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立山自然保護センターブログ

「立山の歴史を探る」が開催されました!

8月2日(土)立山自然保護センターにて、立山博物館の学芸課長の森山氏と主任専門員の吉野氏を招いて

「立山の歴史を探る」と題した講演会を開催しました。

立山の奥深い歴史や古来から伝承されている立山信仰などのお話をわかりやすく、面白楽しくご講演頂きました。

講師先生のお二人、三十名を超える参加者の皆様、どうもありがとうございました。

立山やミクリガ池の変異や歴史などについても、現地にて説明していただきました。

室堂平の慰霊塔についても、その設置の経緯や寄進者の説明も受けました。

 

次回は、立山黒部ジオパーク協会との連携事業として9月6日(土)「立山の空」・9月27日(土)「立山山上の石仏たち」と題した

観察会が開催されます。どうぞ、お気軽にご参加くださいませ。

今咲いている高山植物の紹介

7月29日現在、雪融けの遅い個所では、チングルマが満開です。その他、

シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、タテヤマリンドウ、ウサギギク、

テガタチドリなどのほか、最近、シロウマチドリ、コバノトンボソウ、

ウメバチソウ、モミジカラマツなどが咲き始めました。

これらの花々を、できるだけ特徴が分かりやすいように、クローズアップ

した写真にて紹介させていただきます。

(写真は、令和7年7月28,29日撮影のものです。)

 

人気が高いシロウマチドリ。今、咲いています!

コバノトンボソウ。(ホソバノキソチドリの亜種)

コバノトンボソウのクローズアップ!“トンボ”に見えます?

最近増えてきた、テガタチドリ。“手形”に見えます?

ウサギギク! 今、所々で咲いています。

コウメバチソウ。 2~3日前から咲き始めました。

シナノオトギリソウ。弟切草って怖い名前ですね。

ヤマハハコ。地味だけれど可憐な花です。

オオハナウド。花弁の長さが違います!

朝露に濡れた、チングルマの果穂。

コバイケイソウ。頂花は両性花で、実がつきます。側花は、雄花だけです。

 

モミジカラマツとハナアブの一種。

高山蝶のクモマベニヒカゲを見かけました。

 

特集!ライチョウ雛たちの成長写真集!

室堂平で今年初めて、雛が確認されたのは令和7年7月4日でした。

以後、次々と立山周辺各地で親子ライチョウの目撃が報告されています。

(観察散策できる室堂平周辺では、推定で8家族ぐらいです。)

ちょうど、2~3週間経過した現時点にて、雛たちの成長ぶりをみなさんに

見ていただきたく、整理した写真をUPします!

みなさんも、かわいい雛達に会いに来てください。

(とりあえず、愛らしい親子の写真が、みなさんの癒しになればなによりです。)

7/4ミクリ台:今年初めて目撃されたのはこの親子達でした。

7/4ミクリ台:雛は6匹いました!

7/12ミクリ展望台下:お母さんの羽の下には6羽のヒナ達が!モコモコ状態です。

7/12ミクリ展望台下:お母さんの下から、次々と雛がでてきました!

7/12ミクリ展望台下:お母さんから、あんまり離れちゃだめよ!

7/12ミクリ展望台下:生後1週間程度の雛

7/12ミクリ展望台下:ピーピー鳴いて餌を食べていました。

7/12ミクリ展望台下:ヨチヨチ歩きながら、しっかりと障害物を乗り越えていきます。

7/14水乗出会:お母さんと一緒!

7/14水乗出会:一生懸命若葉をついばんでいます。

7/14水乗出会:チングルマとかわいい雛。

7/14水乗出会:草むらの中の雛

7/19室堂園地西:お母さんの下にはまだ雛がいます。

7/19室堂園地西:推定生後2週間。すっかり大きくなりました。

7/19天狗平:チングルマの花輪の中の母鳥。たくましくて、かわいいお母さん。

7/19天狗平:標高の低いこの場所での孵化がはやかったのか、大きく育っていました。

7/19天狗平:りりしい?雛。推定生後3週間ぐらい。風切羽根も大きくなっていました。

7/20室堂山山頂:お母さんの下に雛が5匹。保温されてかくまっています。

7/20室堂山頂上:お母さんのお腹の下から飛び出してきました。

7/20室堂山頂上:生後10日ぐらいか?足取りもしっかりとしてきています。

7/20室堂園地東:雛たちを見守り、天敵に警戒中の母鳥。

7/20室堂園地東:なんか、大きく育っていてうれしいです!

7/20室堂園地東:ライチョウらしくなってきました。

7/26別山頂上:ハイマツの中で隠れていた親子(雛5匹)

7/20別山頂上:標高が高い場所なのか、まだ、推定1週間程度の大きさの雛でした。

7/26別山頂上:ハイマツの新葉をついばんでいました。

7/26別山頂上:「ちょっと、勝手に写真撮らないでよ!」

7/26別山頂上:ハイマツの下は、上空から襲われにくくて安全。

7/26別山硯ケ池:「お母~さん、待ってー。」

7/26別山硯ケ池:「お母さんのお腹の下に隠れよっと。」雛は4匹いました。

室堂山散策&室堂平の開花情報

夏休み期間に突入し、室堂にもたくさんのお客さんがいらっしゃっています。

立山自然保護センターにも、室堂周辺の開花状況などの問合せが増えてきました。

今朝は、室堂平周辺や室堂山展望台を散策してきましたので、高山植物やライチョウの写真をUPします。

室堂山展望台途中でであったライチョウ(メス)

今朝(R7,7,26)の室堂平の様子(室堂山展望台の出発点付近)※チングルマお花畑満開です。

7月上旬に早く咲いたチングルマは、花びらが散って、花柱が伸びています。(稚児車の状態)

室堂山荘前のお花畑。

室堂山展望台登山道からの遠望。室堂平の雪は、すっかりと融けました。

 

登山道途中のチングルマのお花畑。後ろの山は奥大日岳と大日岳です。

登山道途中から振り返ると、剣岳が・・・。

途中で、数日前に見かけたメス単独のライチョウに会えました。

「クウゥー、クウゥー」と鳴いているのが、もの悲しかったです。

室堂山展望台からの展望。今日も360°見渡し良好でした。

立山カルデラ上部台地にある五色ケ原山荘。

 

クマ出没注意。剱沢方面を巡視してきました。

7月19日(土)に、雄山への登山道途中である一ノ越祓堂付近及び剱岳直下の剱沢付近でクマの目撃情報がありました。

とりあえず、物損・人身の事故は発生していませんが、7月21日(月)に剱沢方面の山小屋や野営場などの関係者の皆様への注意喚起協力及びを巡視パトロールを行ってきました。(室堂~雷鳥沢~剱御前~剱沢~別山~真砂岳~雷鳥沢~室堂)

クマに対しては、①クマが居ることを前提に注意を怠たらない。②安全な距離を保って近づかない。③生ごみは持ち帰る。④野営の場合は、テントの外に食料を置かない。などの対策が重要です。

今回の巡視パトロールで、クマを目視確認することはできませんでしたが、関係者の皆様からの聞き取りでは、「居付きのクマでは無さそうであるが、エサ場への移動中のクマもしばらくは見かけることが続くので十分に注意が必要。」とのことでした。

一ノ越祓堂付近のクマも「北方面に移動していった。」とのことで、ご山行の際は、最新のクマ情報の入手にてご計画を立ててください。

各小屋などで、注意喚起しています!

剱御前への雷鳥坂の様子。雪渓も融けてほとんどが夏道となっています。

雷鳥沢野営場の遠望

剱御前小屋前の公衆トイレ(チップ制)

剱御前からの剱岳

剱御前小屋から剱山荘への雪渓状態

剱山荘までの雪渓トラバースは、滑落などに十分に注意してください。

剱山荘と剱岳

剱沢野営場の遠望

剱沢を上り詰めて。別山・剱御前小屋の分岐点

剱沢と剣岳

別山頂上への取り付け地

別山頂上と立山

別山下の硯ケ池

別山から真砂岳への下り尾根

真砂岳頂上への上り

真砂岳頂上

真砂岳からの「大走り」ガレ場・浮石に注意!

大走り(中腹地)

大走りの終点(雷鳥沢野営場手前)