BLOG

立山自然保護センターブログ

続々と巣立ちしてます!!!

2023.07.10

7月2日に今年初の巣立ちを確認してからライチョウの巣立ちラッシュが続いてます。例年7月5日〜10日が巣立ちのピークとなるんですが今年は雪解けが早かった割には平年並みのようです。8日と9日は暴風雨で産まれたてのヒナや母親にとって過酷な天候でしたが今日は風は強めだけど雨は落ち着いてきたのでお母さんの羽毛も乾いてヒナも元気に芽吹いたばかりの植物をモリモリたくさん食べてました。現在わかってるだけでも室堂周辺で9家族確認してますので、ライチョウ狙いのバズーカー持ったカメラマンがあちこちで撮影を楽しんでいらっしゃいます。残念ながらヒナが可愛からと親子を取り囲んでしまってる状況をよく見かけますが、親子が行きたいところに行けなくなってしまうし、暑い時にはライチョウが熱中症になってしまうので、皆さんで協力しながら適切な距離とライチョウが進む方向は間隔を開けるようにお願いいたします。最新のライチョウ情報は保護センターや見守りネットでご確認下さい。

写真のヒナは7月7日撮影の生後4日目です。元気に大きく育ちますように!!!

クロユリ満開です!

2023/06/27 雨。

今日は梅雨らしい雨降りの天気となってます。街は30度越えらしいですが、室堂は風が冷たく少し寒いぐらいです。

前回の投稿でもお伝えしましたが、現在室堂周辺では高山植物の開花ラッシュとなっています。人気のミヤマクロユリやミネザクラは満開を迎えました。ライチョウは最近めっきり目撃情報が減りいったい何処へとのご質問がありますが、♀は抱卵中なので一日に2,3回しか巣から出てこないし、♂は抱卵後期になって縄張り防衛の意識がだいぶ薄れてるし♀への執着もなくなってきてるのであまり目立った行動をとらなくなってます。個人的な経験則でちゃんとしたデータがある訳ではないのですがミヤマクロユリとミネザクラが満開になったら10日以内にはライチョウの雛が産まれるので、もう少ししたらライチョウ親子が現れて目撃情報も賑やかになることと思います。雪もだいぶ融けて夏山らしくなってきましたし花は見頃だし、そろそろライチョウの雛にも会えそうなので避暑を兼ねて是非立山室堂に来てください。最新の情報は保護センターにお立ち寄り下さい。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ライチョウ観察会が行われました。

ここ近日は、ライチョウの目撃情報も多くなってきますが、6月3日に ライチョウの観察会を行いました。講師は、富山雷鳥研究会から松田 勉  先生をお招きしました。松田 先生には講師を毎年お願いしていますが、毎回、内容を変えてお話ししていただき大変にありがたく思います。

当日は、東京や兵庫県からも参加して下さった方々は遠くから、ありがとうございました。

 

前日は大荒れの天気でしたが当日は快晴となり、実際にライチョウが生活する環境や生態、観察方法などについて詳しく学びました。

 

三か所で、ライチョウを見る事ができました。

 

ライチョウの事を、より理解していただけたと思います。今年度は、秋にかけて歴史・植物・地形・動物の観察会を予定していますので、是非ともご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見張り雄

2023.05.16

13日の午後から不安定な天気が続いてましたが今日は朝から気持ちの良い天気となってます。

街は夏日のようですが室堂平は心地の良い風が吹いていてとても過ごしやすいです。

五月も中旬となりいよいよ雷鳥の繁殖期が最盛期を迎えようとしています。

みくりが池周辺での目撃情報もだんだん増えてきてますし、各所で見張りに立つ雄が目立つようになってきました。

よく雷鳥は雷が鳴り出すような天気やガスで白い時しか活動しないとおっしゃる方がいますが、これからの雄はピーカンだろうが丸見えだろうが縄張りと雌を守るために一日中縄張りを監視して巡回します。これからの1ヶ月半ぐらいはみくりが池をゆっくり一周すればほぼ雷鳥に会えるシーズンです。直近の情報を保護センターで確認してからフィールドに出ればより確率が上がりますので室堂へお越しの際はセンターへお立ち寄り下さい。

尚、6/3土曜日には保護センター主催の「立山の雷鳥の生態を探る」が開催されます。立山で40年以上雷鳥の調査をしている富山雷鳥研究会の松田氏のお話は一聴の価値ありです。雷鳥もただ可愛いとかってだけじゃなく生態を知った上で観察するとより奥深い感動があることと思いますのでご興味ある方は是非ご参加下さい。講演会に参加される方にはアルペンルートの2割引券をお送り致します。

上から丸見えだろうとしっかり周りを見渡す雄。まるでお前も邪魔だと言われているような鋭い眼光!!!

GW後半

2023/05/04

GWも後半となりました。毎日たくさんのお客様が来られて賑やかな室堂です。2日から3日連続の快晴でターミナル付近以外もたくさんの登山者や滑走者で賑わってます。いよいよ雷鳥も岩上にやんわり見張りに立つ♂も現れ出してますので雷鳥天国の室堂らしく遭遇率もこれからどんどん上がってくることでしょう。雪解けがぐんぐん進み遊歩道と園地の境界に張るロープ等の設置が追いつかず植生帯に踏み込んでる方々も多く見受けられます。ハイマツなどの植生は雷鳥にとって欠かせない大切なものですので踏みつけたりしないようお願いいたします。また雷鳥に近づきすぎたりしている方なども残念ながら居ます。。。なかなか勇気がいることですがマナー違反の方を見かけたら一言お声がけなどにご協力頂けたら幸いです。

 

1の越方面。多くの登山者が確認できます。

雷鳥沢方面。こちらは滑走者の方が多そうです。

山崎カールにはたくさんのシュプール!!!

雪の大谷とパノラマロードも賑わってます。