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立山自然保護センターブログ

晴天の立山Ⅰ(日中編)

昨日(10月17日(金))の室堂は、朝から4日ぶ

りの晴天に恵まれ、夜半まで晴れ渡ったすがすが

しい1日となりました。

紅葉前線も標高1,000mぐらいまで下がり、室堂

区域の景色も落ち着いた初冬を迎える雰囲気が漂

っています。それでも、この時期ならではの、山

岳や湖沼の風景は、誰もが息をのむほどの絶景が

広がっており、今回は、2回(日中編と夜編)の

ブログに分けて室堂の魅力をお伝えいたします。

美しい晩秋のミクリガ池と剱御前&剱岳

立山三山の1峰、別山とミクリガ池

鏡のような湖面のミクリガ池

ずっと日中は雲一つなく晴れ渡っていました。(立山三峰と室堂山荘)

雄山と大汝山の望遠

ガスが立ち上ってきた奥大日岳※手前はみくりが池温泉とガス監視ステーション

雷鳥荘と剱御前の峰々

ノコギリ歯のような剱岳の稜線もクッキリと遠望できました。

地獄谷の噴煙。

ミクリガ池と立山三峰&浄土山

夕暮れ時(PM5時過ぎ)の剱御前~別山

夕焼けに染まる立山三峰

晩秋の立山室堂Ⅱ(10月13日室堂平一帯)

本日(10月13日)、朝からずっと小雨or霧模様で

したが、午後2時頃から急に青空が広がってきたの

で、急きょ、先日に続いて室堂平一帯を散策してき

ました。

室堂平の上空には、信じられないほどの澄み切った

青空が広がり、見慣れた立山の峰々の景色のはずで

したが、言葉に表せられないような感動を得まし

た。

室堂平周辺では、もうすっかり、ナナカマドやミネ

カエデ、ダケカンバが落葉してしまい“枯れ木状態”

となっていましたが、所々のミネヤナギの黄葉や、

灌木類の紅葉、枯草たちが微妙な配色をもって、立

山の峰々を彩っていました。

散策道をすれ違う多くの観光者・登山者たちから

「本当に、今日、立山に来てよかったね。」と

話声が聞こえてきましたが、思わず、

「私も、この立山の風景を見られてよかったよ。」

と返事したいほどのハイな気分になっていました。

自然保護センター前から立山三峰を望む!

浄土山で紅葉していた広葉樹も、すっかり落葉していました。

浄土山ふもとで風になびいているヒロハコメススキ等の草原。

息をのむほどの美しさ。一ノ越祓堂手前からの立山三峰の景色。

剱御前~別山方向も美しい風景が広がっていました。

いつまでも眺めていたかった真砂岳上空の秋雲。

秋色の室堂園地。室堂山荘横から奥大日岳方向を望む。

地獄谷から湧き上がるガスと雷鳥荘方向に向かう人々

絶景!錦秋のミドリガ池と立山三峰

R7年10月13日。本日のミクリガ池。

薄霞に包まれたミクリガ池と逆さ立山三峰

晩秋の立山室堂Ⅰ(10月12日血の池近辺)

10月の3連休となった10月12日(日)に、ミクリガ

池周辺を散策してきました。あいにくの霧が立ち込

めた見通しの悪い日でしたが、初冬へ移り行く晩秋

の室堂を満喫することができました。

特に、エンマ台から雷鳥荘へ下る散策道が美しく、

ライチョウの親子を観察しつつ、燃えるような赤色

にそまったクロマメノキの樹々がとても美しかった

です。初雪の予報はまだのようですが、冬の訪れが

すぐ近くまで来ている室堂の風景でした。

ミクリガ池温泉手前の広場のようす。

R7年10月12日のミクリガ池。蒼黒い色が神秘的!

ライチョウを観察するために、血の池横の稜線の散策道に集まっている人々。

ライチョウ観察でたくさんの人々で賑う散策道

観光客や登山者で賑う血の池横の散策道

クロマメノキなどの紅葉が美しい血の池横の散策道

今が見頃のクロマメノキ

自然界の色とは思えないような燃えるような紅葉

クロマメノキとシラタマノキ

ゴルフ場のグリーン&バンカーのような血の池

立山(室堂平)の紅葉情報(令和7年10月6日)

立山室堂平の紅葉情報について、先日(9月29日)

のブログにて紹介させていただいたのですが、現時

点での紅葉状況をお伝えします。

室堂の今週末の土日は、雨風強く、さんざんな天候

でしたが、今朝(10月9日(月))から快晴となり、

紅葉した草木が、美しく輝いていました。

室堂平の紅葉は、今が“見頃最盛期”といった状況で

すが、昨日の雨風で、一部の広葉樹が落葉している

ようでした。紅葉の絶景ポイントは、ミクリガ池周

辺からの立山への眺望も素敵なのですが、お薦めポ

イントは、室堂山荘より雄山側へ登山道を10分ほど

登った場所で、雄山山頂や別山・雷鳥沢方向の展望

が開けたところです。

ここ3週間、室堂平ではクマの目撃情報もありませ

ん。クマは、餌となる木の実を求めて、山地帯に下

りて行ったのでしょうか?室堂平での例年の初雪は、

10月中旬ですので、これからは、紅葉&冠雪の晩秋

の絶景が楽しめます。とても楽しみです。

立山自然保護センター近くから立山を望む。(R7,10,6撮影)

地表を覆うチングルマの紅葉。まだまだ、見頃が続きます。(R7,10,6撮影)

黄葉したミネヤナギとチングルマ群落。(R7,10,6撮影)

紅葉のチングルマとミクリガ池(R7,10,6撮影)

久しぶりに晴れ渡った空と浄土山・室堂山。(R7,10,6撮影)

雄山登山道(室堂山荘から3分)から室堂山荘・大日岳を振り返る。(R7,10,6撮影)

真砂岳・別山と浄土沢の紅葉(R7,10,6撮影)

登山道から浄土沢・雷鳥沢を望む(R7,10,6撮影)

ここが、雄山&紅葉の絶景ポイント(室堂山荘から10分(R7,10,6撮影))

雄山登山道(室堂山荘から10分)から雄山山頂(峰本社)を望む(R7,10,6撮影)

ナナカマドの紅葉が美しい雄山(R7,10,6撮影)

錦絵のような雄山の紅葉(R7,10,6撮影)

立山黒部アルペンルート 紅葉情報(R7年10月3日)

先日、9月28日(雷鳥沢)、9月29(室堂平)の

紅葉情報をブログ掲載させていただきましたが、

今回は室堂より標高の低い立山黒部アルペンルー

ト沿いの紅葉状況を紹介させていただきます。

現在、9月末から急激に冷え込んできたためか、

紅葉が一段と美しくなってきています。また、

今夏は猛暑が続いたせいか、

『今年の紅葉は例年になく美しい!』

と、スタッフの中でも評判となっています。

立山での紅葉前線は、現在、標高1,600m近く

まで下りてきており、室堂(標高2,450m)から

天狗の鼻(標高2,100m)の一帯が“見頃のピー

ク”に達しているようです。

これから10月の中~下旬にかけて、交通機関など

で容易に垂直移動できる立山ならではの、

『標高の高い所で晩秋の紅葉を眺め、より標高

の低い場所で色鮮やかなピークを堪能する。』

といった、贅沢な紅葉ウオッチングを楽しむこと

ができます。みなさん、是非とも紅葉の美しい

立山にいらっしゃってください!

※以下の写真は、令和7年10月2日、10月3日に撮影したものです。

【標高2,400m国見】剣岳の遠望と奥大日岳の展望

【標高2,400m国見】紅葉の奥大日岳の展望

【標高2,300m天狗平】アルペンルート沿いを彩るミネカエデ(黄色)とウラジロナナカマド(赤色)

【標高2,300m天狗平】対岸(奥大日岳側)の紅葉展望

【標高2,100m天狗の鼻】標高1,900mの弥陀ヶ原台地の展望

【標高2,400m国見】天狗山(2,521m)の紅葉展望

【標高2,000mヒュッテ小屋跡地】針広混交林と紅葉の山

【標高2,000mヒュッテ跡地】紅葉の中を走るアルペンルート高原バス

【標高1,930m弥陀ヶ原】お薦め!時間があれば是非とも弥陀ヶ原の木道を散策してみてください!

【標高1,930m弥陀ヶ原】ナナカマドの紅葉が枯れた湿原のアクセントになっています。富山平野も遠望できます。

【標高1,930m弥陀ヶ原】弥陀ヶ原には、木道が整備されていますので、ゆっくりと散策できます。

【標高1,850m追分】松尾峠方面の展望。注意:松尾峠は、令和7年10月15日まで工事中にて通行止めです!

【標高1,850m追分】弘法方向の湿原地帯を通る木道。

【標高1,600弘法】現在の立山の紅葉最前線は、弘法あたり!これから、もっと紅葉します。

【標高1,600m弘法】弘法から弥陀ヶ原、国見岳の展望。山の上から紅葉が深まってきています。