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立山自然保護センターブログ

立山にボス猿はいる?

立山黒部アルペンルートでは、ニホンザルの群を見かける事がよくあります。

立山にオスのボスザルはいるのでしょうか?ニホンザルの調査研究をされている、伊沢紘生 氏の著した「野生ニホンザルの研究」(どうぶつ社)

よると、宮城県金華山における野外研究からわかってきたニホンザルのオスは、2歳ごろまで母親などと過ごし、3歳ごろから年齢が近いオスたちと

親密な関係を確立した後、4~5歳になると若年集団として群れとの距離を置き始め、ハナレオスになったり(ハナレオスは伊沢さんの用語。群れから

離れて単独で暮らすオス、アブレザルなどとも呼ばれる)、群れとつかず離れずの行動とるオスグループに属す期間を経て、一部の個体がふたたび群れ

に加わります。自分の生まれた群れに加入できる個体はごく少数ですが、「その平均年齢は金華山では10歳から12~13歳だろう」とのこと。つまり立山

や富山県内の大きな群れは、年長メスザルを中心に娘や姉妹従妹などで、できた集団となります。

 

では、テレビなどて言われるボスザルはどうなんでしょうか?これは、サル園で見られる現象で、定期的にエサが貰える環境では強いオスが多くのエサが

食べられるので「ヒエラルキー社会(ピラミッド型の階層、階級社会)」の力関係ができてきますが、野生では自分たちでエサの場へ移動するのでこの様な

力関係にはなりません。

 

 

富山では、おおよそ生息地は神通川を境に、新潟よりである東の地域に生息域になっています。西は山が深く雪が多いので生息に不向きともいわれて

います。アルペンルートの富山県側では桂台から上の小平辺りまでで見かける事が多いです。

富山県では、ニホンザル管理計画に基づいて、群の行動や数などを調査しています。

発振器を付けた個体

 

カルデラ展望台(弥陀ヶ原)で自動撮影カメラで撮られた個体  2018.7.25  富山県自然保護課提供

 

参考文献:伊沢紘生(2009)『野生ニホンザルの研究』どうぶつ社、pp.273-275

 

2021年10月21日 吹雪が去りました。

10月21日 昨日まで続いた吹雪も去り、今日は快晴となりました。

 

一面真っ白な世界に

 

風の方向が一定だったのでしょう、雪のエビフライができて、岩の後ろには雪が付いていません。

 

慰霊塔

 

吹き溜まりでは、膝上まで溜まっています。

 

ハイマツなどの植物も凍りついています。

ミヤマハンノキ

 

先ほど、去年より4日遅い初冠雪のニュースがありました。雲が取れれば富山の平野からも見える事でしょう。

 

 

2021年10月20日 雪です。

本日、10月20日は北陸地方に、寒気を伴った低気圧の接近となり未明より風を伴った雪となり今シーズン初の吹雪となりました。

積雪量は表示されていませんが、当センターの周囲では20~30cmといったところです。

 

周辺の降雪状況です。

立山黒部アルペンルートのライブカメラでも、弥陀ヶ原でも雪が降っているのがかくにんできます。

 

本日の状況がわかればと思い、動画を撮ってみました。

これら、立山黒部アルペンルートでも雪風景が増えていく事でしょう。

 

 

 

 

 

偶然がつくる風景

立山自然保護センターの今シーズンの開館も、あと一ヶ月となりました。

 

立山では、偶然に素敵な風景に出逢うことがあります。

 

秋雲も、よく見ると色んな形に見えてきます。

山に向かう鳥に見えませんか?

 

雲海は比較的見ることができます。

4月 室堂平から

8月 室堂平から

雲海の先端がよく弥陀ヶ原当たりに掛かります。

雲の先端では、たまに目の前で虹がかかることがあります。

 

他にも、変わった現象が見られます。

太陽のリング(ハロ)と飛行機雲

室堂山に現れた彩雲

 

 

立山にお越しの際は、偶然に逢ればと思います。

8月 室堂平からの夕景です。オレンジ色に染まるのは、お隣の石川県の海です。

2021.10.14快晴

2021.10.14
本日は気持ちのいい秋晴れです。

室堂周辺の紅葉は落葉が進み、晩秋らしい落ち着いた雰囲気です。朝晩の冷え込みも厳しくなっており冬の足音が聞こえてきそうです。

保護センターもあと1ヶ月で閉館です。まだまだコロナが心配ですが、来年こそは例年通りたくさんのお客様にお越しいただき保護センターをじっくり見学してもらえたらと思います。

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室堂はすでに晩秋の装いです。そろそろみくりが池にも氷が張ることでしょう

今朝。ガンコウラン についた霜。週末には寒気が下りてくるのでいよいよ初雪が降るかもです。

ライチョウも冬支度。換羽が早めの個体はだいぶ白くなってきてます。(本日撮影した成鳥♂)

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保護センター周辺も閉山の準備が始まりました。ポールの長さは9Mです。春の開山の時には1Mほど突き出ているこのポールを目印に重機で除雪します。改めて立山がどれだけすごい豪雪地帯なのかがわかりますね。