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立山自然保護センターブログ

雪解けが進みました。

富山平野では連日、25℃を超える夏日が続いていますが、室堂平でも

雪解けが進み石畳みの歩道も見える様になってきました。

 

立山アルペンルートもオープンして1ヶ月ちょっとですが、風景も変化を始めています。

みくりが池

 

雄山山頂付近

 

血の池付近

雪が残る場所もまだありますがポールとロープで歩ける場所がわかるように

なっているのでロープを超えて入らないようにして下さい。

もし入ると・・・・

誰かがハマった跡です、富山では「ズボル」とも言いますが、標準語

でしょうか?

クラック(ひび割れ)も多くあります。ロープから右側は地面がありません。場所に

よっては危険な場所もあるのでロープを超えないようお願いします。

あともう少しすると、花々が咲き始めてくれて、また違った風景を見せてくれることを

楽しみにしています。

 

この時期だけの風景ですが、室堂平の夕日です。

手前で白く光る部分は田植えが終わった水田です。

富山県の一部地域では散居村という集落の配置で、隣の家まで50~200mの間隔があります。

戦国時代に敵から攻め難くするため、家の脇に用水を通して屋根雪など除雪がやり易いため

など配置には色々な利点があったようです。

夕日の下で、オレンジ色に明るく光る場所は日本海です。光の後ろが能登半島

になります。

室堂平でも、田んぼに水が張られたこの時期にしか見れない景色です。

 

 

 

 

 

令和になりました。

 

5月1日、年号が令和になりました。

室堂平は、あいにくの雨で山々が見えないのが残念です。

上の写真には、ロープとポールで柵が設置してありますが、これは「歩道以外にははいらないように!」の意味もありますが

この時期にはとても大事な意味もあります。

柵が無いとどうですか?「ホワイトアウト」という自分が何処にいるのか解らなくなる状態になります。単純なモノ

ですが重要な役割を果たしています。今回は、室堂平から少し下った場所の紹介です。

 

天候が悪い日は、少し時間に余裕を持って富山県側のアルペンルート入口である立山駅の周辺を散策しては

いかかでしょうか?ちょっとした休憩にお勧めなのが立山大橋の近くにある「旧有馬家住宅」です。


18世紀の終わりに建てられた、立山町の豪農宅でトタンは被っていますがカヤ葺屋根で、釘を一切使用しない

「ホゾ組」という方法で建てられており明治時代には、村役場の一部として使われていたそうです。

この建物は現在、無料の休憩所になっており今の時期は、今が見ごろになっている山桜と早めにわたってきた

夏鳥などの声が楽しめます。

個人的には、「じ~ちゃん」家にきた様なノスタルジックな感じになりました・・・昭和の人間なので・・・

建物のとなりには、立山博物館が管理する「カモシカ園」があり飼育している二ホンカモシカに会えます。


カモシカは富山県内に沢山生息していて、立山地域でも野生のカモシカを見ることはできますが、こちらでは

身近に観察することができます。・・・カモシカは普段は、おとなしいのですが怒らせると物凄く危険です。

昔、「カモシカのような脚」という たとえ言葉 がありましたが、1964年に開催された 東京オリンピックに

関係があるようです。・・・令和でもなく平成でもない昭和の話です。・・・興味がある方は、立山自然保護

センターに来館時にお声をかけてください。

ちなみに、富山県のシンボルの鳥は「ライチョウ」で動物が「カモシカ」です。

 

室堂平は大賑わいです。

立山黒部アルペンルートが、全面開通して最初の週末とあって沢山の方々が室堂平にお越しに

なっています。

 

今日は、登山やスキーを予定されている方も多く朝早くから準備をされてました。

ライチョウも人気者になっています。

ライチョウの目の上が赤くなっていますが、見学する人が多いために少し興奮しています。このように目が赤くなっていたり、人にかこまれて

行先に困っているように感じたら、少し離れて通り道を開けるようにしてあげてください。

ライチョウはとても人気者ですが、人知れず室堂平で生活を始める鳥もいます。

イワツバメです。

平地のツバメと違い体が白黒のパンダ模様が特徴です。

4月になって新生活を始められる人もおられると思いますが、イワツバメも新居探しは大変なようです。

立山黒部アルペンルートのバードマンションは、敷金・礼金・保証人 不要です。

20190416本日快晴なり

オープン初日は吹雪のため残念ながら高原バスが終日運休となりましたが今日は快晴です!!!
雪の大谷や室堂平はたくさんの観光客で賑わい、山にはスキー・スノーボードのシュプールが無数に刻まれました。

保護センターは昨日開館しました。今シーズンも皆様のお越しをお待ちしてます。

 

写真1 雪の大谷(今シーズンの最高地点は16Mです)

 

写真2 雪の回廊(まだ計測してませんが7~8Mほどありそうです)

 

写真3 保護センター3F出入り口外観(除雪が終わり次第出入り可能になります)

 

写真4 海外の方々は雪に大喜び

ハイマツ&ハッコウダゴヨウ&キタゴヨウ

今朝の富山市内は☁。風🍐。
年末整理で今年の話題からです。
たしか福島の方でしたが、秋に当センターに来られて
弥陀ヶ原のマツはハイマツと違うように見えますが?
との質問でした。
なかなか、観察されているなーと感心しました。
一応は、ハイマツと…雑種でハッコウダゴヨウと・・・”(-“”-)”
すぐに単語が出てきませんでした。
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一般に種子の翼のないのがハイマツ。幹は伏条。
ハッコウダゴヨウは種子に短い翼がある。幹は斜上。
キタゴヨウは種子に長い翼があること。高木。
などで区別するのですが・・・・。
↓ハイマツ

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↓ハッコウダゴヨウ

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しぶとく春まで球果が残っています。

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アルペンルート沿いのキタゴヨウ↓ とみていたのですが、ヒメコマツ(ゴヨウマツ)
かも・・・アルペンルートには両方生育しているようです。
しかも、ハッコウダゴヨウとキタゴヨウは種子の翼だけでは区別できないとの研究
成果もあります。😱😱

「立山産ゴヨウマツ類の球果と種鱗の形態変異 佐藤卓 植物研究雑誌1993・68」

「ボケーとみてんじゃねえよ~(#^ω^)」といわれそうです。😱
byハイマツ仙人