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立山自然保護センターブログ

室堂平は大賑わいです。

立山黒部アルペンルートが、全面開通して最初の週末とあって沢山の方々が室堂平にお越しに

なっています。

 

今日は、登山やスキーを予定されている方も多く朝早くから準備をされてました。

ライチョウも人気者になっています。

ライチョウの目の上が赤くなっていますが、見学する人が多いために少し興奮しています。このように目が赤くなっていたり、人にかこまれて

行先に困っているように感じたら、少し離れて通り道を開けるようにしてあげてください。

ライチョウはとても人気者ですが、人知れず室堂平で生活を始める鳥もいます。

イワツバメです。

平地のツバメと違い体が白黒のパンダ模様が特徴です。

4月になって新生活を始められる人もおられると思いますが、イワツバメも新居探しは大変なようです。

立山黒部アルペンルートのバードマンションは、敷金・礼金・保証人 不要です。

20190416本日快晴なり

オープン初日は吹雪のため残念ながら高原バスが終日運休となりましたが今日は快晴です!!!
雪の大谷や室堂平はたくさんの観光客で賑わい、山にはスキー・スノーボードのシュプールが無数に刻まれました。

保護センターは昨日開館しました。今シーズンも皆様のお越しをお待ちしてます。

 

写真1 雪の大谷(今シーズンの最高地点は16Mです)

 

写真2 雪の回廊(まだ計測してませんが7~8Mほどありそうです)

 

写真3 保護センター3F出入り口外観(除雪が終わり次第出入り可能になります)

 

写真4 海外の方々は雪に大喜び

ハイマツ&ハッコウダゴヨウ&キタゴヨウ

今朝の富山市内は☁。風🍐。
年末整理で今年の話題からです。
たしか福島の方でしたが、秋に当センターに来られて
弥陀ヶ原のマツはハイマツと違うように見えますが?
との質問でした。
なかなか、観察されているなーと感心しました。
一応は、ハイマツと…雑種でハッコウダゴヨウと・・・”(-“”-)”
すぐに単語が出てきませんでした。
———————————–
一般に種子の翼のないのがハイマツ。幹は伏条。
ハッコウダゴヨウは種子に短い翼がある。幹は斜上。
キタゴヨウは種子に長い翼があること。高木。
などで区別するのですが・・・・。
↓ハイマツ

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↓ハッコウダゴヨウ

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しぶとく春まで球果が残っています。

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アルペンルート沿いのキタゴヨウ↓ とみていたのですが、ヒメコマツ(ゴヨウマツ)
かも・・・アルペンルートには両方生育しているようです。
しかも、ハッコウダゴヨウとキタゴヨウは種子の翼だけでは区別できないとの研究
成果もあります。😱😱

「立山産ゴヨウマツ類の球果と種鱗の形態変異 佐藤卓 植物研究雑誌1993・68」

「ボケーとみてんじゃねえよ~(#^ω^)」といわれそうです。😱
byハイマツ仙人

立山信仰 美女杉&姥石&鏡石

今朝の室堂は☁。風🍐。予報は⛄。
立山信仰のテーマからです。
立山はいろいろなテーマパークですが、信仰については人気薄。
なかなか話題にできません。
忙中閑有でなく閑中忙有。このタイミングです。
立山杉・・・
「立山黒部の昔ばなし 企画・発行 立山黒部貫光(株)によれば
女人禁制の立山に若狭国の小浜の止宇呂(とうろ)という尼さんが
「なんとかして、立山に登ってみたい」といって2人の女の子を引きつれ、掟を破って山に入り、
男まさりの女の子のほうが、神罰にふれ、一本の杉になったのが美女杉。
美女平駅そばにあります。

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現在は女性歓迎ですから解説版は今風になっています。

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美女平から、なおも登っていくと、神罰がもう一人の女の子にもあたり、背の低い杉(カムロ杉)にさせられた。
それでもひるまず、国見山の下まできたときに、姥石に変えられてしまう。
気の強い止宇呂(とうろ)は石になる瞬間、手鏡だけでも頂上に・・と力を振り絞り、山頂めがけて投げつけたが
途中でおちて、鏡石になった。
 姥石です。残念ながら車窓からは見えません。
  ↓

鏡石は天狗平の下部でアルペンルートのバスの車窓から見られます。
手前の石仏は「立山道 石造物マップ 立山町教育委員会 編集発行」によれば
西国三十三番札所」の分霊像の29番。丹後国松尾寺
元の場所は鏡石の脇にあった。となっています。


鏡石までは、短い笹路となっています。

鏡石はタイミングを見て鏡に見えるときにパチリと
思っていたのですが・・・・?鏡には見えません。
そこでかってな想像です。
➀もともとはピカピカの鏡だったが今のようになった。
➁もともと鏡ではなかった。手水鉢の前に置く石の役割。
➂立山登拝のための要石から鏡石に転化。
➃石の凹んだ面に水をためて水鏡とした。
どれも、ぴったりきません。
「立山七不思議」として継続課題です。”(-“”-)”
byハイマツ仙人

クリスマスツリー

立山黒部アルペンルートも本日で今期終了です。
明日からは12月。
下界ではそろそろクリスマスの準備でしょうか。
立山ではクリスマスイベント予定はありませんが、
クリスマスツリーはあります。
11月26日の新聞報道
「とやまいろいろ図鑑155県中央植物園 神戸敏成」
によればヨーロッパではヨーロッパモミから入手しやすい
ドイツトウヒにかわったとありました。
Amazonではドイツトウヒ仕様・組み立て式で天然松ぼっくり付1.5mで4,380円となっています。😱
アルペンルートのクリスマスツリーはオオシラビソ(アオモリトドマツ)です。
こちらは、モミ属で球果は上向きです。

ちゅっと変わったツリーも。…
本邦初のブナ(たぶん)ツリーです。
LED照明はついていませんが、光のあたり具合で結構それらしく見えます。

クリスマスツリーにはお菓子をつるすらしいのですが、
アルペンルートのお菓子の代わりはナナカマド(ウラジロかな)の実です。
葉が落ちてもおそくまで残っています。
ちょっと不思議です。

オオシラビソの森にはニホンノウサギの足跡がよくみられます。

夜行性でなかなか見ることはできません。
2010年5月の立山山麓の記録からです。
一度白いウサギをみたいものです。

クリスマスケーキは、もちろんモンブランです。(^_-)-☆
モンブランのような☁です。”(-“”-)”
byハイマツ仙人