った夕焼け

今日は、太陽のダルマ反転などの「蜃気楼現象」は、無しでした。残念。

PM:7:05 夕焼雲を残して、大日岳の向こうに沈み切りました。

R8年6月15日 咲き始めた弥陀ヶ原の花々

今日(6月15日)は、弥陀ヶ原での「富山県ナチュラリスト協会にいさん会」による外来種除去活動実施日でした。その活動支援として、お昼過ぎにその除去草本を受け取りに弥陀ヶ原に行ってきました。怪しい雲行きながら、なんとか持ちそうな天気でしたので、久しぶりに弥陀ヶ原の人気コースである立山カルデラ展望台散策道を歩いてみました。

国民宿舎立山荘の玄関すぐ横から、笹薮の中に石畳の道が整備されています。ノウゴウイチゴ(別名ノウゴイチゴ)の白くて可憐な花を眺めながらしばらく歩くと、散策道は雪に埋まり、展望台までのほとんどが雪道となっていました。

展望台は日当たりが良く、雪融け箇所から、サンカヨウ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレン、ハクサンチドリ、モミジイチゴなどの花が咲いていました。帰路は、数匹のホシガラス達の鳴き声にせかされながら下山。ポツポツと小雨が落ち始める中、室堂での開花も待ちきれず、弥陀ヶ原ホテル周辺にて、今シーズン初認となるチングルマやシナノキンバイなどの高山植物を楽しんできました。弥陀ヶ原も室堂も、高山植物はこれからが本番です。楽しみですね。

国民宿舎立山荘。正面玄関横に、立山カルデラ展望台散策道の入口があります。

ノウゴウイチゴ(別名ノウゴイチゴ)栽培イチゴのミニチュア版のような“甘酸っぱいイチゴ”が結実します。

立山荘の周りに、室堂でも咲き始めているミツバオウレンがたくさん咲いていました。

最近、開葉し始めたミネカエデの新緑&花芽。

立山カルデラ展望台までは、片道20分。現在の4/5はこのような雪道です。目印ポールとトレースを見失わないで!

今年初めて見たホシガラス。現在は、弥陀ヶ原や美松周辺で見かけます。天狗平や室堂への移動は7月中旬頃から。

サンカヨウ 漢字では ✖参加用 〇山荷葉(笑い) 花びらがヒラリと2枚落ちていました。

この花も今年初めて。ハクサンチドリ。

弥陀ケ原のバス停横の雪解け後地には、チングルマが開花していました。気がつきませんでした。いつのまに・・・。

同じく弥陀ヶ原バス停横にて。シナノキンバイも今年初めて。

4日前に確認した弥陀ヶ原ホテル横のシラネアオイ。1輪だけがツボミから開花していました。

弥陀ヶ原駐車場へ下りる木道横のミズバショウ。株の大半は、まだ雪の下でした。

弥陀ヶ原ホテル横のウラジロナナカマドの花。何故か、1本だけ咲いていました。

立山の赤く染まった雪 『赤雪(あかゆき)』について

今、立山室堂でホットな話題が、「立山室堂一帯の残雪が赤く染まっている。」ということで、観光客や登山者から、当センターなどに問い合わせが相次いでいます。

これは、赤い色素(カロテノイド)を持った雪氷藻類(せっぴょうそうるい)又は氷雪藻(ひょうせつそう)と呼ばれる藻類の仲間が雪の上で繁殖しているせいで、一般にこの“赤い残雪”のことを『赤雪(あかゆき)』と呼んでいます。

私個人も“赤く染まっている”というより“残雪も汚れてきたな”という感じで、毎日、室堂山や浄土山の残雪を眺めていたのですが、諸先輩方に聴いてみますと、『こんなに室堂の雪が“赤く染まった”年は、あまり記憶がない。』とのことです。

当センターのブログなどでも、2018年6月16日や2022年5月29日に『赤雪特集』を行っていましたが、規模の大小や濃淡はともかく、立山などの高山地帯のそこかしこで頻繁に発生している現象のようです。

赤雪は、かすかにスイカの匂いがするそうで、英語でウォーターメロンスノー(すいか雪)と呼ばれているそうです。

センター周辺にて、自分でも確かめてみましたが、確かにかすかながら、野菜の青っぽい匂いがしたような気がしました。(すみません。先入観が邪魔して適格なジャッジができませんでした。)

立山では、4タイプ(濃い赤型、薄い型、やや黄色型、紅色型)の赤雪があるそうです。その生態は、地球温暖化などの環境変化と密接な関係をもっているそうで、興味のある方は、以下の論文をお読みください。わかりやすくて、おもしろいですよ。

【中島智美(富山市科学博物館ボランティア)『立山の赤い雪のひみつ』】

https://www.tsm.toyama.toyama.jp/file_upload/100114/_main/100114_63.pdf

 

R8,6,14 浄土山から室堂山

R8,6,14 室堂山~国見岳

R8,6,14 国見岳稜線下の残雪

R8,6,14 浄土山

R8,6,14 浄土山

R8,6,14 立山自然保護センター横『雪の回廊』

R8,6,14 立山自然保護センター横『雪の回廊』

R8,6,14 浄土沢(祓い堂下)

R8,6,14 浄土沢(祓い堂下)

R8,6,14 浄土沢(祓い堂下)

 

 

R8年6月14日 雄山の花々&ライチョウ

先ほどの雄山登山ブログの続きです。

今朝(6月14日)の雄山登山にて、観察してきた高山植物とライチョウの写真をUPします。

室堂平では見かけることのない、または、まだ咲いていない可憐な植物たちを楽しんできました。

室堂より標高の高い雄山付近でも、いつのまにか冬から、(春を飛び越して)夏に変わろうとしているんですね。

また、産卵間近(もう産卵中?)のライチョウ達(アブレオスのコージローを含む)にも逢えましたのでご紹介いたします。

開花したばかりのハクサンイチゲ(一の越)

ミヤマキンバイ(雄山)

ミヤマキンバイ(一の越)

コメバツガザクラ。葉が三輪生(上から見ると3枚の葉が三菱状に開いている)することが特徴。(一の越)

ほとんどがまだツボミだったイワウメ。米粒状の小葉が密生している。(一の越)

まだツボミが多いハクサンシャクナゲ。室堂平では、まだツボミもでていません。(一の越)

ハクサンシャクナゲ。6月11日の降雪で花がダメージを受けていました。(一の越)

祓い堂手前のハイマツ林内にいたライチョウ(オス)。姿は見えませんでしたが、近くから「クゥークゥー」という、かわいいメスの鳴き声が聞こえました。

宿舎横の雪融け地で採餌していたライチョウ(オス単独)。もちろん、いつものコージローです。

コージローの換羽(白羽→黒羽)が遅い(まだら)のが少し気になります。