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立山自然保護センターブログ

R8年7月12日 室堂~天狗平散策道 コース情報

昨日は室堂山展望台コースを紹介させていただきましたが、今日は室堂平から天狗平に下りていく「室堂~天狗平散策コース」の現状などについて紹介いたします。このコースは、一部の愛好家さんに「チングルマ街道」とか「チングルマロード」と名付けられているほど、チングルマ観察の人気コースとなっています。

今朝(7月12日)の散策でのコース情報ですが、危険な個所の雪渓はほとんど融けて夏道が通れるようになっており、3か所のみ雪渓を歩くルートとなっていました。この雪渓上も“雪切り”がされており、安心して歩けるようになっていました。※それでも雪上面が凍っていたところもありましたので、スリップ転倒しないよう慎重に歩いてください。

チングルマは、雪融け箇所がまだまだ花芽の状況で、早くから雪融けした箇所から順次咲き誇っていました。

みなさんからお問い合わせの多い“タテヤマチングルマ(ピンク色のチングルマ)”は、2~3か所で見かけましたが、室堂平と変わらない出現率のようでした。

※次号ブログにて、チングルマ写真特集を行います。こうご期待!

天狗平へは、ホテル立山横のこの場所から、下っていきます。

室堂平に近いこの下り個所が、現在のチングルマ満開個所。

途中から急こう配地形となり、木製階段のコースとなります。

河川の渡渉橋まで、下り階段となっていますので、つまづき事故など注意してください。

雪融けにて、この渡渉橋を安心して通行できます。

橋を渡った先に残雪がありましたが、雪庇を踏み抜かないよう、夏道上の雪面を歩いてください。

夏道から再び雪渓トラーバースです。

この雪渓は、雪切りされていましたので安心してトラバースできます。

途中、樹林帯を通り抜けます。熊対策などお忘れなく。

2か所目の渡渉橋も雪融けしており、に通れます。

この先でアルペンルートを横断します。この辺は雪解けしたばかりで、チングルマのお花はまだまだでした。

終点の天狗平山荘手前の状況です。お客さんがオスのライチョウの撮影をされていました。

 

 

R8年7月11日 室堂山展望台登山道 コース情報

最近、当センターへの登山道状況などのお問合せが多いのは、「室堂山展望台コース」と「天狗平コース」の2コースです。

今朝(7月11日)は、「室堂山展望台コース」を散策してきたので、紹介させていただきます。

「室堂山展望台コース」は、往復1時間ぐらいの登山コースであり、展望台から、白山や薬師岳、槍ヶ岳を眺望できます。

また、高山植物のお花畑も美しく、ライチョウの親子に高確率で逢えることも魅力の一つとなっています。

今朝は、遠くの白山まで雲海が拡がっており、富山県~石川県の美しい山脈を遠望することができました。

室堂山展望台への登山口は、室堂山荘横のこの三差路から

入口の雪渓を100m進むと夏道の石畳みが続いています。

中腹から、雪渓を歩きます。先行者の踏み跡をたどります。

上部では、夏道と雪渓が交互に現れます。

浄土山登山口の分岐点手前。氷面で滑らないように注意。

室堂山展望台の雪は融けています。

登ってきた登山道を振り返ってみた毛勝三山。

同じく登ってきた登山道を振り返ってみた剱岳。

展望台から見た石川県(白山方向)の幾百の山脈。

白山の遠望。雲海が繋がっていました。

白山の手前に雲海の滝ができていました。

今朝の槍ヶ岳。

現在の五色が原。雪もほとんど消えています。

現在の室堂平の鳥観図。室堂平には、ほとんど雪が残っていません。

 

R8年6月30日 奥大日方面(室堂乗越)コース現況

ちょっと前(3日前)ですが、6月30日に雷鳥沢経由で奥大日岳方面の高山植物とライチョウを観察してきました。

とりあえず、コースの状況、特に雷鳥沢野営場や室堂乗越の雪渓状況などを紹介いたします。

なお、高山植物開花状況やライチョウ(今シーズン母子初確認)の写真は、次回ブログにて紹介させていただきます。

※すみませんが、天候不良にて、奥大日岳の頂上までは行けませんでしたので、また、7月後半にでも再挑戦いたします。

雷鳥荘から雷鳥沢野営場までの下り階段。階段区間は、6割程度の区間が雪融けしていました。

雷鳥沢野営場の積雪状況。現在は、土の上での野営が主となっています。

雷鳥沢野営場横の浄土沢の登山道橋の現況

奥大日方面は、雷鳥坂の登り口を通り過ぎて、もう少し浄土沢沿いに下ります。

室堂乗越への雪渓登り口。途中、夏道歩道が10%ぐらい露出していましたが、急斜面の大半は雪渓がルートとなっています。

室堂乗越への雪渓上部。上部ほど、急傾斜で、アイゼン装着が必要です。

室堂乗越の尾根から歩いて5分の最大延長・最急傾斜の雪渓。 夏道箇所の雪渓頭部にトレースがついています。滑落要注意!

しばらくは、こんな感じの水平道のトレッキングルートです。

途中の岩場のガレ場。路肩が崩落している箇所もあるので、要注意!

積雪の終わり地点が、水平区間から奥大日岳本峰への最後の登り道に変わる箇所。今回は、天候悪化につき、ここで引き返し。残念。

 

雄山登山情報(室堂 ~ 一の越の雪渓状況)

たくさんのお客様から「雄山を登山したいのですが、一の越までの雪渓はどんな様子ですか?」との問い合わせがあります。

『例年どおり、断続的に雪渓トラーバースの雪道が断続的に続いています。』

『不安な方、雪上歩行に慣れていない方は、簡易アイゼンなどの携帯準備が必要です。』

・・・・などと、お答えしているのですが、今朝(6月29日)写真を撮ってきたので、参考にしてみてください。

現在の立山室堂の日の出はAM5:30ぐらいですが、AM4:30ぐらいから明るくなってきています。

室堂山荘横の浄土山登山道との三差路付近。ここから雪道の登山道が始まります。

最初の雪渓トラバース区間。早朝は、雪の表面が凍っているので転倒に注意してください。

6月22日に山小屋・山岳警備隊・立山センター関係者にて、横断方向に「雪切り」施業されています。ありがとうございます!

他人の踏み跡の窪地を歩くと滑りにくいです。雪面が赤っぽいのは、赤い色素を持つ雪氷藻類による「赤雪」と呼ばれる現象のせいです。

先に進むと、登山道も段々と急こう配になってきます。

夏道とは異なる場所に雪道が設定されていますので、踏み跡や竹ポールを目印にしてください。

浄土沢の横断箇所。毎年、この沢に最後まで雪が残っています。

祓い堂の休憩ポイント。現在、祓い堂の先にある雪渓は、あと2か所のみ。

一の越山荘の200m手前のこの雪渓が最後の雪道。ここから雄山頂上までは、もう雪はありません。

現在の一の越山荘の状況。公衆チップ制トイレは、まだ使用不可です。

※一の越から雄山山頂への登山道情報は、当センターの過去ブログ(5月26日又は6月14日)を参考にしてください。

 

R8年6月23日 黒部平Ⅰ【コース編】

本日(6月23日)、梅雨中の晴れ間をぬって、黒部平(標高1,828m)及び黒部湖畔(標高1,455m)に行ってきました。

立山室堂でも高山植物達が咲き始めているのですが、この時期の山地帯の植物達も見てみたかったので、ちょっとした“遠征”を行いました。

立山室堂→大観望は電気バス(10分)、大観峰→黒部平はロープウエー(7分)、黒部平からは「ロッジくろよん」経由(下り徒歩60分)で黒部ダムに行き(水平徒歩30分)、帰りは黒部湖→黒部平間をケーブルカー(5分)を利用しました。

だいたいの日程は、AM8:00に自然保護センターを出発、AM8:30大観峰、AM8:40黒部平、AM10:00ロッジくろよん、AM11:00黒部ダム、PM12:00に室堂帰所というものでした。※コースタイムなどは参考にまで。

植物観察のポイントは、黒部平駅周辺と黒部平から「ロッジくろよん」までの中間ぐらいのブナ・クロベ等の大木の樹林帯です。

特に「ロッジくろよん」までの下りは、木製階段など整備された登山道ですが、まだまだ利用者が少ないシーズンですので、笹薮の“ヤブコギ”が必要です。登山道先にクマが居ないか確認しながら、音や声を出しながら用心深くゆっくりと歩きましょう。なお、「ロッジくろよん」⇔黒部湖駅・黒部ダムまでは、コンクリート舗装された水平散策道にて、どなたでも快適に楽しむことができます。※黒部湖駅から10分の遊覧船のりば近くの『かんぱ谷橋』はスリルある吊り橋です。高所が苦手な方やお子様は特に注意してください。

ハイシーズンでも“人の少ない静かな”コースです。ブナやクロベ(ネズコ)、コメツガなどの数百年生の巨木の森をゆっくりとと楽しむことができる素晴らしいコースです。森林・巨木好きの方は、必見です。

※次回のブログは、黒部平Ⅱ【植物編】です。

室堂出発の電気バス。富山県上市町出身の細田守監督のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」がラッピングされています。

大観望駅で電気バスからロープウェイに乗り換え

大観望駅からたんぼ平・黒部平駅を見下ろした風景。

ロープウエーは必ず、上下便がすれ違います。

いつもの風景(室堂側)とは反対から見た雄山三峰。雄山直下をくり貫いたトンネルの出口が大観峰駅。

黒部平駅周辺には、高山植物観察園が整備されているので、乗り継ぎ時間がある場合は、要必見です。

新緑の黒部平駅周辺及び立山の風景

黒部平駅から「ロッジくろよん」までの登山道。下り始めて5分でこんな感じです。見通しがきかない笹薮なので、足元の確認と熊出没には細心の注意を!

下り始めて20分、ブナの大木が多くなってきました。

200年生以上のブナの大木。

クロべ(別名ネズコ)黒部の由来は、このクロベから。

根上がり株。巨木の大半は、古株か巨石の上に株立ちしています。

これも、巨石の上に株立つクロベ(ネズコ)

黒部平駅から巨木の森を抜けて、黒部湖畔近くのロッジくろよんに到着。ゆっくり徒歩&写真撮影で約60分。

ロッジくろよんのすぐ横にある「たんぼ沢キャンプ場」トイレもあります。

黒部湖畔。御山谷展望台への周遊散策道は、通行止め箇所があるので、黒部ダム側の道からの往復がお勧め。(キャンプ場側の道は、この写真の位置で通行止め。)

黒部湖駅までの水平散策道は、この様な整備された舗装道。

かんぱ谷橋手前からの黒部ダムの風景。橋の向こう側の遊覧船のりばを通り過ぎて、黒部湖駅の入口トンネルまであと10分。