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立山自然保護センターブログ

昨日は初雪となりました。

10月22日に、立山で初雪及び初冠雪となりました。

 

雪の状況を確認すべく室堂平周辺を歩いてみました。

一の越方面です。正面が一の越山荘ですが、今年度の営業は終了しています。

 

雄山方面です。雄山神社の社務所とお社ですが、こちらも終了し今は無人です。

 

真砂岳から別山方面ですが、日中に晴れて気温が上がった為に

雪が溶け込んでしまったみたいです。

 

雪が積もると野生動物の行動も解かりやすくなります。

キツネの足跡がブリントされていました。ちなみに、足跡の薄いのが後ろ足で深く

残っているのが前足です。

ナナカマドも、来年のための蕾をつけています。

 

立山が初冠雪ということで、周辺の山々の雪の状況を室堂山を中心に

確認しました。

薬師岳

槍ヶ岳と奥穂高

獅子岳方面

笠ヶ岳

白山

笠ヶ岳と白山には雪が見えませんでした。

 

ついでに紅葉ですが・・・

立山カルデラの底部あたりに葉が見えるので、有峰湖も見頃に

なっているかもしれません。

 

ムンクではなく、「雪の叫び」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬支度

早いもので2019年度保護センターはあと1ヶ月弱で閉館となります。
ライチョウは順調に冬羽への換羽が進み、今年生まれの若鳥は親離れをし未知の冬を迎えようとしてます。

例年だともう初雪の便りがあるのですが今年はまだ降雪はありません。10/9に初氷、初霜の記録はありますが最近はこの時期にしては気温が高いです。

室堂周辺の紅葉も終わり台風や北陸新幹線運休の影響から室堂にお越しになられるお客様は少ないですが、この時期は各縄張りに散らばってたライチョウが申し合わせたように集団化し室堂平などで集会を開くのでライチョウの群れを観察する絶好のチャンスです。

もちろんライチョウは自由に移動し生きているので必ず集団に会えるわけではないですが、運がよければ30羽ぐらいの集団に会えることもあります。換羽の早い個体は11月の後半には真っ白な冬羽になります。
空いててライチョウ観察が楽しいこの季節の室堂にぜひお越し下さい。

最新のライチョウ情報は保護センターでご確認ください。

*写真のライチョウは1週間前に親離れした若鳥の雄です。今日は6羽の小集団に混じって成長雄に負けずにスパーリングしてました。

晩秋の室堂

我々、センターのスタッフのほとんどは、数日間を室堂平に泊まり込み休みの日に

自宅へ帰るのですが、この時期になると帰宅時に雲海や夕日が日本海に沈む場面に

出会うことが多くなります。

雲海は綺麗なのですが、この雲の中を車で突入すると視界が5mくらいの

時もあります。

紅葉については、室堂平周辺では、ほぼ終盤を迎え弥陀ヶ原下の弘法の辺りが見ごろのようです。

ちょうど、称名滝の上辺りの様子です。

沿線沿いでも、晴れた日だったのでススキが光って見えています。

 

まだ、この辺りではノコンギクが残っていました。

 

室堂平周辺では、ここ数日冷え込み朝に霜や氷が張るようなりました。

霜柱もできていましたが、霜柱はとても面白いでき方をしています。

まず、地表が凍ると温かい地中の水分が毛細血管現象で吸い上げられ、地表の

冷たい空気に触れて凍ることを繰り返して成長していきます。

火山灰を含むやわらかい地面にできやすいそうなので、室堂平では多くの霜柱が

見られます。

この後しばらくは気温が高い天気予報で雪はもう少し後のようですが、駆け足で

季節が変わっているようです。

 

弥陀ヶ原や弘法周辺には、遊歩道が整備されていますが、日中でも日陰などは

木道が凍結している事が多いので充分注意をお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

室堂平の今

室堂平も秋が深まり晩秋の様相になりました。

10月10日の朝、自然保護センターの前に薄氷が張っていました。おそらく初氷だと

思われます。

 

初雪や積雪に備えて、熊太郎(ロータリー除雪車)が準備されています。ちなみに、

4号車と5号車です。

来春の除雪目印ポールです。9mの長さがあります。

お祭りのような旗が付いてますが、除雪時の道路境目の目印です。旗は吹雪の

時に大変重要な目印になります。ちなみに、バスの上には上部で工事をおこなって

いた、建設機材(当日は解体した重機)を降ろす大型ヘリコプターが写って

います。

 

紅葉について、「どんな感じですか?」「見ごろはいつですか?」と問い合わせが

あるのですが、電話ではどの様な状態を期待されているのか解りかねずご迷惑を

おかけする事もあるので、紅葉の状況をランダム写真ですが掲載します。

 

全体的には、数日前に暴風雨が続き樹木の葉がかなり落ち草本の紅葉が

中心ですが、色あせが始まっているのでピークは過ぎたように思われます。

 

室堂平付近の山肌で紅葉が残る場所を回ってみました。

大日岳・別山方面です。雷鳥沢キャンプ場ですが11月の始めにはクローズ予定です。

 

雷鳥沢付近からの風景

 

雄山直下からの風景

 

天狗平からの風景

台風19号の動向では、状況がかなり変わる可能性もあるので注視したいと

思います。また、これからの時期は、霜や氷が太陽が当たる場所はすぐに乾き

ますが、日陰は見えにくい濡れたような状態で昼以降の残り滑りやすいので

充分に足元注意でお願いします。

 

おまけ

今日、10月11日は一三夜、八月の一五夜の次に美しい月とされています。

日本各地に、台風の被害が出ることなく、綺麗な満月が見られることを

祈っています。