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立山自然保護センターブログ

麓から花々が増えてきました。

立山アルペンルートの沿線でも山麓から山頂に向けて、新緑が

進んでいます。

富山県側の高原バスの車窓からでも、青葉や花を楽しめますが

折角なので、今の時期に多く見かける花をいくつか紹介したいと

思います。

ムラサキヤシオツツジ

比較的標高のある場所で主に日本海側を中心に見られるツツジです。

花の中心に蜜がたまり、ストローのような口の蝶が吸いやすいので

天気が良くなると花の周りを舞う蝶々が見れると思います。

子供の頃、ツツジの甘い蜜を吸ったことがある方もおられるかと

思いますが、公園などに植えられている園芸種の「レンゲツツジ」など

有毒なものもあるので注意してください。

 

タムシバ

ツツジは蜜を使って昆虫などを呼びますが、こちらは「ニオイコブシ」と言う

別名があり、香りで昆虫を呼びます。花の近くにいくといい香りがします。

富山県のある地域では、タムシバやコブシの花が咲く頃を山菜採りの目安に

している処もあります。

「カムシバ」という別名もあり、枝を噛むとキシリトールガムに似た爽快感が

あるので、保護地域以外では食後や登山などの気分転換にカミカミすることが

あります。

 

オオカメノキ

この花は、だまし技で昆虫を呼んでいます。

白く大きな花のような部分は・・・

装飾花というニセモノの花で、本物の花は中央にある小さな部分です。

ニセモノで昆虫を呼んでいます。

春には昆虫を呼ぶのですが、夏が過ぎると昆虫が沢山寄ってきて葉を

シッカリとたべられる事が多いので「ムシカリ」と呼ばれる地域も

あります。

雪解けに合わせて、車窓から見える花々が増えてくるので山々の景色と

合わせて楽しんでもらえたらと思います。

ちなみに、弥陀ヶ原・室堂平では

花々はまだですが、雪に潰されていたハイマツなどが太陽の光を

浴びで背伸びを始めています。

 

自然保護センター近くで見つけた唯一の花です。