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立山自然保護センターブログ

2019年の立山アルペンルート

今年も残り少なくなりました。

立山室堂平辺りは、日に日にが増しているようです。

今シーズンの写真を整理していたので、不定期になりますが写真で今年の

立山を振りかえってみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、4月のオープン近くのものです。

 

 

 

 

 

昨日は初雪となりました。

10月22日に、立山で初雪及び初冠雪となりました。

 

雪の状況を確認すべく室堂平周辺を歩いてみました。

一の越方面です。正面が一の越山荘ですが、今年度の営業は終了しています。

 

雄山方面です。雄山神社の社務所とお社ですが、こちらも終了し今は無人です。

 

真砂岳から別山方面ですが、日中に晴れて気温が上がった為に

雪が溶け込んでしまったみたいです。

 

雪が積もると野生動物の行動も解かりやすくなります。

キツネの足跡がブリントされていました。ちなみに、足跡の薄いのが後ろ足で深く

残っているのが前足です。

ナナカマドも、来年のための蕾をつけています。

 

立山が初冠雪ということで、周辺の山々の雪の状況を室堂山を中心に

確認しました。

薬師岳

槍ヶ岳と奥穂高

獅子岳方面

笠ヶ岳

白山

笠ヶ岳と白山には雪が見えませんでした。

 

ついでに紅葉ですが・・・

立山カルデラの底部あたりに葉が見えるので、有峰湖も見頃に

なっているかもしれません。

 

ムンクではなく、「雪の叫び」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色づき始めました。

9月に入って少しずつ紅葉も始まってきました。

 

まだ、草黄葉が中心ですが、黄金色のジュウタンが広がってきています。

 

チングルマも紅葉を始めてきました。

 

こちらはシラタマノキです。

 

ナナカマドはまだ色づいていませんが、赤い実を付けています。

 

彩りの中には、種を付けた沢山の植物がありますが、その植物たちは

ある作戦を持っています。

それは、風を使って種子を飛ばす事です。高山で昆虫等が少ないので

タンポポのように風を上手く利用している植物が沢山あります。

チングルマ 早い時期に綿毛の種子を付けますが、風が強くなる秋まで

飛ばさずに付けたままにしています。

 

タテヤマアザミ

 

アキノキリンソウ

 

カンチコウゾリナ

 

雄山付近も少しずつ色づき始めました。

もう少しすると紅葉も盛りになってくると思われます。

ちなみに、去年の初雪は10月2日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室堂平の今

梅雨入りしてここ数日は雨の日が多かったのですが、今日は

快晴となりました。

最近、室堂平の状況へのお問い合わせが多いので現在の状況を

お知らせします。

みくりが池をまわる遊歩道は、3/2ほど雪解けが進んでいます。

 

みくりが池も半分ぐらいまで雪解けが進み、雪イカダが見れています。

暖かい日には、水面との温度差で生きものの様に動く水蒸気が見えることが

あります。

 

みくりが池温泉ですが、7月上旬まで一時休館となっておられます。

予約やお問い合わせは受付されておられるので、営業再開などは

みくりが池温泉のHP等でご確認ください。

 

 

雄のライチョウも夏羽に変わり、周囲の季節変化に溶け込んでいます。

どこにいるかわかりますか?

歩道沿いでは、ハクサンイチゲが目につくようなってきました。

 

室堂平では、あまり目立たない樹木も変化しています。

 

ハイマツですが、写真のサボテンの様な部分は枝で、左右の短い枝が横に伸びて

中央の長い部分は上にのびます。来年の春にも同じサボテンの枝ができるので

去年伸びた横枝とこの部分の長さを見ると一年での成長がわかります。

 

ミヤマハンノキですが、写真は実ではなく花のつぼみです。この木の花は

変わっていて実のような部分が雄花で、上にある黄色っぽい部分が雌花で

その後ろに若葉が続きます。ハンノキの仲間は里山にも多く雄花から花粉が

飛ぶのでアレルギーがでる人もいるそうですが、室堂平でも花粉症は発生

するのでしょうが・・・

あまり目立たないのですが、よくみると面白い生きものが立山にも生きて

います。

 

天候が悪い日が多いですが、様々な形の雲海が見れるのもこの時期からです。

陸に空に、楽しみがありますので、ぜひ室堂平にお越しください。

 

最後にお願いですが、この時期はまだ朝方等に氷点下近くになり

石畳の歩道などが滑りやすくなりますので、充分な注意をお願い

します。※写真は今朝の7:00頃のものです。

 

 

 

 

 

 

眼の上に赤い肉冠があるのがオス?

GWが終わったばかりなので週末の快晴でも室堂は空いてます。
連日の好天により融雪が進み少しづつミクリガ池周辺の遊歩道が露出してきました。
所々に竹竿やロープ等で遊歩道の境界を設置してますが、人手が足りず雪解けに追いついてません。。。
なかなか分かり難いとは思いますがフィールドを散策する際は植生帯に踏み込まないようにお願いいたします。

 

では本題に移ります。
保護センターではライチョウの目撃情報を記入していただいたお客様に記念のライチョウシールをお配りしてます。
そして雄か雌かをお尋ねすると眼の上が赤かったから雄とおっしゃる方が大勢います。
では次の写真はオスメスどちらでしょうか?

正解は雄です。
では次のライチョウはオスメスどちらでしょう?

正解は雌です。

では次です
これは雄です。
このように肉冠は雌雄どちらにもあり、どちらも全く見えない時もあります。
なので肉冠だけで雌雄の判断をすると間違ってしまう場合があります。
雄雌の同定は羽の色、大きさ、目元、鳴き声、行動などなど色々あるので今後も見分け方のコツなどお伝えしていこうと思います。