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立山自然保護センターブログ

室堂平の夜空

8月8日(金)の夜半、ほぼほぼ満月(月齢14.3)の月明りに誘われて、

室堂平の星空を眺めました。

浄土山手前の室堂山の上空に月が上っていましたが、周辺の山々を照ら

してとても幻想的な風景となっていました。

星空の写真は、初めての素人でして、B(バルブ)モードでの短時間露出

撮影を試みてみましたが、意外にも山脈がくっきりと浮かび上がって不思議

な写真を撮影することができました。

(次は、新月に撮影チャレンジかな?)

山々を明るく照らしていた、室堂山上空の月

奥大日岳上空に北斗七星が上っていました。

剱御前から真砂岳の山々の夜景(W形状の星座はカシオペア座)

雄山、大汝山、富士ノ下立の夜景

8月3日、今朝の室堂平のようす。

8月に入っても、室堂平の最高気温は20度ぐらいで、とても過ごしやすい日々が続いています。

近日のトピックスとしては、昨日から、オコジョの目撃例報告が激増(全く異なる箇所で5箇所ほど!今まで、週に1件ぐらいの目撃だったのに…!)しています。また、ライチョウの親子もたくさん目撃されており、室堂平ではライチョウを高確率で観察することができます。

室堂平でのチングルマの満開個所は、雪解けが遅かった慰霊塔周辺に移ってきており、コウメバチソウやオヤマリンドウも咲き始めています。

今朝も、快晴で気持ちの良い朝を迎えました。真砂岳稜線からの日の出の下、カヤクグリの美しい囀りを聞き、鏡のようなミクリガ池の湖面や可憐な高山植物の花々を楽しんできました。

今朝の雄山頂上遠望(日の出前)

真砂岳稜線からの日の出(直前)

日の出!さわやかな1日の始まり。

美しい声でさえずる小鳥。※ミソサザイでした。

チングルマの満開個所(慰霊塔の周辺)

チングルマの花の散った後。(日を浴びて光る果穂)

今が見頃、コウメバチソウ。(加賀藩の前田のお殿様の家紋デザイン)

ミソガワソウ。ちょっと、終わりがけの花。

セリ科の植物が食草のキアゲハ幼虫。

美しい景色が湖面に映るミクリガ池

「立山の歴史を探る」が開催されました!

8月2日(土)立山自然保護センターにて、立山博物館の学芸課長の森山氏と主任専門員の吉野氏を招いて

「立山の歴史を探る」と題した講演会を開催しました。

立山の奥深い歴史や古来から伝承されている立山信仰などのお話をわかりやすく、面白楽しくご講演頂きました。

講師先生のお二人、三十名を超える参加者の皆様、どうもありがとうございました。

立山やミクリガ池の変異や歴史などについても、現地にて説明していただきました。

室堂平の慰霊塔についても、その設置の経緯や寄進者の説明も受けました。

 

次回は、立山黒部ジオパーク協会との連携事業として9月6日(土)「立山の空」・9月27日(土)「立山山上の石仏たち」と題した

観察会が開催されます。どうぞ、お気軽にご参加くださいませ。

室堂山散策&室堂平の開花情報

夏休み期間に突入し、室堂にもたくさんのお客さんがいらっしゃっています。

立山自然保護センターにも、室堂周辺の開花状況などの問合せが増えてきました。

今朝は、室堂平周辺や室堂山展望台を散策してきましたので、高山植物やライチョウの写真をUPします。

室堂山展望台途中でであったライチョウ(メス)

今朝(R7,7,26)の室堂平の様子(室堂山展望台の出発点付近)※チングルマお花畑満開です。

7月上旬に早く咲いたチングルマは、花びらが散って、花柱が伸びています。(稚児車の状態)

室堂山荘前のお花畑。

室堂山展望台登山道からの遠望。室堂平の雪は、すっかりと融けました。

 

登山道途中のチングルマのお花畑。後ろの山は奥大日岳と大日岳です。

登山道途中から振り返ると、剣岳が・・・。

途中で、数日前に見かけたメス単独のライチョウに会えました。

「クウゥー、クウゥー」と鳴いているのが、もの悲しかったです。

室堂山展望台からの展望。今日も360°見渡し良好でした。

立山カルデラ上部台地にある五色ケ原山荘。

 

クマ出没注意。剱沢方面を巡視してきました。

7月19日(土)に、雄山への登山道途中である一ノ越祓堂付近及び剱岳直下の剱沢付近でクマの目撃情報がありました。

とりあえず、物損・人身の事故は発生していませんが、7月21日(月)に剱沢方面の山小屋や野営場などの関係者の皆様への注意喚起協力及びを巡視パトロールを行ってきました。(室堂~雷鳥沢~剱御前~剱沢~別山~真砂岳~雷鳥沢~室堂)

クマに対しては、①クマが居ることを前提に注意を怠たらない。②安全な距離を保って近づかない。③生ごみは持ち帰る。④野営の場合は、テントの外に食料を置かない。などの対策が重要です。

今回の巡視パトロールで、クマを目視確認することはできませんでしたが、関係者の皆様からの聞き取りでは、「居付きのクマでは無さそうであるが、エサ場への移動中のクマもしばらくは見かけることが続くので十分に注意が必要。」とのことでした。

一ノ越祓堂付近のクマも「北方面に移動していった。」とのことで、ご山行の際は、最新のクマ情報の入手にてご計画を立ててください。

各小屋などで、注意喚起しています!

剱御前への雷鳥坂の様子。雪渓も融けてほとんどが夏道となっています。

雷鳥沢野営場の遠望

剱御前小屋前の公衆トイレ(チップ制)

剱御前からの剱岳

剱御前小屋から剱山荘への雪渓状態

剱山荘までの雪渓トラバースは、滑落などに十分に注意してください。

剱山荘と剱岳

剱沢野営場の遠望

剱沢を上り詰めて。別山・剱御前小屋の分岐点

剱沢と剣岳

別山頂上への取り付け地

別山頂上と立山

別山下の硯ケ池

別山から真砂岳への下り尾根

真砂岳頂上への上り

真砂岳頂上

真砂岳からの「大走り」ガレ場・浮石に注意!

大走り(中腹地)

大走りの終点(雷鳥沢野営場手前)