Removal Activity
自然の状態であれば、もともと立山一帯に生育しないと考えられている植物が、人為的な環境を私たち人間が作り出したことが原因で、他の地域から侵入し、増殖・拡散している植物を指します。
立山独自の生態系は、立山に本来生育する植物を中心に多様な生物が網の目のように様々な関係でつながっていることで形づくられています。
この中に外来植物が侵入し繁殖・拡散することで、本来の植物の生育地が奪われたり、立山地域で培われてきた遺伝子組成が徐々に失われ、その結果として生態系が壊されてしまうおそれがあります。こうしたことを防ぐために、地域の生態系の中に入り込んだ外来種を排除して、地域の生物多様性を保全します。
外来植物が繁殖・拡散する原因を探り、3つの観点から対策を講じています。
踏み荒らしや工事の跡地など裸地のまま放置された空間を、現地産植物で植生復元したり、砂利敷きの駐車場の管理方法を検討します。
状況に即して、重点的に除去する植物と対象エリアを定め、効果的な時期、手法で徹底的に除去を実施していきます。
立山の外来植物の除去活動は、たくさんのボランティア団体の活動に支えられています。
活動を支援するために、立山自然保護センターでは、除去指導員の派遣や除去活動を行うための用具類 (ハサミや移植ゴテなどの器具、ゼッケンや腕章など)を貸し出しています。
立山黒部アルペンルートは、中部山岳国立公園であり国有林です。また、場所によっては、自然公園法による特別地域または特別保護地区並びに森林法による保安林に指定されています。
外来植物を除去する場合は、環境省・富山県の指導を受けて行なってください。
外来植物除去にご協力いただくグループの代表者の方へ
除去作業の前に富山県自然保護センターに連絡し、指導を受けてください。除去に必要なゼッケンや除去器具等をお貸しします。
また、除去した後には、作業日、場所、除去した外来植物の種類と数量(株数)、参加人数をご報告願います。
お問い合わせ
〒930-1414 富山県中新川郡立山町芦峅寺室堂平
Taraxacum officinale
キク科
Rumex obtusifolius
タデ科
Trifolium repens
マメ科
Chrysanthemum leucanthemum
キク科
Trifolium hybridum
マメ科
Plantago asiatica
オオバコ科
Fallopia japonica
タデ科
Equisetum arvense Linn.
トクサ科
Artemisia indica var. maximowiczii
キク科
Salix sachalinensis Fr Schm.
ヤナギ科
Aster glehni var. hondoensis
キク科
Petasites japonicus(Sieb. & Zucc.)Maxim.
フキ科
Miscanthus sinensis
イネ科