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立山自然保護センターブログ

立山室堂の野鳥たち

今朝の散歩では、ライチョウの親子のほか、ホシガラ

ス、ウソ、カヤクグリ、イワヒバリなどを観察するこ

とができました。春から写真を撮っていた鳥たちも含

めて、室堂平の野鳥たちを紹介します。

ライチョウ(母鳥)R7,8,16

イワイチョウの湿地帯にてエサをついばんでいました。R7,8,16

雛鳥もすっかり幼鳥の大きさに成長しています。R7,8,16

よ~く見ると、肉冠(赤いアイライン)がはっきりとしてきています!R7,8,16

ホシガラス!なんかカッコイイですね。R7,8,16

仁王立ちで、こっちを見ていました。R7,8,16

ホシガラスの後頭部アップ R7,8,16

ウソ。草の実をたくさん食べていました。R7,8,16

イワヒバリ。春の写真です。R7,5,24

カヤクグリ。R7,6,2 ※間違っていたらごめんなさい。

ミソサザイ。室堂平では珍しい鳥です。 ※以前のブログでカヤクグリと間違っていました。すみません。R7,8,2

ライチョウ雛の天敵のチョウゲンボウ。2匹(オスとメス?)が室堂平の上空を飛んでいました。R7,8,15

R7,8,14ライチョウ情報

今朝は、曇空ながら、久しぶりに室堂山に登ってきました。

お目当てのオコジョ君には出会えませんでしたが、登山道入り口で

ライチョウの親子(母1、子1)に出会うことができました。

7月上旬に孵化した個体と想定されますが、雛鳥から幼鳥へと約1か月

でここまで大きく成長できたのか・・・。と“感無量”でありました。

ただ、7月当初は近辺での親子が4~6匹の雛を連れ歩いていたことを

考えれば、1か月でもう、数匹の子を失ったのか・・・。と自然の厳し

さを思い知らされもしました。

お天気が悪いと肌寒い室堂平では、チングルマの花も大半が終わり、

イワイチョウの葉も黄色に変わりつつあります。また、ハクサントリ

カブトやオヤマリンドウなどの“秋の花”も咲き始めています。

 

母鳥も夏羽(茶褐色)から秋羽(暗褐色)に変わりつつあります。

“強くてやさしい”母鳥のツブラな瞳。

母鳥が守っている最後の子と・・。

推定で孵化後6週間程度の幼鳥。(雛鳥と呼ぶには大きすぎます!)

幼鳥の大きさも親鳥の70%ぐらいに成長しています!

大きさだけでなく羽毛の色も、母親に似てきています。

今、室堂平で目立ってきている秋の花「ハクサントリカブト」

美しい花には・・・・。

オヤマリンドウもたくさん咲いています。

イワイチョウの葉っぱも黄色くなってきました。

特集!ライチョウ雛たちの成長写真集!

室堂平で今年初めて、雛が確認されたのは令和7年7月4日でした。

以後、次々と立山周辺各地で親子ライチョウの目撃が報告されています。

(観察散策できる室堂平周辺では、推定で8家族ぐらいです。)

ちょうど、2~3週間経過した現時点にて、雛たちの成長ぶりをみなさんに

見ていただきたく、整理した写真をUPします!

みなさんも、かわいい雛達に会いに来てください。

(とりあえず、愛らしい親子の写真が、みなさんの癒しになればなによりです。)

7/4ミクリ台:今年初めて目撃されたのはこの親子達でした。

7/4ミクリ台:雛は6匹いました!

7/12ミクリ展望台下:お母さんの羽の下には6羽のヒナ達が!モコモコ状態です。

7/12ミクリ展望台下:お母さんの下から、次々と雛がでてきました!

7/12ミクリ展望台下:お母さんから、あんまり離れちゃだめよ!

7/12ミクリ展望台下:生後1週間程度の雛

7/12ミクリ展望台下:ピーピー鳴いて餌を食べていました。

7/12ミクリ展望台下:ヨチヨチ歩きながら、しっかりと障害物を乗り越えていきます。

7/14水乗出会:お母さんと一緒!

7/14水乗出会:一生懸命若葉をついばんでいます。

7/14水乗出会:チングルマとかわいい雛。

7/14水乗出会:草むらの中の雛

7/19室堂園地西:お母さんの下にはまだ雛がいます。

7/19室堂園地西:推定生後2週間。すっかり大きくなりました。

7/19天狗平:チングルマの花輪の中の母鳥。たくましくて、かわいいお母さん。

7/19天狗平:標高の低いこの場所での孵化がはやかったのか、大きく育っていました。

7/19天狗平:りりしい?雛。推定生後3週間ぐらい。風切羽根も大きくなっていました。

7/20室堂山山頂:お母さんの下に雛が5匹。保温されてかくまっています。

7/20室堂山頂上:お母さんのお腹の下から飛び出してきました。

7/20室堂山頂上:生後10日ぐらいか?足取りもしっかりとしてきています。

7/20室堂園地東:雛たちを見守り、天敵に警戒中の母鳥。

7/20室堂園地東:なんか、大きく育っていてうれしいです!

7/20室堂園地東:ライチョウらしくなってきました。

7/26別山頂上:ハイマツの中で隠れていた親子(雛5匹)

7/20別山頂上:標高が高い場所なのか、まだ、推定1週間程度の大きさの雛でした。

7/26別山頂上:ハイマツの新葉をついばんでいました。

7/26別山頂上:「ちょっと、勝手に写真撮らないでよ!」

7/26別山頂上:ハイマツの下は、上空から襲われにくくて安全。

7/26別山硯ケ池:「お母~さん、待ってー。」

7/26別山硯ケ池:「お母さんのお腹の下に隠れよっと。」雛は4匹いました。

室堂山散策&室堂平の開花情報

夏休み期間に突入し、室堂にもたくさんのお客さんがいらっしゃっています。

立山自然保護センターにも、室堂周辺の開花状況などの問合せが増えてきました。

今朝は、室堂平周辺や室堂山展望台を散策してきましたので、高山植物やライチョウの写真をUPします。

室堂山展望台途中でであったライチョウ(メス)

今朝(R7,7,26)の室堂平の様子(室堂山展望台の出発点付近)※チングルマお花畑満開です。

7月上旬に早く咲いたチングルマは、花びらが散って、花柱が伸びています。(稚児車の状態)

室堂山荘前のお花畑。

室堂山展望台登山道からの遠望。室堂平の雪は、すっかりと融けました。

 

登山道途中のチングルマのお花畑。後ろの山は奥大日岳と大日岳です。

登山道途中から振り返ると、剣岳が・・・。

途中で、数日前に見かけたメス単独のライチョウに会えました。

「クウゥー、クウゥー」と鳴いているのが、もの悲しかったです。

室堂山展望台からの展望。今日も360°見渡し良好でした。

立山カルデラ上部台地にある五色ケ原山荘。

 

室堂~室堂山展望台 散策路情報

令和7年7月20日、室堂山展望台までの散策路の雪解け状況等を見てきました。

4月からずっと、雪の斜面を登っていたコースもすっかりと雪が融け、室堂山荘前

の分岐点始点から室堂山展望台まで、全て夏道が出ており、雪の心配なく快適に散策

することができました。ただし、一部、石畳階段が荒廃し、浮石に乗らないよう注意

してください。

途中、チングルマやハクサンイチゲのお花畑の中にライチョウ(メス)がいました

が、早朝(AM5:00)から岩の上に登って「クウー、クウー」と鳴き続けていました。

(まるで、ヒナを探しているように・・・。下山時(AM6:30)も、岩の上でずっと

鳴き続けていました。今年は、繁殖に失敗したのでしょうか・・・?)

室堂山頂上の展望台手前では、今度は4匹の雛を抱えたメスに会いました。母鳥の

お腹の下で「ピィー、ピィー」と鳴きながら、時折、採餌に外に出てくる様子を観察

できましたが、とても幸せな気分に浸ることができました。

梅雨明け3日目の快晴で、展望台からは、槍ヶ岳から薬師岳、遠くは白山まで、

室堂からは見えない山々を眺望することができました。また、富山平野や富山湾

(氷見方向)の一部も良く見渡せました。

 

※以下の写真は、露光条件等の関係で、上山時と下山時の写真を混在しています。

今朝の出発時点での朝焼け。(別山方向)

室堂山荘横の室堂山展望台・浄土山への登山口。

登り始めは緩やか。徐々に階段が連続します。もう、展望台までは雪はありません。

上山・下山時もずっと、岩の上で鳴き続けていたライチョウ(メス)

途中、石畳階段が荒廃していますので、つまづき転倒、浮石に注意してください。

なだらかな丘になってきたら、もうちょっとで展望台です。

浄土山登山道との分岐点。展望台は、この先です。

展望台直前にいた、母親ライチョウ。このお腹の下に雛が4羽隠れていました。

母鳥から出てきた雛。(生後10日ぐらいか?)

展望台広場。休憩テーブルもたくさんあって、ゆっくりと休憩できます。

すばらしい北アルプスの展望。下部は立山カルデラ、台地は五色ケ原。

尖っている槍ヶ岳。眺望の良い日で幸運でした。