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立山自然保護センターブログ

見上げてごらん昼の雲を

秋も深まり、室堂平でも紅葉が進んできました。

空も秋の空に変わり、面白い雲が形を変えながら見られるようになりました。

巻雲(けんうん)でしょうか?薄いベール状の雲が雄山方面に伸びています。

 

こちらも同様と思われますが、夕日に照らされて綺麗でした。

 

うろこ雲です。この雲を見ると秋空を実感できます。

 

さざ波のようになった、雲も見られます。

 

室堂平の上空は、航空機の通過が非常に多く飛行機雲も沢山できます。

こちらの飛行機雲は、気圧の差なのか下の雲を通過した部分だけ線が消えていました。

 

室堂平や弥陀ヶ原からは、よく雲海を見る事ができます。雄山方面から

上がった朝日が夕方にはこの雲海に沈んでいきます。

この雲海の先端は、弥陀ヶ原周辺で止まっていることが多いようです。

この日は、弥陀ヶ原の平原地帯の先端、称名滝当たりの崖当たりで

止まっていました。

ちなみに、雲海に浮かんでいる山ですが

桑崎山で、その後ろが白山になります。

 

秋晴れの日には、ゆっくり空を見上げて見ると面白い発見があるかも

しれません。

・・・上の写真の雲は何に見えますか?私は、カメに見えるのですが・・・

 

 

色づき始めました。

9月に入って少しずつ紅葉も始まってきました。

 

まだ、草黄葉が中心ですが、黄金色のジュウタンが広がってきています。

 

チングルマも紅葉を始めてきました。

 

こちらはシラタマノキです。

 

ナナカマドはまだ色づいていませんが、赤い実を付けています。

 

彩りの中には、種を付けた沢山の植物がありますが、その植物たちは

ある作戦を持っています。

それは、風を使って種子を飛ばす事です。高山で昆虫等が少ないので

タンポポのように風を上手く利用している植物が沢山あります。

チングルマ 早い時期に綿毛の種子を付けますが、風が強くなる秋まで

飛ばさずに付けたままにしています。

 

タテヤマアザミ

 

アキノキリンソウ

 

カンチコウゾリナ

 

雄山付近も少しずつ色づき始めました。

もう少しすると紅葉も盛りになってくると思われます。

ちなみに、去年の初雪は10月2日です。