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立山自然保護センターブログ

R8年4月17日 立山室堂ライチョウ目撃情報

連日、立山室堂にたくさんのお客さんがいらっしゃ

っています。一面銀世界の雄大な立山の山岳風景と、

世界的にも有名な「雪の大谷」が、一番の見所です

が、「まっ白なかわいい“ライチョウ”に会いたい!」

というお客様もたくさん来所されています。

当センターの「立山ライチョウ見守りネット」でも

最新の目撃位置情報を公開していますが、昨日

(4/17)は、126名の方から数か所での目撃情報が

ありました。その内、自分で確認してきた2か所で

の雷鳥3羽を写真にてご紹介させていただきます。

最近、カヤクグリのほか、山地帯のシジュウカラ、

ヤマガラ、キクイタダキ(一番最後の写真)の目撃

情報も寄せられていますが、室堂も暖かいのでしょ

うか?

えんま台(雄山側の山崎カール案内看板近くのハイマツ林)にて。オス1羽

上記写真と同じ場所・個体。日中は樹下でウトウトと目を閉じていたり、周辺の木の芽を食べたり・・・。

エンマ台~雷鳥荘の中間地点(血の池横の冬道横ハイマツ林)メス1羽

上記写真と同じ場所・個体。白くて、丸くて、フワフワ。可愛すぎます!

上記メスと同場所。今年のつがいになるかも?時折、羽を広げて、ディスプレイ(求愛行動)の練習をしていました。

上記と同じ場所・個体のオス。赤と青の個体識別の足環がつけっれており、一部愛好者の方から、「アカオくん」と名付けられています。2018年に足環がつけらっれたので、最低でも8歳以上の個体です。

 

上記オス・メスと同場所で撮影投稿されたキクイタダキ。日本で最小の鳥ですが、姿も羽根色もトップ級のアイドルです。※お客様(きのこよさん)からの投稿写真。 

今朝のライチョウたち

今朝(4月16日)の星空観察のあと、一休みしまし

たが、朝食時間まで少し時間が余っています。

外は夜明け前から引き続き晴天で明るく、気温は

0℃。

ということで、本日のお客様にお伝えするライチョ

ウ情報を得るため、みくりが池1周の散策調査を

行ってきました。

昨日と同じ室堂山荘近くのハイマツ林の場所でオス

を1匹確認。みくりが池温泉周辺でオスを2匹確

認することができました。

ライチョウをよく見かける場所は、昨年と同じ場所

のようで、優良チェックポイントは、7~8箇所あ

ります。当センターにいらっしゃれれば、お伝えし

ますので、是非とも散策前にお立ち寄りください。

※ライチョウの周りには、たくさんの人が集まって

いますので、それを目印にしてすぐに見つけるこ

とができますが・・。

今日見たオスたちは、日に日に黒羽が混じり始めて

きているようです。お客様からは、オス&メスのツ

ガイ情報も入ってきていますので、繁殖期も近いよ

うです。

今朝の雄山山頂。

ライチョウの盲腸糞。雷鳥の盲腸内に細菌が共生していて、食物繊維を分解しているそうです。

ライチョウの足跡。足指は前に3本、後ろに1本です。

室堂山荘近くのオス。灰色の羽根がフワフワと抜け替わろうとしていました。

みくりが池温泉近くのオス。たくさんの人が集まっていました。

みくりが池温泉下、地獄谷分岐点のオス。頭が黒くなってきていました。

かがやく真砂岳の稜線の雲。もう少しで日の出です。

今朝の日の出。AM6:16分

富山平野の雲海の上に浮かんで見える、天狗平の立山高原ホテル。

 

ライチョウと氷の世界

4月12日今朝(5時30分)の気温は-6℃。快晴での

放射冷却で、もっと冷え込むかと思いましたが・・。

さすがに、前日は平野部で軒並み20℃以上の陽気と

なっており、室堂もちょっとだけ(4~5℃ぐらい?)

暖かくなっているみたいです。

それでもまだまだ、室堂は氷点下の世界であり、美し

い氷雪の風景が拡がっていました。

今朝は、みくりが池温泉近くでは、冬羽に少し夏羽の

黒点模様が出始めたライチョウ(オス)に合うことが

できました。

室堂でも、春は確実に近づいてきているようです。

アルペンルートやバスターミナルの除雪も完了してお

り、営業開始は4月15日です。

みなさんお待ちしています!

今年もよろしく。みくりが池温泉近くでのライチョウ(オス)

冬羽(白)に、頭の方からちょっとだけ夏羽(黒)が出始めていました。

凍り付く樹々と奥大日岳

ハイマツもすっかりと凍り付いていました。

日の出直前の立山&浄土山 ※左の建物は室堂山荘

凍り付いている浄土山の山頂

今朝の雄山頂上

全面氷結中のみくりが池

室堂での今朝の日の出は、6時22分でした。

凍り付いている剱岳

今朝の大日岳~奥大日岳の遠望

室堂の謎 秋のライチョウの居場所はどこ?

最近、よく受付窓口にて、

「秋はライチョウを見つけにくいんですか?」

とお客さんに聞かれます。実際、9月半ば頃から

「ライチョウ目撃情報」が1/3程度まで減少して

います。実際、私個人も、9月に入ってからの朝

の散策時において、“一羽も見かけない”という日

が何日もあります。

元々、6月末からナワバリを解消し“自由行動”

をしているオス(又はオスグループ)は、室堂平

一帯ではほとんど見かけることはありません。

(毎朝、『グァーグァー』という鳴き声が聞こえ

るので、オス達もご近所で暮らしているみたいな

のですが・・・。)

問題は、あれほど登山道近くなどで育雛していた

母子グループがどこに行ったか?ということです。

「富山雷鳥研究会」の調査によると、

「雛が幼鳥に成長すると、母子たちは平坦地から、

餌や身を隠すものが多い谷筋に移動する。」

とのことで、どうやら、人間が見つけることがで

きないだけで、オス達同様に、近くに棲んでいる

ようです。実際、9月の「富山雷鳥研究会」の調

査にて、これまで数週間ほど目撃報告がなかった

「血の池」上部のハイマツ下に母子グループが居た

との報告事例もあり、やはり『見つけることができ

なかっただけなのか・・。』と納得するに至ってい

ます。

最近のお客様からの目撃情報(個体数報告)などか

ら、現在、複数の母子グループが合併して小集団化

が進んでいることが推測されます。

以下、ここ3週間の目撃状況を写真でピックアップ

しましたのでご覧ください。

※3枚目以降は、お客様から「雷鳥見守りネット」

に投稿していただいた写真を使用しています。

R7,10,6室堂平園地内 若鳥(2家族:5羽)

R7,10,6室堂平園地内 若鳥(2家族:5羽)

R7,10,6ターミナル前広場上部 メス1、若鳥2(1家族:3羽)

R7,10,1ホテル立山前園地 メス1、若鳥3(1家族:4羽)

R7,9,26ミドリガ池園地 メス1,若鳥2(1家族:3羽)

R7,9,25血の池 メス1、若鳥2(1家族:3羽)

R7,9,21 一ノ越祓堂手前 メス1、若鳥2(1家族:3羽)

R7,9,21園地広場 メス1、若鳥3(1家族:4羽)

 

ライチョウ(秋羽)の性別判定について

ここ数日、悪天候が続いていながらも、クマの目撃

情報が頻繁に入り、毎日のようにクマ警戒監視出動

をしていました。

(ブログ更新できなくてすみませんでした・・。)

昨日から“シルバーウィーク”に突入しましたが、

今日の室堂平は、すっきりしないお天気模様となっ

ています。ちょうど今、室内事務の時間を作ること

ができたので、最近、困っている“ライチョウの秋

羽”問題を整理することとしました。

ライチョウは、冬羽、夏羽、秋羽と年に三回、換羽

するのですが、9月頃からの秋羽の時期(オス:7月

中旬~、メス8月下旬~)になると、オスとメスの

区別が専門家でも難しく、離れた距離での観察では、

もはや“判別不能のカオス状態”となっています。ま

た、今まで小さかった『雛鳥』たちも、9月に入る

と、親鳥よりやや小さい『幼鳥』に成長してくるの

で、益々、混乱してきています。

秋の今頃のライチョウ観察ポイントは、

①繁殖期に顕著であったオスの肉冠(目の上の赤い

突起)は目立たなくなっているので、判別ポイント

としない。

②メスの夏羽(黄褐色の“キジ模様”)の名残りが、

腹に残っているので、腹側面を重点的に観察する。

③若鳥は、9月頃までは親鳥より“やや小さい”大き

さですので、親鳥などとの大きさの比較でわかりま

す。(8月頃までは、背中の模様などでわかります

が、慣れていないと難しいです。)なお、10月中

旬頃からは、親鳥と全く大きさが同じになりますの

で、もはや、“雰囲気”?で判断しています。

当センター窓口で、お客様に提示しています秋羽性別判別資料です。

以下、当センターの『ライチョウ見守りネット』に

投稿していただいたお客様からの過去の写真を活用

させていただいて、性別対比いたしますので、参考

にしてください。

メス①(R7,9,4)まだ、夏羽の“まだら模様”が多く残った個体。

メス②(R7,9,9)秋羽に換羽し終わったメス。※お腹に“まだら模様(キジ模様)”が残っています!

メス③(R7,9,15)この個体も、しっかりと腹側面にまだら模様が残っています。

メス④(R6,9,23)9月下旬ですが、この個体には胸と腹側面に夏羽の模様が残っています。

オス⑤(R7,9,18)黒褐色の秋羽に換羽したオス

オス⑥(R6,9,15)風切り羽の先だけが白く目立ちます。

オス⑦(R6,9,21)赤い肉冠が目立ちませんが、この個体もオスです。

オス⑧(R6,9,23)オスです。肉冠も目立ちません。

幼鳥⑨(R7,8,10)8月中旬でしたら、まだ、大きさや模様で親鳥と判別しやすい頃の写真です。

幼鳥⑩(R7,9,18)9月中旬になりますと、幼鳥から若鳥に近くなってきます。

幼鳥⑪(R5,9,23)幼鳥の頃も、意外と肉冠がはっきりとしています。※背中の黒羽の規則的な点在が幼鳥の特徴か?

若鳥⑫(R2,10,15)家族グループが合流し集団化した中の若鳥たち(幼鳥から若鳥に成長した状況。一部、親鳥が、混じっています!)