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立山自然保護センターブログ

夕陽に赤く染まる立山

9月13日(土)は、強風を伴う雨か霧の悪天候の

一日でしたが、夕方の一時だけ雨が上がり、美しい

夕焼けで、立山が赤く染まっていました。

室堂周辺では、まだまだ、紅葉が始まったばかり

ですが、今の時間だけは、見渡す限り燃えるような

赤色に染まっていました。

今日の夕日は、西側の空だけに染まっていました。

夕陽に染まる雲と暗闇に染まる雲の対比が美しかったです。

赤く染まる立山三峰

立山三峰と浄土山。山々が全て赤く染まっています。

 

時間が経つと、部分的に夕陽が当たってきました。

大日岳の方角は、雲海に飲み込まれてきました。

立山室堂の紅葉情報

今日(9/13(土))から、9月の3連休が始まりますが、

立山室堂はあいにくの曇天&小雨模様となっていま

す。

今朝は、とりあえず、雨が激しくなる前にと、出勤

前に室堂平の紅葉の風景写真を撮ってきました。

標高2,450mの室堂平では、大半のイワイチョウの

葉が、いわゆる“草もみじ”の黄葉に代わってきてい

ます。また、チングルマの葉も一部、紅葉をし始め

ています。一番、艶やかな紅葉となるナナカマド類

は、“まだまだこれから”の状態となっています。

なお、例年の室堂平での紅葉などの見ごろは、

・見ごろ:『9月下旬から10月上旬頃』

・色あせ:『10月中旬~』

・初雪:『9月下旬から10月中旬頃』

となっています。

※今年はやや早めかも?個人的な推測ですが・・。

詳細な紅葉状況は、当センターHPからの

『室堂平ライブカメラ』や

『立山黒部アルペンルート最新紅葉情報』を

参考にしてください。

今日も、たくさんの登山者が、雄山を目指していました。

室堂ターミナル前の園地の今朝の様子です。

チングルマの“燃えるような”紅葉はこれからです。

イワイチョウの黄葉。昨日の雨で、沢水が増えていました。

ミクリガ池温泉への散策道。ハイマツの緑と草本の黄葉のい対比がキレイでした。

一部のワレモコウの葉も紅くなってきていました。

慰霊塔横のイワイチョウとチングルマの群落。見ごろは、 チングルマの紅葉が始まってから!

室堂平から奥大日岳方向を望む。

昨日の雨で、凹地に水たまりができていました。

紅葉は、これからが楽しみです!

今朝のミクリガ池です。

水深15mのミクリガ池の神秘的な蒼色を見に来てください。

 

立山室堂の明星

昨日9/8(月)未明に楽しみにしていました皆既月食は、室堂では

雨天につき観察することはできませんでした。

その代わりにと言っては、ちょっと寂しいのですが、今朝方に

ちょっと早起きしまして、明けの明星などを写真に撮ってきました。

とりあえず、前日9/8のPM9:00に撮影した月です。

浄土山の上空には、オリオンザが輝いていました

立山連峰の夜景。富士の折立の頂上に金星が上ってきました。

真砂岳から富士ノ折立にかけての夜景

浄土山とオリオン座を組み合わせてみました。

そろそろ、日の出が近くなってきたので、稜線が白み始めてきました。

日の出直前の今朝の月です。今日もいい天気になりそうです。

立山室堂のクマたち

7月中旬頃から立山周辺ではクマの目撃情報がたくさん寄せられています。

もちろん、中部山岳国立公園内であって、クマ等を保護するための鳥獣保

護区(クマのコア生息地)内での目撃であるので“当たり前”といったら

“当たり前”なことなのですが・・・。

問題は、人とクマとの接触頻度と接近距離にあります。

立山室堂での目撃情報が、例年10件ほどなのですが、令和7年度は既に

30件以上に及び、しかも、登山道上にまで出没し、人との距離が数m

(ひどい場合は、1mすぐ隣を通り過ぎていったとか!)にまでニアミスし

ている状態が報告されています。

ただ、立山室堂のクマたちは、人間に興味を示さなく、数十人の登山者が

熊鈴を鳴らしながら歩いていても、平然と人の列に割り込んで登山道を横断

していくこともあったようです。

(8月14日の全国報道された“ミクリガ池遊泳熊”も数百人もの観光客等が集

まっている広場の脇をすり抜けて通っていったそうです。)

私個人としましても、室堂近辺で何回か出没熊を観察しましたが、

『人を全く恐れない。自分が採餌行動に夢中になっていれば、その行先

方向に何百人の人間がいても全く気にしないで突き進んでくる。』

という行動パターンが共通しているように感じらています。

そのため、現在は、県(自然保護センター)、山岳警備隊、環境省、立山

町が協力して、登山道や散策道に近づいてくるクマに対し、目撃情報があれ

ば現地に急行し、人とクマが“接触”しないように、人に対しての『臨時的な

通行規制や避難誘導』や人に近づいてくるクマの『監視』を行っています。

また、クマの目撃集中する雷鳥平と室堂及び一の越を連絡する登山道の

一時閉鎖を行っています。

(当センターHP 9月7日「お知らせ」のとおりです。)

立山周辺のクマたちは、例年でしたら、9月末頃には越冬前の貴重な餌場

となる山地・丘陵帯のドングリ林に移動していきます。今しばらく、立山

室堂にいらっしゃる観光客・登山者の皆様には、

①クマに人間の食べ物を覚えさせない(お菓子包装紙や生ごみを捨てない、

テント場での食料のにおい漏れ対策や保管管理の徹底など)

②クマ出没ルートに近づかない、夜間、朝夕での野外活動の自粛。

③室堂では、熊鈴やラジオではクマは逃げてくれないので、人間が先に

クマを見つけて、距離を詰めないで立ち止まるか、引き返せるよう、

『ここでは、必ず、熊が出没する!』と警戒し、周辺の気配に気をつけ

ながら歩くこと。

など、人とクマの接触をさけるよう、注意をお願いいたします。

A R7,8,15(ミドリガ池近くの山腹)推定ですが、前日にミクリガ池で泳いだクマと同一か?

B R7,8,25(室堂山登山道入り口) 室堂ターミナル展望台などから目撃され、地元テレビ等で放送されたクマ

B R7,8,25(室堂山登山道入り口) 草付地に座り、しきりに草本類の種穂を採餌していた。

B R7,8,25(室堂山登山道入り口) 結構、体格の良い成獣でした。

B R7,8,25(室堂山登山道入り口) 人を気にせず常に採餌しながら移動していました。

B R7,8,25(室堂山登山道入り口) クマの進行方向を予測し、登山道を臨時閉鎖して人とクマの接触を避けました。

C R7,8,30(血の池下部の山腹斜面) このクマも草本類の種穂をしきりに採餌しながら移動していました。

D R7,9,7(一の越への途中、祓堂)  人を全く気にしない、体格の良いいクマでした。

D R7,9,7(一の越への途中、祓堂)このクマもしきりに草本類の種穂を採餌していました。

D R7,9,7(一の越への途中、祓堂) 谷を挟んで約150mの位置

D R7,9,7(一の越への途中、祓堂) 雄山の登山者約100名が一時通行規制で避難している横で採餌していました。

E R7,9,7(祓堂の浄土沢側)上記の成獣とは別の若いクマ 

 

立山室堂の夕日Ⅲ

9月6日(土)、あまりの夕焼けの美しさに我慢ができず、晩酌

の食卓を抜け出し、急いで写真を撮ってきました。

室堂の夕日は、平野地より高い標高での澄み切った大気から

夕陽に染まりやすい雲海に沈んでいくことが多いので、平地で

見る夕日より、色鮮やかで鮮明であるようです。

今度は、夕焼けが終わった後、PM8時頃から出直して、星空の

観察を行いました。月は満月に近く、見える星数も少なかったの

ですが、月明りで浮かび上がる山々や湖がとても妖艶で美しかっ

たです。

夕陽に染まる立山連峰

夕陽が沈みきる直前です。

夕陽が沈み切った直後です。

太陽柱(サンピラー)と夕焼けに染まる飛行機雲

日没後の夕方と夜の間の時間

日没後の立山連峰

月明りの浄土山

ミクリガ池の夜