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立山自然保護センターブログ

立山黒部アルペンルート 紅葉情報(R7年10月3日)

先日、9月28日(雷鳥沢)、9月29(室堂平)の

紅葉情報をブログ掲載させていただきましたが、

今回は室堂より標高の低い立山黒部アルペンルー

ト沿いの紅葉状況を紹介させていただきます。

現在、9月末から急激に冷え込んできたためか、

紅葉が一段と美しくなってきています。また、

今夏は猛暑が続いたせいか、

『今年の紅葉は例年になく美しい!』

と、スタッフの中でも評判となっています。

立山での紅葉前線は、現在、標高1,600m近く

まで下りてきており、室堂(標高2,450m)から

天狗の鼻(標高2,100m)の一帯が“見頃のピー

ク”に達しているようです。

これから10月の中~下旬にかけて、交通機関など

で容易に垂直移動できる立山ならではの、

『標高の高い所で晩秋の紅葉を眺め、より標高

の低い場所で色鮮やかなピークを堪能する。』

といった、贅沢な紅葉ウオッチングを楽しむこと

ができます。みなさん、是非とも紅葉の美しい

立山にいらっしゃってください!

※以下の写真は、令和7年10月2日、10月3日に撮影したものです。

【標高2,400m国見】剣岳の遠望と奥大日岳の展望

【標高2,400m国見】紅葉の奥大日岳の展望

【標高2,300m天狗平】アルペンルート沿いを彩るミネカエデ(黄色)とウラジロナナカマド(赤色)

【標高2,300m天狗平】対岸(奥大日岳側)の紅葉展望

【標高2,100m天狗の鼻】標高1,900mの弥陀ヶ原台地の展望

【標高2,400m国見】天狗山(2,521m)の紅葉展望

【標高2,000mヒュッテ小屋跡地】針広混交林と紅葉の山

【標高2,000mヒュッテ跡地】紅葉の中を走るアルペンルート高原バス

【標高1,930m弥陀ヶ原】お薦め!時間があれば是非とも弥陀ヶ原の木道を散策してみてください!

【標高1,930m弥陀ヶ原】ナナカマドの紅葉が枯れた湿原のアクセントになっています。富山平野も遠望できます。

【標高1,930m弥陀ヶ原】弥陀ヶ原には、木道が整備されていますので、ゆっくりと散策できます。

【標高1,850m追分】松尾峠方面の展望。注意:松尾峠は、令和7年10月15日まで工事中にて通行止めです!

【標高1,850m追分】弘法方向の湿原地帯を通る木道。

【標高1,600弘法】現在の立山の紅葉最前線は、弘法あたり!これから、もっと紅葉します。

【標高1,600m弘法】弘法から弥陀ヶ原、国見岳の展望。山の上から紅葉が深まってきています。

 

 

立山(室堂平)の紅葉情報(令和7年9月28日)

前日のブログ(R7,9,28)で雷鳥沢の紅葉状況を照

会させていただきましたが、今回は、当センターに

一番お問合せが多い『室堂平での現在の紅葉状況』

をお伝えします。

今週も、熊監視対策やマスコミ対応などに追われる

日々が続いたのですが、昨日午後から、時間を作れ

たので、室堂平周辺の紅葉写真を撮ってきました。

これまで、タカネナナカマドなどの樹々の紅葉が

いまいちで、「今年の8~9月が暑すぎてこのまま茶

色で枯れてしまうのかな?」と心配していたのです

が、先週の初氷観測日(9/22)以降から急激に赤み

が増してきました。現時点ではまだ、景色全体では

ミネカエデなどの“黄葉”の方が強いのですが、

日に日にナナカマドなどの“紅葉”が目立つようにな

ってきているようです。

今後は、室堂平の紅葉(黄葉)は、10月上旬ごろま

で“見頃”が続くと予測されていますが、徐々に

『紅葉前線』が移動して“見頃”となるエリアは、

「弥陀ケ原」、「美女平」と標高が下がっていきま

す。

室堂平園地の紅葉状況(R7年9月28日撮影)※チングルマの葉も大半が赤く紅葉しています。

室堂ターミナル前散策路から立山三峰を望んで。(令和7年9月28日撮影)

室堂園地散策道から剱御前や別山を望んで。(令和7年9月28日撮影)

室堂山荘前の紅葉状況(令和7年9月28日撮影)

「チングルマ」すっかり緑色の葉が赤く紅葉しています。

室堂山荘横園地から立山三峰・浄土沢の紅葉を望む。(令和7年9月28日撮影)

浄土山の紅葉。(令和7年9月28日撮影)

浄土沢から雷鳥沢にかけての紅葉。(令和7年9月28日撮影)

赤く色づき始めたタカネナナカマド。※もっと赤くなります!

黄色に赤色が加わってきた浄土沢の紅葉(令和7年9月28日撮影)

一番早く紅葉している樹々(タカネナナカマド)(令和7年9月28日撮影)

ミクリガ池の湖畔はハイマツが主体ですが、草本類の秋枯れで“秋めいて”きました。(令和7年9月28日撮影)

紅葉の剱御前の後ろで、剱岳が白く輝いていました。(令和7年9月28日撮影)

 

 

立山(雷鳥沢)の紅葉情報(R7年9月26日)

先日(9月22日の朝)、室堂平でも初氷が確認さ

れ、朝晩が冷え込むようになってきました。

気候がやっと秋らしくなった室堂周辺では、ここ

数日で一気に紅葉(黄葉)が進み、劇的な山々の

色変わりに驚いています。

一昨日の写真で申し訳ありませんが、9月26日

(金)に熊出没対策で雷鳥沢まで出向いてきまし

たので、その時撮影した写真を公開させていただ

きます。

今年は、タカネナナカマドの赤色より、ミネカエ

デなどによるの黄色が目立つような気がします。

地表では、チングルマの紅葉やイワイチョウ

の黄葉、枯草がとても美しく、雷鳥沢での今現在

での“紅葉進捗率”は80%というところでしょう

か?(※個人的主観によります。)

紅葉は、10月上旬まで見頃と思われますが、荒天

が続けばあっという間に“冬景色”にかわりますの

でご注意ください。

地獄谷と奥大日岳(R7,9,26撮影)

立山三峰と浄土沢の紅葉状況(R7,9,26撮影)

雷鳥沢野営場から別山、真砂岳方向の紅葉(R7,9,26撮影)

雷鳥沢野営場から別山方向の紅葉(R7,9,26撮影)

雷鳥沢野営場から別山、剱御前方向の紅葉(R7,9,26撮影)

ミネカエデの黄葉(R7,9,26撮影)

ミネカエデやタカネナナカマドの広葉樹(R7,9,26撮影)

ミクリガ池に映る立山三峰(R7,9,26撮影)

 

立山室堂の明け方星空観察

9月27日(土)早朝、昨晩まで室堂平一帯に拡が

っていたガスが晴れ、美しい星々が輝いていまし

たので、明け方近くまで星空の撮影&観察を行い

ました。

今朝は、浄土山の上空にシリウスが上ってきてお

り、無数の星々なかで、際立って輝いていました。

また、明け方近く(AM4:00過ぎ頃)から、南東

の方角(真砂岳~別山の方向)で撮影していまし

たら、無数の細い閃光が映り込み、流れ星?かと

思って夢中になって撮影したのですが、詳しい方

に教えていただいたところによると、どうやら、

「スターリンクなどの衛星が反射して映り込んだ

のでは?」ということでした。

(流星クラスターでなくて残念!)

とにかく、毎回、立山室堂の星の美しさに心奪わ

られるばかりであります・・・。

AM3:47 雄山山頂の星空

AM4:25 明け方近い雄山頂上の星空

AM3:39 浄土山とシリウス

AM3:52 浄土山&シリウス ※星の数がすごいです!シリウス下のM41も上ってきました。

AM4:45 明け方近くの浄土山とシリウス ※大気が澄んでいると暗くても青空に写るんですね。

AM4:01 真砂岳上空の謎の無数の閃光1

AM4:05 真砂岳上空の謎の無数の閃光2

AM4:08 真砂岳上空の謎の無数の閃光3

AM:3:41 オリオン座の三つ星ベルトとオリオン大星雲

AM:4:42 明け方近くのオリオン座の三つ星ベルトとオリオン大星雲

AM3:52

AM3:45

 

 

立山室堂9月の星団観察

昨夜(9月21日)、一度、寝入ったのですが、ふと、

11時ごろに目覚めまして、外に出てみますと、室堂

平一帯には、雲一つない満天の星空が広がっていま

した。

ちょうど、新月に近く、月も上っていませんでした

ので、立山の峰々を背景に、白や青、赤、黄のカラ

フルな星の輝きを撮影観察することができました。

空気が澄みきった室堂の空では、信じられないくら

いの星々を観察することができますので、今回は、

『散開星団』を中心に撮影してみました。

立山方向(東)の空。富士の折立の上には、おうし座の『ヒアデス星団』が見られました。

ヒアデス星団の拡大。釣鐘星とも呼ばれ、一番下の明るい星が1等星のアルデバランだそうです。

同じおうし座のアルデバランの右上に、昴=『プレアデス星団(M45)』が輝いていました。

天の川には、色とりどりの無数の星団が見られました。

国見岳法方面(南)の空の星々。

浄土山方面(東南)の空

真砂岳方面(北東)の空。

AM1時頃から、雄山の頂上付近に、オリオン座の3つ星ベルトとM42が上ってきました。

雄山の斜め隣に、オリオン座の『オリオン大星雲(中心はトラぺジウム星団)』が、白く輝いていました。