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立山自然保護センターブログ

立山(雄山)の登山情報(R7,8,9)

夏山登山の最盛期を迎え、今日からの3連休&お盆休暇の週に突入しました。

当センターにもたくさんの方から、雄山への登山情報の確認電話がありまし

たので、お天気が回復した今朝(R7,8,9(土))、出勤前に雄山までの登山

道状況等を確認してきました。多くの方が心配されている一ノ越までの雪渓

は、1か所(約40m)のみとなっており、斜面にはステップが切り込んであ

りました。(それでも、滑りやすいので、十分に気をつけてください。)

また、稜線に出ますと風が強く、想像以上に体感温度が下がりますので、

軽装登山の方はご注意してください!

山頂までの登山道の様子は、以下の写真のとおりです。

 

夜明け前(AM4:30)からの出発。

室堂山荘分岐点から10分ぐらいあるくと雪渓がまだ残っていました。ステップ切り取り有り!

雪渓は1か所だけ。あとは、一ノ越までは石畳の登山道

「祓堂」先の雪渓も消えていました。

美しい、剣岳方向の朝焼け雲

室堂平から祓堂付近までの登山道のようす

現在の室堂平の状況。(残雪はほとんど消えています。)※ターミナル、ミクリガ池・ミドリガ池ほか

一ノ越の公共トイレ(チップ制にご協力を!)

一ノ越からの長野県側の展望

一ノ越からの雄山山頂までの登山道。上りは赤マーキング、下りは黄マーキングの一方通行です。

雄山山頂までは、岩ガレバが続きます。

初秋の花「トウヤクリンドウ」が咲き始めました。

イワギキョウは、今が最盛期!

頂上を上り詰めたご褒美は、この景色です。

AM6:00から、宮司さんによる山頂での神事が行われていました。

雄山頂上からの剣岳の眺め。

 

クマ出没注意。剱沢方面を巡視してきました。

7月19日(土)に、雄山への登山道途中である一ノ越祓堂付近及び剱岳直下の剱沢付近でクマの目撃情報がありました。

とりあえず、物損・人身の事故は発生していませんが、7月21日(月)に剱沢方面の山小屋や野営場などの関係者の皆様への注意喚起協力及びを巡視パトロールを行ってきました。(室堂~雷鳥沢~剱御前~剱沢~別山~真砂岳~雷鳥沢~室堂)

クマに対しては、①クマが居ることを前提に注意を怠たらない。②安全な距離を保って近づかない。③生ごみは持ち帰る。④野営の場合は、テントの外に食料を置かない。などの対策が重要です。

今回の巡視パトロールで、クマを目視確認することはできませんでしたが、関係者の皆様からの聞き取りでは、「居付きのクマでは無さそうであるが、エサ場への移動中のクマもしばらくは見かけることが続くので十分に注意が必要。」とのことでした。

一ノ越祓堂付近のクマも「北方面に移動していった。」とのことで、ご山行の際は、最新のクマ情報の入手にてご計画を立ててください。

各小屋などで、注意喚起しています!

剱御前への雷鳥坂の様子。雪渓も融けてほとんどが夏道となっています。

雷鳥沢野営場の遠望

剱御前小屋前の公衆トイレ(チップ制)

剱御前からの剱岳

剱御前小屋から剱山荘への雪渓状態

剱山荘までの雪渓トラバースは、滑落などに十分に注意してください。

剱山荘と剱岳

剱沢野営場の遠望

剱沢を上り詰めて。別山・剱御前小屋の分岐点

剱沢と剣岳

別山頂上への取り付け地

別山頂上と立山

別山下の硯ケ池

別山から真砂岳への下り尾根

真砂岳頂上への上り

真砂岳頂上

真砂岳からの「大走り」ガレ場・浮石に注意!

大走り(中腹地)

大走りの終点(雷鳥沢野営場手前)

 

 

室堂~天狗平 散策路が開通されました。

これまで、積雪により通行止めとなっていました※室堂~天狗平の散策路が令和7年7月16日に開通となりました。

この散策路は、チングルマのお花畑で有名で、隠れたお花の名所となっています。

また、標高差(2,450m⇔2,309m)や積雪量(雪解け時期)の違いにより、比較的に長い期間、「可憐なチングルマ」に会えるコースとなっています。

※一部では、「チングルマロード」とか「チングルマ街道」と呼んでいる方も

いらっしゃるようです。

ということで、令和7年7月19日の“朝の散歩”にて巡回してきましたので、チングルマなどの開花状況を下記の写真のとおり公開いたします。

 

「ホテル立山」横の散策路起点から100m下がった場所。階段などが整備されています。

途中には、休憩ベンチなどもたくさん整備されています。

通行止めの原因となっていた渓流の雪渓も融けて安全に通行できるようになりました。

※下り方向右手の地獄谷方向には進まないでください!

渓流の橋を渡った先には、大転石が!ちょうど、開通前の7月15日に落ちてきた石とか・・・。

この散策路のもう一つの楽しみは、室堂からは見えづらい剱岳が見えることです。

湿原のワタスゲは、すっかり花から果穂に代わっています。

“咲きたて”のチングルマ。これからも、まだまだ楽しめそうです。

雪解けの時期が違うので、これからもたくさんの花が咲き続きそうです。

ササの花。数十年に一度、開花し枯れるとのこと。

気持ちの良いお花畑散策路。“チングルマ街道”と呼んでいいかも?

チングルマのお花畑と大日岳。

 

天狗平から出発点の室堂方面を振り返る。

天狗平には、まだまだたくさんのチングルマの花のつぼみが多いです。これからも楽しめそうです。

天狗平のアルペンロード&天狗平山荘/立山高原ホテルの近く。

雄山・大汝山に登ってきました。

7月13日早朝、快晴でしたので出勤前の時間を利用して立山(雄山・大汝山)に

登ってきました。

室堂平から一ノ越まで続いていた雪渓もだいぶん融けてきましたが、現時点では

夏道の登山道が7割、雪渓が3割という感じでした。(雪渓の歩行が不安な方は、

軽アイゼン&ストックの携帯があれば安心です。)

早朝の室堂平。遊歩道にはもう雪がありません。

室堂平(バスターミナル/自然保護センター、ミクリガ池、室堂山荘ほか)の積雪状況

室堂山荘から一ノ越までの登山道。沢ごとに雪渓が残っています。(5箇所ほど)

一ノ越の有料公共トイレ(チップ100円、ご協力お願いします。)

雄山神社社務所から本社頂上。早朝からたくさんの登山者が訪れていました。

雄山から大汝山方向の稜線。ガレ場なので、転落、落石に注意。

大汝山の山頂。

大汝山休憩所と剣岳

一ノ越からの稜線では、もう雪はありませんが、一歩一歩、登山道の浮石に気をつけながら慎重に歩く必要がありました。

稜線からは、遠くに富士山も遠望でき、イワツメクサやミヤマキンバイの花々に励まされながら、十分に“夏山気分“”を堪能することができました。

2025立山室堂 夏山開山!

みくりが池に映る立山三山と浄土山

7月に入り室堂周辺の積雪もすっかり融けて、夏山の風景となってきました。
立山自然保護センターから、みくりが池周辺の散策コースの写真をご覧ください。
(写真は、令和7年6月28日の撮影のものです。)
みくりが池の氷も大部分が融けて、池面に立山三山と浄土山を映しこんでいる景色は、
まさしく“天空の楽園”のようです。

みくりが池

コバイケイソウと剱岳

ミドリガ池に映る立山三山

コバイケイソウと立山三山

室堂平のお花畑と立山三山

室堂平のお花畑(チングルマ、コイワカガミほか)