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立山自然保護センターブログ

R8年11月2日 雪中のライチョウたち

今朝(11月2日)の最低気温はー3.9℃、現在AM11時の外気温は3.4℃。AM7時頃までアラレが吹き付けていましたが、AM8時頃からは、ずっと雨&濃霧となっています。昨夜の新たな降雪はほぼ無しで、室堂平での積雪深は10~20cm程度となっています。

先日、今年の初雪日10月28日は、過去50年間で2番目に遅い記録となったこと、平均初雪日は10月7日であると、このブログでご紹介させていただきましたが“降るべきときに降ってもらわないと困る“のがライチョウたちです。

ライチョウは、季節ごとに周辺環境に合わせた『保護色』となるよう、年に3回換羽します。その換羽の発動条件は、気温や積雪ではなく、日照時間であると言われています。ですから、どんどん日が短くなってきた晩秋に秋羽根(褐色)から冬羽根(白色)に換羽を進めて白色化を進め、降雪期に待機準備しています。ところが、雪が降らないのに白色化が進むと、かえって目立ってしかたがありません。今年の10月は、保護色ではなく、反保護色状態となっていました。

実際、本年10月23日(無積雪日)には、室堂山展望台コース中腹にて、この時期には珍しいライチョウの捕食が確認されています。※捕食者がキツネかハヤブサかなどは不明。また、個人的主観ですが、積雪前の10月下旬は、白っぽいシルエットを探すのが容易で、100mぐらい離れていても見つけることができたことが何度もありました。

とりあえず、現在は28日の降雪で室堂平一帯は真っ白になりました。所々、岩や草木が露出しているので、換羽中のまだら白模様のライチョウたちは“ちょうど良い保護色”になってきています。今朝の雪中ライチョウと降雪前ライチョウの写真をUPしますので、見比べてみてください。

①今朝の火山ガス監視ステーション三差路手前ハイマツ林の成鳥オス。冬毛率は6割程度か?

②①と同じ場所にいた別の成鳥オス。冬毛率は7割程度。

②10月中旬頃から、この場所にて成鳥オス3羽が集団化生活をしています。

②背中の冬毛換羽状況。これから、全ての羽毛が白色に換羽します。

②珍しく、ハイマツの葉をついばむライチョウ。いつも食べているガンコウランの葉など、うまく見つけられないのでしょうか?

③ハイマツとハイマツの間を移動中の成鳥オス。開放空間に出るときは、警戒を怠りません。

③このオスも冬毛率6割ぐらいでしょうか?

10月26日(降雪前)の成鳥メス(慰霊塔横展望台下) 遠く離れていても“白目立ち”していて見つけるには容易でした。

10月25日(降雪前)の若鳥(ミドリガ池園地) 若鳥の方が冬毛への換羽が早いので、目立っていました。

10月23日(降雪前)室堂山展望台コース中腹でのライチョウ捕殺現場。この配色環境では、白羽根ライチョウは天敵にも見つけられやすかったのかも?

捕殺現場の羽毛産卵状況。