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立山自然保護センターブログ

立山室堂の朝焼けと熊出没注意(R7/8/15)

今日は、朝焼け雲がきれいで、ヒンヤリとした空気が気持ちの良い朝でした。

お盆休みに入り、連日、たくさんのお客さんが立山室堂にいらっしゃって

いますが、昨日は、ミドリガ池からミクリガ池にかけての散策路にクマが

出没し、一時、散策路が封鎖されたりして、室堂平一帯が騒然とした空気に

包まれました。

今日も熊の出没が心配でしたので、早朝から室堂平や一ノ越・雷鳥沢を

見渡せる近辺を見回ってきましたが、クマを目視確認することはできません

でした。

※昨日の騒ぎの熊が残した、散策路上の大きな“糞”は見つけましたが・・・。

室堂平を散策される場合は、富山県立山自然保護センター窓口やWeb版情報

「富山県ツキノワギマ目撃痕跡情報クマっぷ」などで、最新のクマ情報を入手

し、十分に注意してください。

朝焼けの富士ノ折立から雄山までの稜線

室堂平から天狗平への遠望(ホテル立山横)

 

一ノ越祓堂付近からの室堂平や岩室付近の遠望

おまけ:現在、咲いているのが珍しいイワイチョウ(室堂山荘近く)

オマケ:朝陽に光るホンドミヤマネズの実(みくりが池温泉近く)

 

 

 

立山(雄山)の登山情報(R7,8,9)

夏山登山の最盛期を迎え、今日からの3連休&お盆休暇の週に突入しました。

当センターにもたくさんの方から、雄山への登山情報の確認電話がありまし

たので、お天気が回復した今朝(R7,8,9(土))、出勤前に雄山までの登山

道状況等を確認してきました。多くの方が心配されている一ノ越までの雪渓

は、1か所(約40m)のみとなっており、斜面にはステップが切り込んであ

りました。(それでも、滑りやすいので、十分に気をつけてください。)

また、稜線に出ますと風が強く、想像以上に体感温度が下がりますので、

軽装登山の方はご注意してください!

山頂までの登山道の様子は、以下の写真のとおりです。

 

夜明け前(AM4:30)からの出発。

室堂山荘分岐点から10分ぐらいあるくと雪渓がまだ残っていました。ステップ切り取り有り!

雪渓は1か所だけ。あとは、一ノ越までは石畳の登山道

「祓堂」先の雪渓も消えていました。

美しい、剣岳方向の朝焼け雲

室堂平から祓堂付近までの登山道のようす

現在の室堂平の状況。(残雪はほとんど消えています。)※ターミナル、ミクリガ池・ミドリガ池ほか

一ノ越の公共トイレ(チップ制にご協力を!)

一ノ越からの長野県側の展望

一ノ越からの雄山山頂までの登山道。上りは赤マーキング、下りは黄マーキングの一方通行です。

雄山山頂までは、岩ガレバが続きます。

初秋の花「トウヤクリンドウ」が咲き始めました。

イワギキョウは、今が最盛期!

頂上を上り詰めたご褒美は、この景色です。

AM6:00から、宮司さんによる山頂での神事が行われていました。

雄山頂上からの剣岳の眺め。

 

室堂平の夜空

8月8日(金)の夜半、ほぼほぼ満月(月齢14.3)の月明りに誘われて、

室堂平の星空を眺めました。

浄土山手前の室堂山の上空に月が上っていましたが、周辺の山々を照ら

してとても幻想的な風景となっていました。

星空の写真は、初めての素人でして、B(バルブ)モードでの短時間露出

撮影を試みてみましたが、意外にも山脈がくっきりと浮かび上がって不思議

な写真を撮影することができました。

(次は、新月に撮影チャレンジかな?)

山々を明るく照らしていた、室堂山上空の月

奥大日岳上空に北斗七星が上っていました。

剱御前から真砂岳の山々の夜景(W形状の星座はカシオペア座)

雄山、大汝山、富士ノ下立の夜景

8月3日、今朝の室堂平のようす。

8月に入っても、室堂平の最高気温は20度ぐらいで、とても過ごしやすい日々が続いています。

近日のトピックスとしては、昨日から、オコジョの目撃例報告が激増(全く異なる箇所で5箇所ほど!今まで、週に1件ぐらいの目撃だったのに…!)しています。また、ライチョウの親子もたくさん目撃されており、室堂平ではライチョウを高確率で観察することができます。

室堂平でのチングルマの満開個所は、雪解けが遅かった慰霊塔周辺に移ってきており、コウメバチソウやオヤマリンドウも咲き始めています。

今朝も、快晴で気持ちの良い朝を迎えました。真砂岳稜線からの日の出の下、カヤクグリの美しい囀りを聞き、鏡のようなミクリガ池の湖面や可憐な高山植物の花々を楽しんできました。

今朝の雄山頂上遠望(日の出前)

真砂岳稜線からの日の出(直前)

日の出!さわやかな1日の始まり。

美しい声でさえずる小鳥。

チングルマの満開個所(慰霊塔の周辺)

チングルマの花の散った後。(日を浴びて光る果穂)

今が見頃、コウメバチソウ。(加賀藩の前田のお殿様の家紋デザイン)

ミソガワソウ。ちょっと、終わりがけの花。

セリ科の植物が食草のキアゲハ幼虫。

美しい景色が湖面に映るミクリガ池

「立山の歴史を探る」が開催されました!

8月2日(土)立山自然保護センターにて、立山博物館の学芸課長の森山氏と主任専門員の吉野氏を招いて

「立山の歴史を探る」と題した講演会を開催しました。

立山の奥深い歴史や古来から伝承されている立山信仰などのお話をわかりやすく、面白楽しくご講演頂きました。

講師先生のお二人、三十名を超える参加者の皆様、どうもありがとうございました。

立山やミクリガ池の変異や歴史などについても、現地にて説明していただきました。

室堂平の慰霊塔についても、その設置の経緯や寄進者の説明も受けました。

 

次回は、立山黒部ジオパーク協会との連携事業として9月6日(土)「立山の空」・9月27日(土)「立山山上の石仏たち」と題した

観察会が開催されます。どうぞ、お気軽にご参加くださいませ。