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立山自然保護センターブログ

ハイマツ&ハッコウダゴヨウ&キタゴヨウ

今朝の富山市内は☁。風🍐。
年末整理で今年の話題からです。
たしか福島の方でしたが、秋に当センターに来られて
弥陀ヶ原のマツはハイマツと違うように見えますが?
との質問でした。
なかなか、観察されているなーと感心しました。
一応は、ハイマツと…雑種でハッコウダゴヨウと・・・”(-“”-)”
すぐに単語が出てきませんでした。
———————————–
一般に種子の翼のないのがハイマツ。幹は伏条。
ハッコウダゴヨウは種子に短い翼がある。幹は斜上。
キタゴヨウは種子に長い翼があること。高木。
などで区別するのですが・・・・。
↓ハイマツ

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↓ハッコウダゴヨウ

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しぶとく春まで球果が残っています。

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アルペンルート沿いのキタゴヨウ↓ とみていたのですが、ヒメコマツ(ゴヨウマツ)
かも・・・アルペンルートには両方生育しているようです。
しかも、ハッコウダゴヨウとキタゴヨウは種子の翼だけでは区別できないとの研究
成果もあります。😱😱

「立山産ゴヨウマツ類の球果と種鱗の形態変異 佐藤卓 植物研究雑誌1993・68」

「ボケーとみてんじゃねえよ~(#^ω^)」といわれそうです。😱
byハイマツ仙人

クリスマスツリー

立山黒部アルペンルートも本日で今期終了です。
明日からは12月。
下界ではそろそろクリスマスの準備でしょうか。
立山ではクリスマスイベント予定はありませんが、
クリスマスツリーはあります。
11月26日の新聞報道
「とやまいろいろ図鑑155県中央植物園 神戸敏成」
によればヨーロッパではヨーロッパモミから入手しやすい
ドイツトウヒにかわったとありました。
Amazonではドイツトウヒ仕様・組み立て式で天然松ぼっくり付1.5mで4,380円となっています。😱
アルペンルートのクリスマスツリーはオオシラビソ(アオモリトドマツ)です。
こちらは、モミ属で球果は上向きです。

ちゅっと変わったツリーも。…
本邦初のブナ(たぶん)ツリーです。
LED照明はついていませんが、光のあたり具合で結構それらしく見えます。

クリスマスツリーにはお菓子をつるすらしいのですが、
アルペンルートのお菓子の代わりはナナカマド(ウラジロかな)の実です。
葉が落ちてもおそくまで残っています。
ちょっと不思議です。

オオシラビソの森にはニホンノウサギの足跡がよくみられます。

夜行性でなかなか見ることはできません。
2010年5月の立山山麓の記録からです。
一度白いウサギをみたいものです。

クリスマスケーキは、もちろんモンブランです。(^_-)-☆
モンブランのような☁です。”(-“”-)”
byハイマツ仙人

20181105ほかの記録から 秋から冬もの 一掃バーゲン 葉っぱの不思議

室堂は☁らしいです。
明日からの3連休は降雪に注意でしょうか。
在庫品も売れない割には底が見えてきました。😱
「葉っぱの不思議な力 鷲谷いづみ・文 埴沙萠・写真 山と渓谷社」
歯ではなく「葉の寿命」から要約です。
➀一般に条件の悪い場所で生きる植物の寿命は長い傾向。
➁葉をつくるために投資されたコストを上回る稼ぎをあげてはじめて葉をつくる意味がある。
➂ストレスの大きい環境の葉は稼ぎが投資を上回るには長い時間がかかる。
冬を越すには、落葉でいくか、常緑でいくか、損得勘定が大変です。

シラタマノキ

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ガンコウラン

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ハクサンシャクナゲ

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ミツバオウレン(バイカ)がつくかもしれません。”(-“”-)”

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イワカガミ(コ)がつくかもしれません。”(-“”-)”

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ゴゼンタチバナの仲間は常緑となっていますが、ちょっと常緑には見えません・・・
損得勘定といえば、やはり年金が心配です。昔の華やかな時代には、年金生活は夢のように思えたのですが。
氷河期を生き残ってきても人生100年の時代には、落葉でいくか、常緑でいくか、むつかしい選択です。😱
byハイマツ仙人

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20181112 山岳景観大観台~弥陀ヶ原 ダケカンバ落葉

今日の室堂の昼の気温は-0.3度。風🍐。
立山は自然のテーマパーク。この時期に雪がないとテーマが端境期。
・・・と思っていたらダケカンバの落葉が・・・・。
大観台からの称名滝とダケカンバ

立山カルデラのダケカンバです。

今日は、ダケカンバダケでした。”(-“”-)”
byハイマツ仙人

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20181105 アキグミ ブナ ナナカマド

今日の室堂は☁/☀。風🍐。
常願寺川のアキグミ調査です。
「とやま植物物語 鳴橋直弘編著 太田道人  株式会社シー・エー・ピー」
によれば
富山県はアキグミの日本最大の産地。
夏の乾燥にもつよい。
赤い実はジャム、ゼリー、ドレッシング、グミ酒になる。
ツグミ、ムクドリ、カラスが食べる。
アキグミが繁殖するのは、急流河川が荒廃地を作り出しているから。
・・・・・急流河川のお陰・・・・・
今日は、だべ頃でした。(^^♪
もう少し種が小さと言うことがないのですが・・・・

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ブナもすっかり冬仕様でした。

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「とやま植物誌 長井眞隆  株式会社シー・エー・ピー」
※眞の字は表現できませんので当て字としました”(-“”-)”
によれば、立山駅あたりがナンキンナナカマド、つづいてナナカマド、美松坂からはウラジロナナカマド
室堂平あたりからはタカネナナカマド。多少重なるところもある。
・・・・・・・・・とありますが
なかなかすぐには判断できません。
タカネナナカマドは😋らしいのですが。ナナカマドはシブイだけの気がします。
今年は、豊作ですが、なかなか鳥が食べにきてくれません。
せっかくのご馳走ですが、ちょっと心配になります。
byハイマツ仙人