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立山自然保護センターブログ

立山自然保護センターの臨時休館について

県内における新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のための県営文化施設・体育施設等の臨時休館にともない

8月18日から当分の間、臨時休館いたします。ご迷惑をおかけしますが、ご理解の程お願いします。

涼を求めて称名滝へ

明日は立秋ですが、連日、猛暑日が続いています。そんな時オススメなのが称名滝です。

立山駅から桂台をぬけて称名滝に向かう途中に途中に悪城の壁を見ることができます。

称名滝は約10万年前には、立山駅近くにあったと考えられおり水の浸食等により、現在の場合にあり

現在も毎年10cmほど後退しているとのことです。下の写真の稜線中間部分の木が無い場所が滝御台

です。

 

滝御台から見ると

 

途中に大日岳の登山口と弘法へとつながる八郎坂があります。

 

駐車場から徒歩で約30分で、滝つぼ近くに到着します。

 

滝つぼ周辺は、水圧の霧と風圧で一気にヒンヤリします。

展望台からの称名滝、上から70m 58m 96m 126mの4段になっており落差日本一の350mを誇っています。

ちなみに滝つぼ付近からは一段目は見えません。

 

遊歩道では、植物等も楽しめます。

ミズキ

 

ホタルブクロ

 

 

ノコンギク

 

キツリフネソ

 

シモツケソウ

 

オヤマボクチ

 

ウド

 

ヤマブドウ

 

称名滝の3段目をよく見ると人工的なラインがあります。これは、戦中に水力発電が計画され北側の掘削工事が

行われたが、戦後に工事が中止になった跡です。

 

実際に作られたのは滝つぼの下流です。下の写真は取水口です。

水は水平か低い方にしか流れないので、真っ直ぐ流して低くなったところで下に落として

発電します。立山駅近くの山の中腹まで水平に水が運ばれている施設がわかりますか?

この高さ以上に滝つぼがあることになります。

 

 

 

 

 

 

 

弥陀ヶ原もにぎやか

標高1930mにある弥陀ヶ原は、室堂平とは違った表情を持っています。

 

ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)も多く見かけます。

タテヤマリンドウも沢山咲いています。

オオハナウド

ヤマブキショウマ

モミジカラマツ

クロマメノキ

弥陀ヶ原を代表するのが、池塘とワタスゲです。

周りにガスが立ち込めたほうが、幻想的で個人的は好きです。

餓鬼の田(池塘)にも稲が生えました。

よく覗くと、モウセンゴケが生えています。

もっと覗くと、アズマヒキガエルのオタマジャクシがいました。

高原バスを途中下車して、弥陀ヶ原を歩いてみてはいかがでしょうか?

 

2021.07.23快晴

4連休2日目の今日は気持ちのいい快晴です。
例年通りとまではいきませんが室堂周辺や雄山への登山道などは立山の夏らしい賑わいとなってます。

長く続くコロナ禍の中それぞれ色んな思いを抱えていることと思いますが立山の絶景を見て皆さんが開放感を感じて笑顔溢れている様子を見てるとやっぱり山はいいなと感じます。
雄山や浄土や奥大日などでもライチョウのヒナ連れが目撃されてますしみくりが池周辺でも親子が元気にしてます。
そして高山植物も今がピークと言っていいぐらいたくさんの種類が咲いてます。
イワヒバリやカヤクグリの巣立ちもそろそろです。
しばらくは天気が大きく崩れることもなさそうですし是非立山の夏を味わいにいらして下さい。

今日はあまり人目につかないところにひっそりと咲いてる花を紹介します。
タヌキモ科ムシトリスミレ属 ムシトリスミレ

その名の通り虫を捕食する食虫植物です。

この様に葉の表面の腺毛で小さな虫を捕まえてゆっくり消化吸収します。

立山に来て登山も楽しいですがゆっくりじっくり植物観察もオススメです。

注 ムシトリスミレは室堂周辺に稀産してます。チングルマなどと違いどこでも見れるわけではありません。
盗掘等のリスクを避けるため珍しい植物の詳しい場所をお教えすることはできませんので予めご了承下さいます様お願い致します。

自分で発見した時の喜びは格別です。

2021/07/17快晴

北陸地方の梅雨が明けてから気持ちのいい天気が続いてます。
今日も雲一つない快晴です。
週末ということもありたくさんの登山者や観光客の皆さんが夏山を楽しんでおられてやっと立山の夏らしい雰囲気になってきました。
高山植物の花々も短い夏を謳歌するように咲き誇り、雪解け水の流れる音と爽やかな風を感じながら過ごす時間は格別です。
そして運が良ければ産まれたばかりのヒナとお母さんの子育ての様子も観察できます。
ここ数日は保護センター近くの遊歩道脇にヒナ連れ家族が現れるので出会える確率は高いです。

写真は室堂〜一の越間の登山道の状況です。
石畳の道もだいぶ出てきてますがまだ大きな雪渓を5つ程渡らなければいけないのでスリップ等に注意が必要です。
登山に関するご質問は山岳警備隊にお問い合わせください。(076-463-5537)