BLOG

立山自然保護センターブログ

R8年9月25日 美松及び天狗平・国見の風景

今朝(9月25日)は上山日につき、アルペンルートでの出勤です。

移動ついでに、弥陀ケ原上部の美松~天狗平、国見の紅葉状況を確認するため、駐車場がある場所ごとに、車を止めて撮影してきました。(アルペンルートの高原バスでは途中下車する人が少なく、大半の人はバスの車窓から眺めている景色です。)

今年の立山室堂は、8月中旬頃から秋雨前線が停滞し雨の日が多く、明け方に冷え込む日があまりなかったように感じられます。(今年は、紅葉の気象条件としては、あまりよくないのかもしれませんね。)

美松(標高2,030m)では、ダケカンバ林が黄葉→落葉し、ミヤマハンノキは茶枯れし始めていました。ミネカエデは黄葉を始めており、ナナカマドはまだまだこれからのようでした。

天狗平(標高2,300m)や国見(標高2,400m)では、チングルマの紅葉が進んでおり、ナナカマドの葉は少しだけ赤くなってきており、室堂平の紅葉の進み具合とほぼ同じように感じられました。

美松付近の景色。アルペンルート沿いのダケカンバの林は黄葉から落葉し始めていました。(美松)

ミネカエデの黄葉と大日岳の風景(美松)

国見駐車場から天狗平・奥大日岳を望む(左上は立山高原ホテル)

剱岳の雄姿(国見駐車場)

室堂平からなだらかにつながっている天狗平の風景Ⅰ。バックは、立山三~真砂岳~別山~剱御前

室堂平からなだらかにつながっている天狗平の風景Ⅱ。バックは、剱岳、剱御前~別山

室堂平から見る剱岳は、剱御前に隠れていますが、国見まで下がると剱岳の山塊が見えてきます。

国見駐車場から眺めた天狗平(左上は立山高原ホテル、バックは奥大日岳)

国見岳山腹のチングルマ群落。

 

立山室堂 クマはまだ出没していない情報Ⅲ(R8年9月22日)

7月17日、8月16日に、このブログにて「立山室堂 クマはまだ出没していない情報Ⅰ・Ⅱ」を公開させていただきましたが、9月22日現在までの第3弾のクマ情報です。

昨年(令和7年)は、立山室堂一帯にて62件の熊目撃通報がありましたが、今年(令和8年)は4件(弥陀ヶ原1件、奥大日方面2件、天狗平方面1件)だけとなっています。※なお、室堂平(ミクリガ池含む)に限定すると熊目撃通報は0件です。

近辺情報としては、以下のとおり、前回までにお知らせした6件(①~⑥)に加え、以下の⑦~⑧の目撃1件と痕跡1件の情報を追加公表いたします。

【R8,8,16までのお知らせ済み情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

①令和8年6月22日目撃 弥陀ヶ原~立山カルデラ展望台の散策路の入口:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

②令和8年7月1日目撃 奥大日岳~室堂乗越の稜線登山道の立山川側50m下:以降、追加の目撃情報・痕跡情報は無し。

③令和8年7月10日足跡 大日岳近くの雪渓上:通報のみで未確認。

④令和8年8月6日痕跡(糞) 一ノ越手前の祓い堂浄土沢付近の登山道横:現地確認済。以降痕跡・目撃は無し。

⑤令和8年8月10日目撃 新室堂乗越→浄土沢→下流に移動:現地確認・警戒対応済み。⑥の個体と同じか不明。

⑥令和8年8月16日目撃 奥大日岳手前のピーク→移動ロスト:目撃報告のみ。未確認。⑤の個体と同じか不明

【R8,9,22今回お知らせ情報】※立山室堂区域外の近辺情報を含む

⑦令和8年9月1日目撃 大谷付近アルペンルート→天狗平に移動:県警ヘリ目視確認。以降痕跡・目撃は無し。

⑧令和8年9月14日痕跡(糞) みくりが池展望台近く散策道脇:現地確認済。以降痕跡・目撃は無し。

現在のところ、今年の立山室堂平内でのクマ目撃は0件・痕跡確認1件だけですが、昨年のクマ出没が10月上旬まで続いていましたので、まだまだ、早朝や夜間の活動の自粛など、注意警戒が必要です。

登山・散策される方は、最新のクマ出没情報(富山県クマッぷ 以下のアドレスや、環境省が室堂園地内3箇所に設置した『クマ目撃位置注意案内板』)を入手していただきますようお願いします。

富山県ツキノワグマ出没情報地図【クマっぷ】(公開中)

R8年9月21日現在(4月~9月21日)のクマっぷ情報 ※奥大日岳手前の新室堂乗越の緑〇2個は、どちらも⑤の情報です。

R8年8月6日一の越手前の祓い堂付近の熊の痕跡(糞)

R8年9月14日ミクリガ池展望台散策道脇の熊の痕跡(糞)

環境省クマ目撃情報注意案内板① 玉殿の湧き水近く

環境省クマ目撃情報注意案内板② 慰霊塔近く

注意案内板には、クマ目撃情報の位置が明示されています。

環境省クマ目撃情報注意案内板③ 室堂山荘・室堂山展望台散策路分岐点近く

 

 

 

 

 

 

R8年9月21日 「中川達夫 北アルプス星景写真展」開催中

立山自然保護センターでは、月替わりで1階から3階までの階段壁面にて、パネルor写真展を開催しています。

現在(9月)は、「日本星景写真協会」会長の中川達夫氏の『北アルプス星景写真展』-剱岳の星景色-を開催しており、「星景写真」という新たなジャンルを切り開いてきた中川氏の大作16点が展示されています。

9月の展示開始から、当センター来所のたくさんの登山者・観光者等のみなさんが、神秘的で美しい星景に足を止めて見入っています。

ベテラン登山者であっても見たことのない“輝きを放つ月や星々と静寂の大地の共演”に心を奪われ、深く蒼い夜の色彩に心が癒されています。

写真展示は、9月30日(水)までです。立山室堂にお立ち寄りの際は、是非ともお立ち寄りください。

お待ちしております。

【中川氏の作品写真は、複写・転載禁止です。】

写真展・中川氏の概要など

写真展は、1F~3階の階段通路踊り場の壁面です。

写真を観覧されているお客様。星好き・山好きにはたまらない写真が目白押しです。

展示状況①

展示状況②

展示状況③

『紅葉仙人』紅葉がきれいな裏剱の仙人池(2015年10月上旬)

『仙人中望』月が昇った早々の月光に剱岳が染まる(2015年10月上旬)

『雄山銀河』いて座の天の川 立山雄山の背後から昇ってくる(2024年5月上旬雷鳥沢)

『秋』ミズナラの紅葉を満月下で見上げる(2008年11月中旬上市町)

 

R8年9月20日 強風下の立山室堂の夕日

立山室堂の昨日(9月20日)の天気は、晴れのち曇りながら台風25号の影響で夕方から強風が吹き始めてきました。

夕方の6時前、宿舎の窓の外の景色が赤く染まっており、急いで外に出てみると、ちょうど太陽が眼下の雲海に沈み切ったところでした。

風上に顔を向けると息もできないくらいの強風と、立山の峰々から吹き下りてくる冷たい霧雨に耐えながら日の入り後の美しい風景を楽しむことができました。

PM5:54 太陽が富山平野上空の雲海の中に沈んでいきました。

室堂バスターミナル屋上からの夕日。

「ホテル立山」は、9月1日からしばらくの間、改装工事等のため休業です。

奥大日岳の上空にも強風で流されてくる雲が夕陽に染まっていました。

奥大日岳の隣りの毛勝三山、剱岳、剱御前の風景。

いつものように天狗平の真下に雲海が発達していました。天狗平の天狗平山荘と立山高原ホテル。

眼下に拡がるフワフワモコモコの分厚い雲海と雲上の山小屋、天狗平山荘。

立山三峰にも夕陽が当たっていました。室堂山荘に雲が下りてきています。

一の越~浄土山の方向から室堂平に、雲がなだれ込んできました。雄山頂上の雄山神社峰社の灯りが付いてきました。

1日の終わりは、この風景で締め。身体が冷え切ったので、お風呂に直行!

 

連休記念 ライチョウのお食事特集

シルバーウィークの連休を記念しての特集記事です。

頻繁に、お客様から「ライチョウは何を食べているの?」という質問を受けます。

いつも植物名でお答えしているのですが、やはり写真等での説明が必要かな?と感じていたので、今回は、ライチョウさんのお食事中の生態写真と植物写真を組み合わせて説明いたします。

最近の写真に加え、長年、当センターHPブログ等に貯めこんでいた“貴重な生態写真”も含めて、再公開いたします。

春先の雪融けあと地では、よくガンコウランの葉を食べています。口の中にガンコウランの葉が見えます。(R8,4,17血の池、メス)

エサの少ない冬や春には、ミヤマハンノキやナナカマドなどの樹木の冬芽を食べています。(R84,17血の池、メス)

ガンコウラン。ライチョウは葉(春夏)も実(秋)も大好物です。

高山植物の花が咲き始める頃からは、柔らかい葉や花を好んで食べます。(R8,7,18室堂平、母鳥)

母鳥と同じように雛たちも花が大好き。写真はチングルマの花(R87,20室堂山、雛)

ライチョウは、いろんな花びらを食べています。写真はオオツガザクラ(2018,7,13室堂平、雛)

この雛もイワカガミやアオノツガザクラの花びらを夢中についばんでいました。(R87,20別山、雛)

幼鳥3羽がしきりに、ガンコウランやクロウスゴの樹の実を食べていました。(R8,9,15室堂平、幼鳥)

大好物のクロウスゴの葉と実。似た樹木のクロマメノキも大好物。

クロウスゴの実を食べたあとは、この“紫ウンチ”が排泄されます。

意外にも、湿布薬の臭いがするシラタマノキの実も大好物です。(2024,10,13ミドリガ池、オス)

シラタマノキ“白玉の木“”の実。葉・枝・実には“サロメチール臭”があります。

 

ハイマツの実も栄養価が高いのでよく食べます。実を取り出しています。(2018,9,29室堂平、オス)

ハイマツの松ぼっくりの中には、おいしい実がたくさん詰まっています。

そのほか、甘いコケモモの実も大好物です。

クモマヒナバッタなどのバッタ類も、親や雛の貴重なタンパク源として採取しています。

ウラジナナカマドの実も食べるそうです。

貴重な、樹に登ってウラジロナナカマドを食べている生態写真。(2017,10,25ミクリガ池、メス)