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立山自然保護センターブログ

本日より保護センターを開館します

2021.09.27

コロナの感染拡大により8/18から休館しておりましたが、富山県の警戒レベルが3〜2へ下がったので本日より開館することとなりました。

長らく室堂へお越しの皆様にはご迷惑をお掛けしておりましたが、保護センターは通常通り見学できるようになったので是非お立ち寄り下さい。
最近の室堂は午前中が気持ちの良い秋晴れで午後はガスに包まれるという日が多いです。太陽が出ているうちは過ごしやすい気温ですが曇ると一気に肌寒くなります。朝晩は吐く息が白くなるほど冷えますので立山にお越しの際は万全の防寒対策をしてください。

現在の室堂周辺は紅葉が見頃です。例年に比べて色づきが良い印象でウラジロナナカマドやミネカエデ、そして草本の紅葉がとても鮮やかです。

台風16号の進路が気になるところですがあと一週間ぐらいが紅葉のピークではないかと思います。(あくまで職員の個人的見解です)

少し曇ってしまいましたが雄山や浄土沢の紅葉です。光が当たるともっと綺麗です。

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室堂山西斜面の紅葉。

ライチョウも紅葉狩り(クロマメノキの果実を採食中)

 

アルペンルートの営業もあと2ヶ月程となりました。

2年連続でコロナの影響を受けて厳しいシーズンでしたが、山は何も変わらず美しい自然のサイクルを魅せてくれてます。
まだ油断はできませんが今月で緊急事態宣言も解除される見通しですし、山歩きのリスクは高くはないと思われますので感染対策を徹底した上で是非立山へお越しください!!!

 

紅葉情報

室堂平では、紅葉がピークになってきました。

 

雄山直下

 

みどりが池からの雄山

 

チングルマの紅葉

 

現在、雷鳥沢周辺の彩りが綺麗です。

剱御前方面

 

雷鳥沢野営場

 

別山方面

 

雷鳥沢野営場に行くには、長い石の階段があるので注意が必要です。

 

 

 

紅葉前線

紅葉が弥陀ヶ原まで、降りてきたので紅葉前線を上からたどってみました。

室堂平(2450m周辺)

雷鳥沢

雷鳥沢野営場

大日岳

 

天狗平(2300m周辺)

 

美松(2030m周辺)

 

弥陀ヶ原(1930m周辺)

近日は気温下がる日も多く、紅葉も足早に麓に降りて行くことでしょう。

 

 

 

 

色付きはじめてきました。

9月に入り、気温も15℃前後となり室堂平では少しずつ紅葉が始まってきました。

草紅葉が中心で黄色が目立ちます

 

チングルマも少しずつ色つきはじめています。

 

遅咲きのウメバチソウや木の実なのが楽しめます。

シラタマノキ

クロマメノキ

空も秋空になりこれか、風景もどんどん変化していく事でしょう。

 

 

 

 

 

 

立山スギ

立山の富山側の天空ロードの車窓からは、樹齢300年を超える巨大な立山スギを多く見ることができます。

 

沿線で一番幹回りの大きい仙洞スギです。幹回りが940cm 樹高が21mあります。

 

立山スギは、分類学者の中井猛之進 博士によって 和名を「アシウスギ」と分けられました。

アシウスギは、日本海側を中心とした寒冷地に適したスギで特徴的なのが葉の間隔が狭く雪が落ちやすくなってます。

また、落ちた枝や地面ついた枝から根を出してクーロンをつくるのが、一般の「スギ」とは違います。左がアシウスギです。

立山のスギは、幹回りが太く樹高が一般的なスギよりも樹高が低いのも特徴です。

 

立山スギは立山駅から見えますが、弘法当たりから上では、ほとんど見れなくなります。

 

日本書紀では、スギはスサノオノミコト(素戔嗚尊)の髭からできたと書かれていますが、お母君のイザナギノカミ(伊邪那岐)が

雄山神社の御祭神であることに神秘を感じます。