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立山自然保護センターブログ

初雪の翌日(R7年10月28日)

昨日(10/27(月))は、過去2番目に遅い初雪観測日

となりましたが、昨日中から今朝(現在も)にかけて、

“霧のような細かい”細雪が降り続いています。

現在の外気は-4.7℃。雪質は、アラレも混じってい

ないパッサパッサのパウダースノー。自然保護センタ

ーのデッキで積雪深を測ってみますと22cmでした。

昨日造った、親子ライチョウも吹き溜まりの中に埋も

れていました。

弥陀ケ原(標高1,930m)でも降雪が観測されたそう

ですが、朝から、美女平からの高原バスも通常どおり

に運行しています。サスガです。早朝から除雪や運転

準備されていたアルペンルート関係者の皆様に感謝!

立山自然保護センター3Fデッキの様子。

昨日、きれいに除雪していた場所もこのとおり。

10/27~10/28での積雪深は22cmでした。

細かな雪が降り続いており、見通しは良くありません。

今朝の最低気温は、-7℃(推定)ぐらいでした。

バスターミナルの駐車場も除雪されていました。

 

立山室堂『初雪だより』(R7年10月27日)

『寒い! 外は氷点下かな・・・?』

昨夜(10月26日(日))からの風雨のなか、今朝

の明け方から急激に冷え込んできたようです。

AM5時40分ごろ、ヒューヒューという強風音の

中から、いつもどおりの『ガッガッー、ガッッー』

というオスのライチョウの鳴き声が聞こえてきまし

た。(たぶん、昨年からセンター周辺に棲みついて

いる「コウジロウ」のお目覚めの一声でしょう。)

頑張って、ちょっと外に出てみると、濃い霧の中、

地上が“真っ白”になっていました。

立山室堂の初雪でした。

室堂平での近年の初雪観測を調べてみますと、

R6年:11/6、R5年:10/5、R4年:10/6、

R3年:10/17、R2年:10/17、R1年:10/22、

H30年:10/2、H29年:10/6、H28年:10/12、

と令和6年だけが11月の観測記録でして、大半は、

10月上旬~中旬なので、本日の令和7年10月

27日の初雪観測は、遅い方の記録となりました。

これも、温暖化の影響でしょうか?

とりあえず、自然保護センターは、11月15日まで、

毎日、営業しております。寒くなってきたので、

暖かい服装でいらっしゃってください。

とりあえず、3Fデッキを除雪しました。

除雪で集めた雪で、「親子ライチョウ」をつくりました。※本人作。ブサイクですみません。

R7年10月27日AM7:00 立山自然保護センターの状況。

室堂平の石畳も初雪で真っ白。滑らないよう気をつけてください。

立山自然保護センター周りの雪景色。これから、長い冬が始まります。

湿地の水たまりに、雪が融け込んでいました。

落葉し“対凍性”を高め、厳しい冬を乗り切る高山植物(チングルマ)

凍った枯草(たぶん、ヒロハコメススキ)

来春の除雪目印用&積雪深観測用のポール(9m!これだけ積もります!)

 

 

 

レモン彗星と神秘的な室堂平の星々

昨夜の24日、今話題となっている今年1月に発見さ

れ発見場所の「レモン天文台」に命名由来する

『レモン彗星』を観察・撮影しました。

時間は、夕方の18時30分頃で、大日岳上空にある

北斗七星の西の空で富山平野の上空の方角で見つけ

ることができました。

レモン彗星は、今週の21日に地球に最接近していた

そうですが、11月上旬頃まで、日没後の西の空で観

察できるそうです。

ちょうど、オリオン座流星群も同じく21日に極大日

をむかえていたのですが、昨夜は、大きな流れ星を

3つほど眺めただけで、20時ごろから、大日岳や別

山の上空に薄雲がかかってきました。

厳しい寒さ(-2℃ぐらい)に耐え忍びながら、ミク

リガ池湖畔にて粘っていたのですが、流星群の撮影は

また、後日にすることとしました。

神秘的な室堂平の星空観察は、もうヤミツキです。

常駐する11月中旬まで楽しむこととします。

10月24日(金)17:12の夕暮れ。今夜は晴れそう!

大日岳の斜め上。西の空(富山平野上空)のレモン彗星

これが『レモン彗星』! やっと、撮影できました。

天狗山と富山平野の夜景

ホテル立山・国見岳上空の天の川

神秘的な奥大日岳・大日岳の笠雲/星空Ⅰ

神秘的な奥大日岳・大日岳の笠雲/星空Ⅱ

神秘的な奥大日岳・大日岳の笠雲/星空Ⅲ

薄雲とみくりが池温泉/魚津市方面の灯の間の星々

別山方面の星景

別山~真砂岳方面の星景 ※フィルター(プロソフトンA)使用

別山上空のカペラがミクリガ池湖面に映っていました。

偶然写っていた流れ星。でも、人工衛星かも?

冬が近づく立山室堂

今週早々に立山室堂でも初雪か?との予想がありま

したが、まだ、白いものは降りてきていません。

それでも、毎朝、氷点下となり霜や氷ができており、

外気温はお昼になっても、3.6℃で、手袋無くては、

手が冷たくて外を歩けない状況です。

室堂平一帯は、広葉樹は落葉し、お花畑の群落は

“枯れすすき“・・・と、冬景色に移行しつつあり

ます。

白くて厳しい冬は、すぐそこまで来ているようです。

雲海もなく晴れ渡った天狗平と富山平野の遠望

剱岳の荒々しい稜線

剱岳の拡大。剣岳登攀の厳しさがわかります。

今日の立山三峰。室堂山荘下からの山景。

ミクリガ池と剱御前~別山。 もうしばらくすると渡り鳥が休みに来ます。

ミクリガ池パノラマⅠ 剱御前~別山

ミクリガ池パノラマⅡ 別山~真砂岳

ミクリガ池パノラマⅢ 真砂岳~立山三峰

吸い込まれそうな蒼さのミクリガ池

落葉したミヤマハンノキ。湖面を覆う氷は、まだまだ先です。

今日のミドリガ池

“越冬準備”で丸まったハクサンシャクナゲの葉。落葉しない常緑樹です。

紅葉も終わりすっかりと落葉した広葉樹(タカネナナカマド、ミネカエデなど)

“ドライフラワー”になってまで咲き誇るヤマハハコ。※種ですけれど・・・。

まだ落葉していないクロウスゴ(クロマメノキの仲間)。液果が臼状に凹み、枝に陵角があります。

 

晴天の立山Ⅱ(夜半編)

先ほど、朝から夕方までまで丸1日、晴天が続いた

10月17日(金)の写真をブログアップしましたが、

昨夜(17日)は夜半になっても、雲一つない“満点の

空”が拡がっていました。久しぶりに室堂の星空

の観察&写真撮影を行いました。

残念ながら、日没後の『スワン彗星』は、大日岳の

影になって観察することができませんでした。また、

翌朝(18日早朝)の夜明け前の『レモン彗星』も曇

り空のため観察することができませんでした。

(オリオン座流星群は、2流れ星ほど観察できまし

たが・・・。)

ということで、久しぶりの立山室堂の星景写真を

ご紹介させていただきます。

国見岳稜線上の天の川

立山三峰上空の星空

本年改修を終えたばかりの立山センターと星空

真砂岳直情に上ってきたプレアデス星団(スバル)と近づく飛行機

真砂岳上空の星々

真砂岳の上に、ヒアデス星団も上ってきました

色とりどりの星が輝く別山方向の星景

ミクリガ池にもぼんやりと星々が映っていました。

カシオペア座近くのアンドロメダ星雲(M31)

数限りない夜空の星々。