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立山自然保護センターブログ

室堂平の星空

8月22日(金)は月齢29.3でほぼ新月。午後8時30頃、

上空の雲も無くなってきたので、星空を眺めました。

やっぱり、室堂の空は、星の数が違います!

天の川や星座を眺めていますと、時折、流れ星が流れ

てきます。

願い事は、欲張らず、「明日も晴れますように!」。

雄山頂上の神社社務所の明かりと星空。

剱御前~別山の上空のカシオペア座。(地上の光は夜霧に包まれた室堂山荘の灯り)

国見岳の上空の天の川。(山の頂上には、南斗6星が輝いていました。)

浄土山から鞍部の室堂山、国見岳の上空の星空。

国見岳に降りてくる天の川!

富山平野側の立山自然保護センター上空の星空です。

真砂岳上空方面にに飛行機が通過していました。※飛行音がしなかったので人工衛星と間違っていました。

オコジョ、自然保護センターにご来所!

R7,8,21 立山自然保護センター3F野外通路横にて

オコジョは、立山室堂ではライチョウと並んだ

2大スターであり、熱狂的なファンを有する人気

者です。

小さくても、肉食獣であり、時にはライチョウ雛

の天敵となりますが、そのかわいらしい容姿とし

ぐさから、自然観察者や登山者を魅了しています。

ただ、令和7年4月からの4か月間で、当センター

に寄せられたオコジョ目撃情報は138件(ちなみに、

ライチョウ5,503件です。)と“激レア”な状態とな

っており、そうした希少価値が益々、オコジョファ

ンを“虜”にしているようです。

そうした中、令和7年8月21日、当センターの3F

出口の岩陰&草むらにオコジョ2匹が現れました。

ちょうど、自然解説ツアーのお客さんの目の前で

15分ほど愛きょうを振りまいた上、自然保護センタ

ーの草むらの向こうに消えていきました。

写真は以下のとおりです。

 

オコジョ!

こっちを見て警戒しています。

オコジョの前面もかわいいですね。

シッポを向けて、草むらに入っていきました。

立山室堂の野鳥たち

今朝の散歩では、ライチョウの親子のほか、ホシガラ

ス、ウソ、カヤクグリ、イワヒバリなどを観察するこ

とができました。春から写真を撮っていた鳥たちも含

めて、室堂平の野鳥たちを紹介します。

ライチョウ(母鳥)R7,8,16

イワイチョウの湿地帯にてエサをついばんでいました。R7,8,16

雛鳥もすっかり幼鳥の大きさに成長しています。R7,8,16

よ~く見ると、肉冠(赤いアイライン)がはっきりとしてきています!R7,8,16

ホシガラス!なんかカッコイイですね。R7,8,16

仁王立ちで、こっちを見ていました。R7,8,16

ホシガラスの後頭部アップ R7,8,16

ウソ。草の実をたくさん食べていました。R7,8,16

イワヒバリ。春の写真です。R7,5,24

カヤクグリ。R7,6,2 ※間違っていたらごめんなさい。

ミソサザイ。室堂平では珍しい鳥です。 ※以前のブログでカヤクグリと間違っていました。すみません。R7,8,2

ライチョウ雛の天敵のチョウゲンボウ。2匹(オスとメス?)が室堂平の上空を飛んでいました。R7,8,15

立山室堂の朝焼けと熊出没注意(R7/8/15)

今日は、朝焼け雲がきれいで、ヒンヤリとした空気が気持ちの良い朝でした。

お盆休みに入り、連日、たくさんのお客さんが立山室堂にいらっしゃって

いますが、昨日は、ミドリガ池からミクリガ池にかけての散策路にクマが

出没し、一時、散策路が封鎖されたりして、室堂平一帯が騒然とした空気に

包まれました。

今日も熊の出没が心配でしたので、早朝から室堂平や一ノ越・雷鳥沢を

見渡せる近辺を見回ってきましたが、クマを目視確認することはできません

でした。

※昨日の騒ぎの熊が残した、散策路上の大きな“糞”は見つけましたが・・・。

室堂平を散策される場合は、富山県立山自然保護センター窓口やWeb版情報

「富山県ツキノワギマ目撃痕跡情報クマっぷ」などで、最新のクマ情報を入手

し、十分に注意してください。

朝焼けの富士ノ折立から雄山までの稜線

室堂平から天狗平への遠望(ホテル立山横)

 

一ノ越祓堂付近からの室堂平や岩室付近の遠望

おまけ:現在、咲いているのが珍しいイワイチョウ(室堂山荘近く)

オマケ:朝陽に光るホンドミヤマネズの実(みくりが池温泉近く)

 

 

 

R7,8,14ライチョウ情報

今朝は、曇空ながら、久しぶりに室堂山に登ってきました。

お目当てのオコジョ君には出会えませんでしたが、登山道入り口で

ライチョウの親子(母1、子1)に出会うことができました。

7月上旬に孵化した個体と想定されますが、雛鳥から幼鳥へと約1か月

でここまで大きく成長できたのか・・・。と“感無量”でありました。

ただ、7月当初は近辺での親子が4~6匹の雛を連れ歩いていたことを

考えれば、1か月でもう、数匹の子を失ったのか・・・。と自然の厳し

さを思い知らされもしました。

お天気が悪いと肌寒い室堂平では、チングルマの花も大半が終わり、

イワイチョウの葉も黄色に変わりつつあります。また、ハクサントリ

カブトやオヤマリンドウなどの“秋の花”も咲き始めています。

 

母鳥も夏羽(茶褐色)から秋羽(暗褐色)に変わりつつあります。

“強くてやさしい”母鳥のツブラな瞳。

母鳥が守っている最後の子と・・。

推定で孵化後6週間程度の幼鳥。(雛鳥と呼ぶには大きすぎます!)

幼鳥の大きさも親鳥の70%ぐらいに成長しています!

大きさだけでなく羽毛の色も、母親に似てきています。

今、室堂平で目立ってきている秋の花「ハクサントリカブト」

美しい花には・・・・。

オヤマリンドウもたくさん咲いています。

イワイチョウの葉っぱも黄色くなってきました。